薩摩本柘(さつまほんつげ)は、象牙等と共に、木製の印材としては古くから使われており、広く愛用されています。多くの印章店では、東南アジア方面からの輸入されている柘(アカネ)が多く使われておりますが、ハンコヤドットコムでは100%国内産で、その中でも高級とされる鹿児島産の合法性薩摩本柘のみを使用しております。
薩摩本柘−合法性証明シールとは
特徴−薩摩本柘印鑑
植物系の印材としてはもっとも繊維が緻密で、硬度も粘りもあって篆刻に適しております。平常の取り扱いさえ注意すれば、長く使える材質であります。多くの印章店では、東南アジア方面からの輸入されている柘が多く使われておりますが、当店では100%国内産。その中でも高級とされる鹿児島産の薩摩本柘のみを使用しております。
当店は、鹿児島県薩摩半島川辺町で栽培された薩摩本柘を使用しています。
薩摩本柘の豆知識
江戸時代、島津斉彬公の頃、産業振興のひとつとして従来よりありました古柘に改良を加えて質のいい本柘を作り、櫛(くし)の材料として育てられたのが薩摩柘植の始まりです。
適当に硬くねばりがあり、変形や割れを生じない、油によくなじむなど数々の優れた特徴をもっています。櫛のほか、織機のシャットルや将棋の駒、ボタンやそろばんの玉などにも使用されていましたが、現在はその80%以上が印材として、残りは日本髪用の櫛材として用いられています。
鹿児島県の暖かい気候とシラス台地のものでしか育たない薩摩黄楊(さつまつげ)。その成長は遅く、挿し木から40年以上の年月を経て、直径15センチ高さ3メートルの成木になります。現在、印材用の柘材としては地球上で唯一植林され、繰り返し生産されている貴重な資源となっております。
保存・お手入れ法−薩摩本柘印鑑
ご使用の度に柔らかい布などで、印面に残っている朱肉を軽くふき取る習慣をつけるのが、一番望ましい取り扱い方法です。特に柘(つげ)はとてもデリケートな商品です。朱肉には油質が含まれていますので、長年使っていますとそれが染み込んで、枠などの部分がもろくなりがちです。
押印のあと朱肉を拭き取る等こまめなお手入れが、印鑑を長持ちさせる秘訣です。
印材について