ゴムクローラー交換方法(トラクタ編)
あとは、外しの反対工程を進めれば取付は完了します。
モデルにより、ゴムクローラーの進行方向(パターン)・
内外SP位置(オフセット)がございます。
外す前と同じ向き・位置に戻すように、ご注意下さい。
まず、上部スプロケット位置に、芯金部を引っかけます。
次にローラー部に、芯金を入れ込んで行きます。新品のゴムクローラーは、外したゴムクローラーより硬くなります。
バールなどを使用し、てこの原理にてローラーに芯金部中央が収まるように、はめ込んで下さい。
バールなどの使用の場合、ゴムクローラーの破損やローラー部の破損などお気を付け下さい。
必要応じ、当て布などを利用する事をオススメ致します。
再度、各部全てが、収まったかを必ず確認して下さい。
各部芯金の収りが確認出来たら、まずスプロケットを戻します。
戻したスプロケットの山部分が芯金の間(穴)に、しっかり収まっているかも確認します。
アイドラー調整ボルトを回し、ゴムクローラーが徐々に張ることを確認しながら、アイドラーを戻して行きます。
ゴムクローラーをしっかり張り、アイドラーの遊び・下部ローラーの遊びが無い事を確認し、最後に緩み止めボルトを締め込みます。
必ず、緩み止めボルトを締め込むことを忘れずに確認して下さい。
全ての作業が完了した際、今一度芯金の収り、アイドラーの張り、緩み止めボルトの締付けを確認して作業は終わりです。
張り調整の一般的な参考値として、下部ローラーとゴムクローラーの接地面は、ほぼ隙間無く接地している状態が推奨となります。
ご使用により、ゴムクローラーは多少伸び縮みします。特に新品時は、初期なじみにより伸びる傾向になります。
適時確認して小まめに調整することによりゴムクローラーの寿命を延ばすとともに機体寿命を延ばすことにもつながります。
農機用ゴムクローラーの場合、外見の摩耗・ラグ部(山部)の摩耗より芯金部の摩耗が早く来ます。
見た目はまだ山があり、使用出来るように見えますが、内側の摩耗により突然切れる事や外れる事がございます。
芯金部分の亀裂や摩耗を確認し、時期を見て早めの交換をオススメ致します。
- ゴムクローラー交換作業は一部に危険を伴う場合があり、正しく行わない時には事故につながる可能性があります。
- 交換作業は必ず、コンクリート上や硬い場所で行って下さい。
- 各機種やモデルにより、交換方法が異なる場合がございます。
- 最適な工具を用いて作業を行って下さい。機種によっては特殊工具を必要とする場合があります。
- 交換作業は、必ずエンジンを止めて2名以上で行って下さい。。
- あまりなれていらっしゃらない方・知識の無い方は無理をせず、専門の業者・メーカー等にご相談してください。