シニア期に役立つハーブ

なぜハーブがいいの?

シニア期の身体の不調で特徴的なのが、ちょっとした不具合が長年蓄積することによって出てくる慢性疾患です。シニア期の慢性疾患のほとんどは、なんらかの栄養の慢性的な不足が原因です。できるだけ早い時期にあなたのパートナー(愛 犬)にあわせた食事の計画を立ててあげられれば、多くの疾患や不調を予防できるかもしれません。まずは食事に気を使い、いつもの食事に足りないものをハーブで補ってあげましょう。もちろん今からでも遅くはありません。

また、ハーブは野菜や果物と同じ食品ですが、使用に際しては気をつけなくてはならないこともあります。獣医師や専門家の指示のもとでご使用いただくことをおすすめします。

いろいろなハーブの働き

次に、シニア期に役立つハーブをいくつかご紹介しましょう。

1.栄養補給に

シニア期を迎えたパートナーには、身体の機能や組織の働きの低下を防ぐために充分な栄養が必要になります。 栄養補給の目的で使えるハーブとして、スピルリナネトルガーリックなどがあげられます。ガーリックで消化が不調になる(ガスが多くなる)場合は、与える量を減らしましょう。カモミールが役立つ場合もあります。

たとえばこんなサプリメント

カモミール

2.お薬をよく使うようになったら

私たちと同様、パートナーも加齢とともに臓器が衰えていくのは無理もないことです。お薬をよく使うようになったら、ダンデライオンバードックマリアアザミなどを与えましょう。

たとえばこんなサプリメント

3.おしっこが気になるパートナーには

休みなく血液の老廃物をろ過し続けている腎臓は、負担の大きい器官です。シニア期にはイチョウホーソンの2種を1日に2回与えるといいでしょう。さらにマシュマロウオオバコなどを加えてもいいでしょう。おしっこが気になるパートナーにはダンデライオンネトルパセリの葉などのうち、いずれか1種類のハーブティーを飲み水に少し色がつく程度に入れて飲ませるのがおすすめです。栄養も豊富なので、毎日続けて与えてもいいですね。また、おしっこがガマンできないパートナーにはカウチグラスマシュマロウがおすすめです。

たとえばこんなサプリメント

イチョウ

4.シニアの穏やかな生活には

以前と比べて落ち着きがなくなったり、すごく寂しがるようになったりしたら、オート麦を毎日与えましょう。やたらとうろうろするなどのおかしな行動をとりはじめたら、イチョウゴツコーラペパーミントなどのハーブを使ってみましょう。場合によってはセントジョンズワートバレリアンがよいときもあります。かかりつけのホリスティック獣医師に判断してもらいましょう。

たとえばこんなサプリメント

バレリアン

5.体の冷えが気になるとき

一般的に、肢の先や耳、しっぽなど、末端がいつも冷たい場合には心臓や血管の力が衰えていると考えられます。ホーソンベリーは毎日与えてもいいくらいおすすめです。イチョウヤロウも使ってみましょう。

たとえばこんなサプリメント

ホーソンベリー

6.ふしぶしに

一般的に加齢とともに体内のケイ素量が減少し、組織の対抗や新しい組織を作る能力も衰えるといわれています。ふしぶしの健康を維持するためにも、ケイ素バランスに気をつけたいものです。いつもの食事にホーステイルをプラスして、パートナーのケイ素バランスを維持してあげましょう。ネトルユッカの根と組み合わせるのがさらにおすすめです。

たとえばこんなサプリメント

ネトル

7.寝たきりになってしまったら

パートナーが寝たきりになってしまったら、定期的に体勢を変えてあげるのが一番ですが、イチョウホーソンなどのハーブを用いるといいでしょう。エキナシアガーリックなども使っていただきたいハーブです。もし床ずれができてしまったときは、アロエベラカレンデュラの軟膏を塗布してあげるのもいいでしょう。

※ガーリックを大量摂取すると貧血を起こす可能性がありますのでご注意ください。

たとえばこんなサプリメント

ガーリック

ハーブの利用法

ハーブ利用イメージ

ハーブを使用する際は生のハーブをそのまま、あるいは乾燥させてドライハーブとして使います。また生やドライのハーブを加工して、ハーブサプリメントとして市販されているものもあります。パートナーに簡単に効率よく使うには、ハーブをヤシ油由来のベジタブルグリセリンに漬け込んで抽出したチンキ剤がおすすめです。チンキ剤のほかに、ドライハーブやフリーズドライハーブをカプセルに充てんした商品も市販されていますが、犬や猫の消化管は短く、カプセル入りのハーブは吸収されずにそのまま体外へ出てしまいます。使用する場合はカプセルを外して中のハーブだけを与えましょう。塗布や湿布に使えるハーブもあります。

