お庭の主役級を植える!
ぜひ自宅でカッコイイ木陰を!

自宅にそびえ立つ、守り神のような頼れる存在。朝出かけるときも、夜帰宅するときも、話しかけたくなるような気になる存在。

そうなんです。シンボルツリーって、もはや家族みたいなもの。大切な大切な自宅のお庭に招きいれるわけですから、選ぶポイントは多々あれど、少なとも「自分が惚れたカッコイイ木」がイイ!それはとても重要なポイントです。年中葉っぱをつける常緑樹なら、お庭の景観が寂しくならない?いや、冬に葉っぱは無いけれど、新緑がキレイで初夏からの葉っぱはむしろ常緑よりも美しい落葉樹か?

ひと昔前なら、「記念樹」って呼び方もしました。何かの記念に、お祝いに、おっきな木を植えよう。
それはそれですごく素敵なことです。でも考えてみてください。もっとシンプルに、もっと気楽に、カッコイイ子を家族の一員に迎い入れるような気持ちで、自分がオシャレして出かけるような感覚で選んでみませんか?

「憧れのシンボルツリー」

もう憧れだなんて言わせません。今度は皆さんの番です。

1:実の成るソヨゴ (雌株) 株立ち大苗


常緑シンボルツリーを選ぶなら外せない木。樹勢が強く、株立ち樹形は圧巻。成長が遅いのでお手入れの手間もかからず、他の落葉樹とも競演させたい木です。雌雄異株ですが、当店のソヨゴは雌なので果実もつきます。豪快なシンボルツリーや記念樹をお探しの方におすすめ!季節の変化とともに見て楽しめるので、家族の成長とともに大切にしたい木です。


育てやすさ:★★★★★ 鑑賞価値:★★★★★ 成長の早さ:★★☆☆☆ 木の丈夫さ:★★★★☆ 希少性:★★★☆☆

おしゃれ植栽ヒント

地植えの場合、少し浅めに植えます。ソヨゴは枝葉も美しい常緑樹ですが、株立ち樹形の場合、株元も見せてあげるとオシャレ!植える場所については、できればお庭で一番日当たりの良い場所がおすすめ!1本でも存在感を発揮する木だからこそ、十分な植栽スペースを確保して1本で植えてあげてください。

鉢植えの場合は植え付け時、最低でも直径40cm程度の大きな鉢に植えてあげてください。オシャレな鉢に植えたり、鉢のデザインにもこだわるとさらにGood!鉢植え管理の場合はなるべく主幹と扇状、または脇枝がしっかり外側を向くように剪定すると、さらに豪快さが増します。

      

2:シマトネリコ 株立ち大苗


ご存知「常緑シンボルツリーの王様」です。シマトネリコは全国的にもよく植樹されており、美容室、公園、テーマパーク、飲食店などなど、多くの方に親しまれる植物です。冬頃は葉っぱが傷みやすいですが、丈夫な木なので刈り込みにも強く、強めに剪定しても春以降にまた新しい葉っぱが展開してきます。また、シンボルツリーだけで無く、背の低い木を寄せ植えなどのアイテムに使うこともあるなど、非常に園芸力の高い木です。
余談ですが、最近では立派で大きなトネリコが手に入りにくい状況が1年以上も続いており、価格も高騰しています。


育てやすさ:★★★★☆ 鑑賞価値:★★★★☆ 成長の早さ:★★★★☆ 木の丈夫さ:★★★★☆ 希少性:★★★☆☆

おしゃれ植栽ヒント

シマトネリコは柔らかい枝が特徴の常緑樹。葉っぱは細かく密集しており、1本で植えるよりは2〜3本まとめて植えたい木です。植え付けスペースの問題でたくさん植えられない場合は1本でも構いませんが、近くに少し背の低い常緑樹を植えてあげると景観にアクセントができ、より一層お庭が引き締まります。

鉢植えの場合は大きめの鉢に植えて、草花などと一緒に植えてあげてもオシャレ!
おすすめするのは紅葉のキレイなオタフクナンテンや、斑入り葉のアオキゴシキヒイラギなどもカッコイイですね。

      

