ついに出ました山田十郎特集ページ！！五銭や

山田十郎の秘密に迫る！誕生秘話から限定ラベルのご紹介まで。

山田は酒米の山田錦、神奈川海老名市近隣で取れたものだけを使った
最高級限定品。

十郎は、梅の中の品種である『十郎』からもらった名前で、
いずれも神奈川・海老名近隣で取れたものだけを使った最高級限定品。

五銭や店長が語る！山田十郎誕生秘話！！こんなに有名な梅林があるのに…ないのはおかしい！と思ったキッカケ。

当店のある神奈川県西部には曽我梅林という関東では有名な大きな梅林があります。しかしその梅林の梅を使った地元の蔵の造る梅酒がなかったんです。はじめはそんな梅酒があればいいなぁと思っていましたが、毎日そのことを考えていると、
『ないのはおかしい！』と変な確信みたいなものを強く思うようになりました。

神奈川県内では、リキュール製造免許を取得している蔵さえなかったんです。

とりあえず地元の蔵元に梅酒を造っていただけないかと相談を持ちかけたんですが、当時はリキュールの製造免許(梅酒はリキュール類に属します)を取得するにはかなりのハードルが高い条件が設定されていた為、中々いいお返事をいただけないでいました。

そうなんです。まず話はそこからなんです。神奈川県内でリキュール製造免許を取得している蔵さえなかったんです。そんな状況下、私と一から純神奈川県産梅酒を造っていただいたのが海老名の泉橋酒造さん。もちろん二つ返事でОKをいただいたわけもなく、何度となくお願いしてのことですが・・ホントに専務の橋場友一さんには今でも感謝感謝です。

まず最初に当店で販売している梅酒のほとんどを杜氏、蔵人と一緒にテイスティング。どんな酒質を目標にするか。その為にはどんな酒に漬け込むのが良いかなどを話し合い、やっぱり清酒蔵は清酒に漬け込んだ梅酒を造ろうということになりました。
知人の紹介で小田原の梅の産地『曽我地区』でも有名な梅農家さんの穂坂隆一さんに梅の実の特性や洗浄に必要な道具など色々教えを請うことができました。

安政四年創業以来初めての梅酒づくり

蔵の処理能力から１トンずつ日を変えて仕込むことに、一つ一つ梅のヘタを手で取り除いていく作業が永遠続く・・・ヘタを取った梅から次々と仕込みタンクの中に。蔵も安政四年創業以来初めての梅酒つくり。

梅を漬けてから２ヵ月後、梅酒の様子を伺いに蔵へ。専務の橋場さん蔵人と楽しみなテイスティング。　感想　『うわぁっすっぺー』　漬け込んですぐは梅のあの酸味が抽出されるようでとにかく酸っぱい液体でした。正直、どんな梅酒になるかこの時点では想像もつかず、不安でもありました。

それから数ヶ月後　『梅酒いい感じになってきたよ』　との連絡で再び蔵へ。そしてテイスティング　『おぉ～いいじゃ～ん』　数ヶ月前はなんだったんだ・・・専務の橋場さんと顔を見合わせニヤニヤ。アルコール度数もいい感じのところまで落ちているので加水の必要もなく、少しにごっているのが気になる程度でしたが、心地良い酸味で甘みを抑えたさっぱりとした梅酒になっていて、上々の出来栄えに本当にホッとしました。実はこの梅酒、ベースになっている日本酒のアルコールと糖分が梅の実に浸透し、漬け込み後半は驚くほど梅のエキスが抽出され見る見る梅酒らしくなるんです。もちろん、出来あがった梅酒は国税局の鑑定室にもサンプルを送り、良い評価をいただきました。