ハーブを使用する目的は、パートナー自身がもともと持っている自然治癒力に働きかけることです。パートナーの健康状態に応じて1〜2種類の基礎になるハーブを決め、そのハーブと相性のいいハーブをさらに数種類ブレンドしていきましょう。身体が本来持っている自然治癒力を呼び起こし、ゆっくりと丈夫な身体になるように、基礎になるハーブはマイルドで強壮作用のあるものを使い、その配合率も高くします。ひとつのハーブではできない仕事でも、いろいろなハーブの力を借りることで相乗効果が得られるのがブレンドの魅力です。あらかじめブレンドされた商品もありますので、それらをうまく利用してパートナーの日常を健康で豊かにしていきましょう。

参考

ハーブにはいろいろな形態や使用方法があります。ご参考までに記載しておきます。目的に応じた形態を用い、上手に活用していきましょう。

生のハーブ

1.生のハーブ

収穫したての新鮮なハーブには、栄養と薬理成分が豊富です。刻んで食事に混ぜて与えたり、外用として使用したりします。ハーブによっては少し乾燥させたほうが成分を吸収しやすくなるものもあります。

ドライハーブ

2.ドライハーブ

生のハーブを乾燥させたドライハーブは、いつもの食事に振りかけたりハーブティーにしたり、リンスを作る、あるいは湿布に用いるなどいろいろな用途に使用でき便利です。ただし、どんなに保存方法がよくても酸化は進みます。1年以内に使い切る量を用意し、できるだけ早く使い切るようにしましょう。

3.カプセル入りのハーブ

ドライやフリーズドライ、標準化(特定の効果を得るために化学的に加工処置をし、活性成分の含有量を増やす方法)など、さまざまな方法で粉末にしたハーブをカプセルに充てんして市販されています。カプセル入りのハーブをパートナーに与えるときはカプセルを外して、食事などに混ぜて与えましょう。

4.アルコールチンキ(アルコール抽出液)

アルコールチンキは最も用途が広く、身体への吸収も早いため便利です。経口投与や局部塗布、水溶液の作成などに使えます。マリアアザミの種子などは、細胞組織から活性成分を最大限に抽出するためにはアルコールで抽出しなくてはならず、ペット用のチンキもアルコールで抽出するか、アルコール抽出後にグリセリンに置換しています。

グリセリンチンキ(グリセリン抽出液)

5.グリセリンチンキ(グリセリン抽出液)

グリセリンチンキはベジタブルグリセリンをベースに作られており、甘く粘りがあるのでパートナーにも与えやすいです。ベジタブルグリセリンはヤシ油から精製され砂糖のような甘みがありますが、砂糖とは異なる形で代謝されますし、アルコールフリーなのでアルコールに敏感な動物や、糖尿病の動物にも使うことができます。

浸剤(さっとお湯に浸す)

6.浸剤(さっとお湯に浸す)

浸剤(ハーブティー)は、生やドライのハーブをお湯に浸してつくります。しかし動物はあまりハーブティーが好きではないので、必要な量を与えることが難しい点や水に溶けない成分の吸収ができない点が問題ですが、皮膚や外皮のリンス剤には向いています。

7.煎剤(ゆっくり煎じる)

ハーブのもつ力をたくさん抽出するには、生やドライのハーブをゆっくり煎じる方法があります。根の成分はほとんどが水に溶けにくいので、強い浸剤が必要な場合には煎じるとよいです。

浸出油(オイルに漬ける)

8.浸出油(オイルに漬ける)

浸出油をつくるには非金属製の容器に生やドライのハーブを入れ、ハーブがかぶるくらいのオリーブオイルを注ぎ、少なくとも1か月間温かい場所に置いたあと、オイルを絞ります。冷蔵庫で1年間保存できます。

9.パップ剤

パップ剤はドライハーブをつぶして水や植物油と混ぜペースト状にしたもので、外出時など救急用の局所塗布剤として使います。

10.湿布

湿布は、浸剤や浸出油を患部にしばらく当てておく必要がある場合に使用します。

11.膏薬と軟膏

膏薬と軟膏は、単に浸出油を濃くしたものです。膏薬は通常、蜜蝋(ミツロウ)を使って硬くします。膏薬よりもやわらかい軟膏や座薬には、ココナッツバターを使います。

金田 郁子(かなだ いくこ)

1994年、ハーブサプリメントの販売を目的とした株式会社ノラ・コーポレーションを創立。
2004年、グレゴリー・ティルフォード著「ペットのためのハーブ大百科」の翻訳・出版を機に、著者の調合によるハーブサプリメントの販売を手掛け、以来ペットのナチュラルケアを広めている。

GREEN DOGでは、ハーブを使用したサプリメントを取り扱っております。商品選びに迷ったらこちら
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