3:アオダモ 株立ち大苗


新緑よりもこの「幹肌」、そびえ立つ株立ち樹形のほうが断然好きなのでこの写真をPIC!アオダモは「落葉シマトネリコ」とも呼ばれるほど似ていますが、木自体は別物。美しい新緑も捨てがたいですが、やっぱり秋〜冬頃の佇まいがたまりません。大きな落葉樹をお探しなら、まずはこの子をチェックしたほうが良いでしょう。大きいサイズは希少性も高く、納得したアオダモは植木職人も探し回るほど。
ちなみに、幹に白い斑点の入り具合は畑ものと山採りとで微妙に変わってきます。山採りのほうが白い斑点が強く入りやすい。

余談ですが野球選手のバットに使う木としても有名で、アオダモかメープル (カエデ)を一流選手も選びます。


育てやすさ:★★★★☆ 鑑賞価値:★★★★★ 成長の早さ:★★★☆☆ 木の丈夫さ:★★★★☆ 希少性:★★★★☆

おしゃれ植栽ヒント

アオダモは秋〜冬は葉っぱが落ちる落葉樹です。ですのでどうしても冬場は景観が寂しくなりがちなので少し背の低い常緑樹を近くに植えてあげると良いです。おすすめはコニファートキワマンサクシラカシなども良いでしょう。
逆に同じような落葉樹で、ヤマボウシシャラなどと一緒に植えると開放感溢れるお庭になります。

      

4:ナナミノキ 株立ち大苗


モチノキの仲間の常緑シンボルツリー向け植物。赤い果実も楽しめます。葉っぱも艶やかで光沢があり、非常に鑑賞価値の高い木です。生産数も少なく、希少性も高いことから、植木生産者が春、秋に一番欲しい木は何?と聞くと、まずこの子の名前が上がるほど。あまり剪定などはせず、ぜひそのまま自然樹形で楽しんでください。自宅の立派なシンボルツリーになること間違いナシ!


育てやすさ:★★★★☆ 鑑賞価値:★★★★★ 成長の早さ:★★☆☆☆ 木の丈夫さ:★★★★☆ 希少性:★★★★★

おしゃれ植栽ヒント

ナナミノキは希少性も高いことから、どのように植栽するか悩む木ですね。好みにもよりますが、オーソドックスにシンボルツリーとしてお庭の一番日当たりの良い場所に1本で植えるか、背の高い目隠しとして外壁代わりに複数本植えても良いですね。葉っぱが光沢があって色が濃いのであまり他の常緑樹と一緒に混植しすぎると、ジャングルのようになってしまうので注意が必要です。玄関前とかに植えるのもオシャレですね。

      

5:シャラ (夏椿) 株立ち大苗


やさしい樹形と紅葉も美しい落葉樹。落葉が比較的早い木なので、紅葉を見せる期間も短いですが、昔も今も根強いファンが多い紅葉樹です。初夏頃からは白い花も楽しめる非常に見応えのある木。名前では想像もつかないかもしれませんが、幹肌が優しいことから洋風ガーデンにもよく使われます。聖樹として寺院の庭に植えられている木。


育てやすさ:★★★☆☆ 鑑賞価値:★★★★☆ 成長の早さ:★★★★☆ 木の丈夫さ:★★★★☆ 希少性:★★☆☆☆

おしゃれ植栽ヒント

シャラの木は花の美しい落葉樹ですが、日陰にも強く、シンボルツリーとして日当たりがあまり良くない場所にもおすすめです。ですのでお庭の中で日当たりの良い場所に別の木を植えてしまっている場合などに2本目のシンボルツリーとして植栽されると良いです。冬場は葉っぱがありませんので、ブロックなどで足元を囲い、周りに草花や花壇苗などを植栽するとさらにオシャレ度が増します。

      

6:ヒメシャラ 株立ち大苗


シャラと比べて葉が細かく、花も小さく、成長も遅い、矮性品種。明るい幹肌が印象的で洋風ガーデンにも良く合います。樹勢もおとなしく、自然と樹形も整うのでお庭のシンボルツリーには株立ちのヒメシャラをおすすめします。個人的には植木市場などでシャラとヒメシャラが並んだときに、どっちから先に見るかと言えば、このヒメシャラのほう。理由は幹肌のオシャレさと、株立ち樹形の場合、ヒメシャラのほうがシャープというか、枝や幹の輪郭に角があって目立つから。


