美味しい珈琲の入れ方 〜ネルドリップの淹れ方
ペーパードリップに比べると、手間のかかる方法ですが、その分よりコクが出ます。理由は「ゆっくり落ちるから」。こだわりの珈琲店でも使われる方法です。
新しいネルフィルターを使う時には・・・
使用前にコーヒーの粉を入れたお湯で10〜15分程度煮てから使用して下さい。 抽出時のお湯の浸透圧が正しく作用します。
- 【STEP1】
- ネルフィルターを準備します。
水に浸しておいたフィルターを両手で押さえ、力をいれて絞り水気を取ります。さらにフィルターにお湯を注いでタオルなどではさみ、水気を取るとフィルターを温めておくことができます。
- 【STEP2】
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ネルは起毛した方を内側にして、粗挽きから中挽きのコーヒー粉を適量入れます。
ネルドリップはペーパードリップに比べて抽出時間が長い(ゆっくり落ちる) ので粗挽きにします。味はペーパードリップと比べて濃い(コク)のある味になります。
珈琲粉の適量
1人前 15g(メジャースプーン1杯半) 2人前 20g(メジャースプーン2杯)
3人前 25g(メジャースプーン2杯半) 4人前 30g(メジャースプーン3杯)
5人前 35g(メジャースプーン3杯半)
- 【STEP3】
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湯をゆっくり注ぎ、粉全体にまんべんなく染み渡ったら止めます。コーヒーのおいしい成分を抽出しやすくするために、約20〜30秒程度蒸らします。 湯はサーバーに数滴落ちる程度にします。蒸らしてる間にキラキラと細かい泡が多く出るのはコーヒーが新鮮な証です。
お湯の適温は90度がベストです。 (お湯が沸騰してブクブクがおさまった状態) 一般的に温度が高い(95度位)と苦味が強く、温度が低い(80度位)と味が薄くなります。
- 【STEP4】
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コーヒー全体が膨らんだら、盛り上がった中心から「の」の字をを描くようにお湯をゆっくり注ぎます。
ネルフィルター、粉の縁(フィルターに触れている粉の部分)には直接お湯が当たらないように注ぎます。また高い位置から注ぐとお湯がまっすぐ落下せずよじれたり、空気が混ざったりして十分なむらしができなくなります。
- 【STEP5】
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泡を消さず、お湯がすっかりひいて粉の表面を露出しないように、残りのお湯を同じように注ぎます。湯面の高さが常に一定になるように注ぐ量をコントロールします。
- 【STEP6】
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コーヒーサーバーに落ちきったら抽出完了です。ただし表面の泡には、脂質などの雑味分があるので抽出しきらないように注意しましょう。
- 【STEP7】
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使用後のネルフィルターは丁寧に水洗いし、出来るだけ清潔に保って水に浸し、冷蔵庫に保管します。
ワンポイントアドバイス
●コーヒーの粉の層(高さ)を保持しましょう
最初の注湯でコーヒーの粉は蒸らされ、表面の中央が盛り上がります。次はその部分に湯をそっとのせる感覚で低い位置から一定の細さで、らせん状に注湯します注湯は泡状の表面の高さを一定に保ち、お湯がひいて粉の表面が露出しないように注意しましょう。 高い位置からの注湯は必要以上に空気がコーヒー層に入り込んでしまい、十分な蒸らしが行われない原因になります。
●コーヒーの粉の外壁を崩さないようにしましょう
一度決めた中心を外さないように神経を集中して「の」の字を描きながら注湯します。フィルターの役割をしている外側のコーヒーの粉の壁を注湯の勢いで崩さないようにします。 フィルターの手前側と奥側で注湯の勢いに差が出て奥側のコーヒーの壁を崩してしまうことがあります。湯の細さを一定に保つようにし、ポットを回転させながら注湯しましょう。