WIRD SWANS / ワイルドスワンズの革について



◆サドルプルアップのお手入れ◆
マシュア社は1873年に創業したベジタブルタンニン鞣しを得意とするベルギーのタンナーです。
ドイツやフランスが得意とする画一的なクローム鞣しと相反して公害の少ないタンニン鞣しを用いて革を鞣し、革本来の表情を活かす製法が特徴です。
サドルプルアップのサドルとは馬の鞍を指し、元々は馬具等に使用されていた為、この名前がついたと思われます。
この皮革は、堅牢度、耐久性に非常に優れております。なおかつ通常の皮革よりも多めにオイルをしみ込ませてあるので柔軟性にも富んでおります。
プルアップとは、皮革を折り曲げたり、引っ張ったりした時にオイルが繊維内を移動して表面の色が変わる「プルアップ効果」が名前の由来です。
部位としては牛革の中でも平均的に厚めの成牛の肩(ショルダー)の部分を使っております。
繊維密度が高くコシが非常に強いのが特徴で、透明感のある光沢は使い込むことで更に増し、徐々に馴染んで自分だけのものに変化していきます。
(トラや血筋はなるべく表判には出ないように製品を作っておりますが、エイジングを楽しむ為に、天然の風合いを大切にした高級皮革ですので
商品によって革の風合いが異なります事をあらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます)

【ケア方法】
●始めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。普段お使い頂く際に手の平から出る油分で充分に補えます。
革が乾燥してきましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、布に良く馴染ませ製品に円を描くように動かし、塗布して下さい。
(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意下さい)

【推奨ケア用品】
●コロニル 1909シュプリームデラックス
●コロニル ウォーターストップ(被膜の張らない防水スプレーであれば他社製品でも代用可能です)

【ご注意点】
●水濡れについて
革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。
もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをして下さい。(※ドライヤーや日光に
当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します)

・天然の風合いを残したレザーを使用しておりますので、革の表情には個体差がございます。
革の特性としてご理解いただきたく存じます。
・タンニン鞣しのレザーは時間をかけて深い味わいが出てまいりますが、傷やホック痕などは避けることができません。
傷やホック痕なども味わいのひとつとお考え頂ければ幸いです。
・WILDSWANSで使用しておりますレザーは基本的には一般的なメンテナンスをしなくとも十分に
長くお使いいただけるレザーですが、必要の際は上記のレザーのお手入れ、コバのお手入れをご参考にして下さい。

●汗について
汗に含まれるアンモニアは艶を消し、状況によっては表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。
ブクは修復することが出来ませんので、夏場に長時間ヒップポケットに入れてのご使用はなるべくお避け下さい。
ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きして下さい。
乾拭きを終えてもかさつきや曇りをお感じになられましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、
柔らかい布やレザーグローブ等でお磨き下さい。

●鞄のご使用に当たって
鞄の場合は、始めに表面の汚れを取り除き、防水スプレーを定期的にかけて頂くと水気や汚れの防止にもなりますので、
より良い状態で長くお使い頂く事が出来ます。防水スプレーを使用される際は使用方法をご確認頂き、噴霧がムラにならないよう十分ご注意下さい。

●移染について
サドルプルアップは染料仕上げのレザーですので、衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。
また汗や雨などによって衣類やバッグが湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。
淡い色や白色等、お色味の薄いお洋服をお召しの際には十分ご注意下さい。











◆クロコダイルのお手入れ◆
クロコダイル革は数あるエキゾチックレザーのなかでも希少性の高い高級皮革です。
見た目の美しさ、唯一無二の個性的な模様、優れた耐久性により非常に人気が高く、 古くから多くのメゾンやブランドがこの革を用い、数々の名品を作ってきました。一般的に腹部の斑(ふ)が比較的小さく
綺麗に美しく整っているものが最高級クロコダイル革とされていますが、耐久性に於いてはそれ程の差異はなく、基本的にはどの部位も丈夫です。
数ある革種の中でもクロコダイル革が特に珍重されている理由としましては、希少性の高さもありますが、一番は「軽い上に非常に丈夫な素材」
という点が挙げられます。製品で使用されている一般的な部位は、背中側で割く「バックカット」と呼ばれる腹部の部分です。
この腹部の部分は分厚い角質層で覆われていますが、手触りはしなやかで硬質な中にも適度な弾力があり、角質で覆われた表面は強度や耐久性にも優れています。
また、外観からは想像もつかないほど軽い素材ですので、製品として使用する上で、 ある種理想的とも言える革素材と言えます。
軽くて丈夫な上、使い込むほどに光沢が増しますので、より一層の風格と迫力をお楽しみいただけます。
◆ケア方法◆
●基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。普段お使い頂く際に手の平から出る油分で充分に補えます。
革が乾燥した場合や、光沢や艶を維持したい場合は、爬虫類専用のクリームをごく少量布に取り、布に良く馴染ませ製品に円を描くように動かし、塗布して下さい。
(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意下さい)
また、茶色のクロコダイルは使い込むことで黒味が強くなる傾向がありますので、最終的には黒に近いお色になる可能性もあります。
この変色はクリームを定期的にお塗り頂くことで避けることが出来ます。

