柳井の胡麻豆腐の歴史:「うまいものは手のひらから」が創業者の口癖でした
綴り手:楽天店長「安藤」
柳井の胡麻豆腐は、大分県臼杵(うすき)市で生まれた胡麻豆腐です。
臼杵市は、キリシタン大名「大友宗麟」が築いた臼杵城の城下町として栄え、南蛮文化の名残が街の各所で見られる大分県有数の城下町です。
そのような歴史ある臼杵市で生まれた胡麻豆腐は、出汁(ダシ)の効いた甘辛いタレが特徴で、郷土の味として多くの人に愛されています。
柳井の胡麻豆腐が作られ始めたのは、今から60年前の昭和27年。
当初は創業者である社長のおじいちゃんがチリンチリンと自転車でご近所に胡麻豆腐を配達していたのがはじまりです。
胡麻豆腐を作るには、冬は冷水に手をさらし、夏は高温になった釜の前での作業ととっても体力がいる仕事です。
高齢になった親の身には大変だろうと、サラリーマンだった二代目社長は会社を辞め、本格的に胡麻豆腐の製造に取り組み、現在は三代目になります。
「うまいものは手のひらから」が創業者の口癖でした。
柳井の胡麻豆腐が今日まで続けてこられたのは、「美味しいものを届ける」という創業者のこだわりを守ってきたおかげかもしれません。「材料を惜しまない」・「手を抜かない」をいつも心がけています。
柳井の胡麻豆腐が特に喜んで頂けるのは、添付の特製タレです。
味の決め手となる大分県産椎茸・煮干等、常に材料を吟味して「コク」のあるタレになるよう心がけています。
栄養価が高く添加物も使用していないので、ちっちゃなお子様からご年配の方まで安心して召し上がっていただけます。
特に、食欲のない時や暑い夏には、つるりとした喉ごしの良い胡麻豆腐を食べると生気がみなぎります。
最近では、充填の胡麻豆腐が主流になってきましたが、柳井の胡麻豆腐は昔ながらの手作業と長年の勘による製法ですので時間と手間がかかり、量産が出来ません。が、そのおかげでお客様に出来たてのトロッと柔らかい胡麻豆腐をお届けできます。
“味も食感も大切に”がこだわりです。
そのこだわりが認められ、イオン株式会社より厳しい審査を経てフードアルチザン(食の匠)に認定され、また日本経済新聞のうまいものお取り寄せにも掲載されました。
小さな町の小さなお店のおいし~い胡麻豆腐をぜひどうぞ‼