育てやすさ:★★★☆☆ 鑑賞価値:★★★★☆ 成長の早さ:★★★☆☆ 木の丈夫さ:★★★★☆ 希少性:★★☆☆☆

おしゃれ植栽ヒント

シャラの木同様、ヒメシャラは日陰にも強く、シンボルツリーとして日当たりがあまり良くない場所にもおすすめです。ですのでお庭の中で日当たりの良い場所に別の木を植えてしまっている場合などに2本目のシンボルツリーとして植栽されると良いです。冬場は葉っぱがありませんので、ブロックなどで足元を囲い、周りに草花や花壇苗などを植栽するとさらにオシャレ度が増します。

      

7:ヤマボウシ 白花 株立ち大苗


春の白い花、夏の新緑、秋の紅葉、果実と、四季を通して非常に鑑賞価値の高い落葉樹。ハナミズキの類似品種ですが、個人的には葉っぱの形や樹形など、好みの別れる木です。白いお家や洋風ガーデンのほうがよく合います。最近では常緑ヤマボウシのホンコンエンシスなども人気です。ハナミズキが好きな方はまず選んだ損は無いオススメの木です。


育てやすさ:★★★☆☆ 鑑賞価値:★★★★★ 成長の早さ:★☆☆☆☆ 木の丈夫さ:★★★☆☆ 希少性:★★☆☆☆

おしゃれ植栽ヒント

落葉の山法師ですが花も実も楽しめる木です。個人的なハナシになりますが、葉っぱや木自体が好みの別れる植物ですので、足元にグランドカバーを植えてあげるとオシャレです。グランドカバーに使う場合、ヤマボウシの開花時期なども考え、サツキのロージー常緑ツツジなどが特におすすめ!

      

8:クロモジ 株立ち大苗


とにかく渋い木。そして納得するほどの良品に出会える確率が低い木。それほど希少です。ボクも大株で良品樹形を見つけたら、即仕入れるシロモノ。クロモジは高級料亭などの爪楊枝 (つまようじ) の原料にも使われています。漢字で書くと「黒文字」でこれまたシブい!新しい枝の樹皮は緑色で、次第に黒褐色に変化していきます。黒い斑点が特徴で、樹皮が黒いのでクロモジと呼ばれます。人と被りたく無い、珍しいシンボルツリーをお探しの方には絶対に絶対におすすめ! (大事なことなので2回言いました)


育てやすさ:★★★★☆ 鑑賞価値:★★★★☆ 成長の早さ:★★☆☆☆ 木の丈夫さ:★★★★★ 希少性:★★★★★

おしゃれ植栽ヒント

クロモジはかなり渋い木です。なかなか手に入らない木ですので、ぜひとも1本で植えていただき、シンボルツリーとしてお使いください。もし他の植物と混植する場合、セカンドツリーとしてはあまり主張の強くない木が良いです。

      

番外編:ウラジロモミ


今回は番外編と言うことで、クリスマス前にピッタリな「モミノキ」もご紹介します。雑貨店などで売られているイミテーションとは違い、本物のクリスマスツリーはコニファの一種。ウラジロモミは葉っぱの裏が白いことから外国ではクリスマスツリーに使われたり、他にも類似品種にドイツトウヒなどがあります。自分でオーナメントや電飾を添えれば、家族や友人たちと楽しい一時を演出してくれます。ご近所からの話題性も抜群!


育てやすさ:★★★☆☆ 鑑賞価値:★★★★★ 成長の早さ:★★☆☆☆ 木の丈夫さ:★★★☆☆ 希少性:★★★★☆

      

この特集のあとがき

いかがでしたでしょうか?
シンボルツリー選びと言っても、種類も豊富でどれを選んだら良いかわからなかったので、この記事を読んで少しでもお気に入りを見つけてもらえたら・・・と思います。小難しいことは抜きにして、「近所で見かけたアレがイイ」とか、「テレビで見たこれがイイ」でも良いと思います。ただ、選ぶ基準や材料が無かったとき、大切なお庭に植える記念樹って、本当に選びきれないと思ったんですよ。

だからこそ、それぞれの植物の特徴をよく理解したうえで、自分好みのシンボルツリーを選んでいただけたらと思います!


ではまた!

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