【推奨ケア用品】
●サフィール レプタイルクリーム(「艶のある爬虫類革用」クリームであれば代用可能です)
●馬毛ブラシ

【ご注意点】
●乾燥について
かさつきをお感じになられましたら、艶のある爬虫類革専用のクリーム(弊社ではサフィールのレプタイルクリームをお勧めしております。)をご使用下さい。
クリームをお塗り頂く前には馬毛ブラシ等で必ずホコリや汚れを落としてからご使用下さい。
またクロコダイル革の場合、クリームが斑と斑の間の溝部分に溜まり易いため、 お塗り頂いた後にもブラッシングして余分なクリームを落とします。
数分間放置した後、柔らかい布等で乾拭きをすれば作業完了です。
光沢を維持する場合の艶出しも、定期的に同様の作業を行います。

●水濡れについて
皮革全般の中では水気に強い革種ではありますが、濡れた際はすぐに乾いた布で 水気を拭き取り、陰干しをして下さい。
(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、 革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します)

●ひび割れについて
製品を鋭角的に逆反りさせると、シワが入ってしまいます。
このシワは直す事が出来ませんので十分ご注意下さい。
またクロコダイル革は自然にご使用いただく中でも細かなひび割れが生じる可能性がございます。
基本的に一度発生したひび割れは修復することが出来ず、修復しようと当該箇所を強く擦ったり、クリームを入れて強い力でお磨きされるとさらに症状が悪化する可能性がございます。
ひび割れが生じた場合にも無理な負荷をかけることなく、そのままご使用下さい。



モンパルナスのお手入れ◆
ボナウド社はイタリアを代表するタンナーの1つで、クロム鞣しによる様々な皮革を製造しています。
その上品で上質な皮革は世界中で需要が高く、高級紳士靴やファッション系の様々なアイテムに至るまで、名立たる大手メゾンからも高い信頼を得ています。
創業は1923年とその歴史は古く、規模の拡大や設備の近代化などを行うことで成長し、現在ではイタリア内に3つの生産施設を抱える大規模なタンナーです。
ボナウド社のモンパルナスは、しなやかながらも弾力やコシがあり、また耐久性も高く水染みや傷が付きにくい特性を持っています。
お使い頂くにつれてよりしなやかに、また皮革の表面にはうっすらと上品な光沢を帯びて参ります。
クロム鞣しでありながらエイジングもお愉しみ頂けるユニークな皮革です。

バッグ用の皮革という明確な使用目的を持って開発されたモンパルナスは、上質な原皮を用いることに加えて鞣し終えた後の
染色前の段階で皮革を半年間寝かせ、熟成を行う事で強度を高めて伸びに強い性質を引き出すなど、手間暇を惜しまない
工程によって極めて上質な皮革素材に仕上げられます。

◆ケア方法◆
●基本的にはクリームを塗って頂く必要はございません。
普段のお手入れは乾いた柔らかい布で乾拭きのみを行って下さい。
また基本的には汚れが付きにくい素材ですが、皮革用の防水スプレーを定期的に掛けて頂く事をお勧め致します。
(鞄の使用頻度にもよりますが、頻繁にご使用いただく場合には、月に一回程度を目安として頂ければと思います。

【推奨ケア用品】
●コロニル 1909シュプリームクリームデラックス、または プレミアムディアマント 無色(無色の靴用保革クリームでも代用可能です)
●コロニル ナノプロ(被膜の張る防水スプレーであれば他社製品でも代用可能です。)

●馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ

【ご注意点】
●水濡れについて
一般的なレザーと比較して水に強い革ではありますが、多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、
完全に取り除くことが難しくなりますので、水気には十分ご注意下さい。
雨などで多量の水分を含んでしまった場合は、堅く絞った 柔らかい布で水拭きをし、その後柔らかい布で乾拭きを行って陰干しをして下さい。
(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、 革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。)
また、シボ(皺)の内側に入り込んでしまった 汚れは、水気をよく飛ばした後、ブラッシングにより掻き出して下さい。

●鞄のご使用に当たって
鞄の場合は、始めに表面の汚れをブラッシングにて取り除き、靴用の防水スプレーを定期的にかけて頂くと、水気の他汚れの付着も
防止出来ますので、より良い状態でお使い頂く事が出来ます。
防水スプレーを使用される際は使用方法をご確認頂き、噴霧がムラにならないよう十分ご注意下さい。

●移染について
衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。
また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも 色移りいたします。白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意下さい。
また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意下さい。




フルグレインブライドルのお手入れ◆
英国・デヴォン州コリトンで1862年に創業した老舗のタンナー・ベイカー社が伝統的な技法で丁寧に鞣したフルグレインブライドルレザーです。
ブライドル(BRIDLE)レザーは古くは英国で鞍や手綱といった馬具を製作する為の素材として開発されたと言われています。
一般的な皮革とは用途が異なるためにその製法も特殊で、 植物由来のタンニンで鞣された皮革に、蜜蝋やタロウ(動物の脂を精製した動物油)を調合したワックスを染み込ませて仕上げられます。
ワックスは皮革の芯まで浸透することで 皮革自体の強度や耐久性、耐水性といった馬具の素材に求められる特性を高める効果があります。
ベイカー社の製造するフルグレインブライドルレザーは、約2000年前の伝統的な製法を用い、1年以上の時間をかけて鞣されます。
鞣しに用いるタンニンはオークバーク(オークの樹皮)から 抽出した物を使用しており、これは皮革産業が盛んな英国に於いても唯一と呼ばれるほど珍しい技法です。
生産性や効率を追い求めることなくじっくりと長い時間を掛けて鞣された皮革は、 高い耐久性と強度を備えた非常に堅く上質なものになります。

通常ブライドルレザーはワックスの浸透を助けるため、ギン面と呼ばれる皮革の表層を擦ってから加脂、加蝋、染色を行いますが、
フルグレインブライドルレザーはベイカー社に古くから伝わる独自のレシピによるワックスを用いることで、ギン面を擦ることなくワックスを浸透させます。
革の強度の要であるギン面をそのまま生かすことにより、フルグレインブライドルレザーは高い強度や耐久性を保ったまま皮革として仕上がります。
また、銀面を削らないことで革本来の持つ表情や風合いも損なわれることなく、荒々しく無骨で野性味溢れる雰囲気を持つことも特徴の1つです。
ブライドルレザーと言えば皮革の表面に噴き出した白色の蝋(ブルーム)を思い浮かべる方も少なくないかと思いますが、ベイカー社の
フルグレインブライドルレザーはゆっくりと長い時間を掛けて皮革の芯までしっかりとワックスを染み込ませているため、表面のブルームがあまり目立ちません。
実際に皮革の表面に触れてみますとしっとりとしたロウを感じ、蝋成分の含有量の高さが伝わって参ります。
また、使い込むことで力強い皮革の剛性と豊かな光沢をお楽しみ頂ける、ベイカー社ならではの稀有なブライドルレザーです。

◆ケア方法◆
●革表面のブルームは自然にお使頂く中で落ちていきますが、衣類などへの移染が気になられる方はご使用前に落とされることをお勧め致します。
落とし方はまず馬毛などのブラシで全体に円を描くようにブラッシングしてください。
ある程度落ちましたら、仕上げにネル素材などの柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。
革表面の白い粉や強い油分が取れ、透明感のある表情となりましたら作業は終了です。
ベイカーフルグレインブライドルレザーは始めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。
ご使用頂くなかで革が乾燥してくることがありましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布してください。
その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。
(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意ください。)

【推奨ケア用品】
●ウォーリー クリームエッセンシャル(無色の靴用保革クリームでも代用可能です。
なるべくロウ分の多いクリームをお選びください。)
コロニル 1909シュプリームクリームデラックス、または プレミアムディアマント 無色(無色の靴用保革クリームでも代用可能です。なるべくロウ分の多いクリームをお選びください)
●馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ

【ご注意点】
●水濡れについて
革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。
もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。
(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。

●汗について
汗に含まれるアンモニアは艶を消し、状況によっては表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。
ブクは修復することが出来ませんので、夏場に長時間ズボンのポケットに入れてのご使用はなるべくお避けください。
ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、固く絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きしてください。
乾拭きを終えてもカサつきや曇りを感じましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等で力を入れず乾拭きをしてください。

●移染について
ブライドルレザーは革繊維と色素との結着が弱い為、色移りや色落ちがしやすいレザーです。
衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。
また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。
白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意ください。
また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意ください。




イングリッシュブライドル<アメリカ ウィケット&クレイグ社(Wickett&Craig)>とは◆
1867年創業アメリカの老舗タンナー・ウィケット&クレイグ社が伝統的な技法で丁寧に鞣したイングリッシュブライドルです。
ブライドルとは馬具を意味し、そもそもは馬具用のレザーとしてヨーロッパで生まれました。そのためブライドルレザーはタンニン鞣しされた厚くて丈夫なステアハイドレザー
(生後2年以上の牡牛の革)を使用し、さらに蜜ロウ、タロウ、植物性油などのワックスを最終段階で染み込ませて強度と耐久性を上げていることが特筆すべき点です。
ウィケット&クレイグ社のイングリッシュブライドルは、ブライドルレザー発祥のヨーロッパの伝統的なブライドルと比べると仕上げの雰囲気が異なります。
一般的に知られているブライドルレザーは皮革の表面に白いロウ成分(ブルーム)が噴き出しておりますが、イングリッシュブライドルはそれが全く見当たりません。
これはウィケット&クレイグ社が単にヨーロッパのブライドルレザーの模倣品を作るのではなく、独自の解釈で強度と耐久性を追求した結果に他なりません。
またブライドルレザーは革の銀面(表層)を削って加脂、加蝋、染色を施すのが一般的ですが、このイングリッシュブライドルは銀面を削りません。
革で一番強度のある銀面をそのまま生かした「フルグレイン」仕様は一般的なブライドルレザーと比較してより耐久性が高いのが特徴です。
マットな表情は使いこむことで徐々に光沢を増し、同時に色も深まってまいります。また使い込めば込むほど類い稀な剛性を実感でき永くご愛用いただけます。

◆ケア方法◆
●イングリッシュブライドルは初めからオイルを多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。
ご使用頂くなかで革が乾燥してくることがありましたら、無色のクリームをごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布してください。
その後、柔らかい布で力を入れずに乾拭きを行ってください。
(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意ください。)

【推奨ケア用品】
●コロニル 1909シュプリームクリームデラックス (無色の靴用保革クリームでも代用可能です)
馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ

【ご注意点】
●水濡れについて
お使いはじめは水に濡れますとシミになりますのでご注意ください。革は多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、
完全に取り除くことが難しくなります。もし濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。
(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。

●汗について
汗に含まれる塩と酸は革の風合いを著しく損ねる原因となるほか、水分により表面に「ブク」と呼ばれる水膨れを作る可能性があります。
ブクは修復することが出来ませんので、長時間ズボンのポケットに入れてのご使用はなるべくお避けください。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、
きつく絞った布で水拭きし、その後柔らかい布で乾拭きしてください。
乾拭きを終えてもカサつきや曇りをお感じになられましたら、製品が完全に乾いた後でクリームを全体に薄く塗布し、柔らかい布やレザーグローブ等でお磨きください。

●移染について
ブライドルレザーは革繊維と色素との結着が弱い為、色移りや色落ちがしやすいレザーです。衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。
また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意ください。
また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意ください。




プエブロ<イタリア バダラッシー・カルロ社 Badalassi Carlo Srl>とは◆
まるで和紙のような手触りと劇的なエイジングが魅力的な、イタリアの名門タンナー・バダラッシーカルロ社の牛革です。

バダラッシー・カルロ社はイタリア古来の伝統的な革鞣し技法であるバケッタ製法を研究していた先代が、その製法を現代に蘇らせたことで有名なタンナーです。
そのルーツは中世まで遡り、一部では8世紀頃から始まったとも言われています。効率優先のため、現在の多くの革は合成油・魚油を使い、機械化の導入をたどる一方ですが、
バダラッシー社の場合、時代に逆行するかのように伝統的な革作りを貫いています。化学薬品ではなく、植物性タンニンを用い時間をかけて鞣された革に、家畜牛のすね骨や
無蹄足を煮沸して採取した純度の高い所謂「牛脚油」で時間をかけながらゆっくりと加脂しています。この製法は革にオイルが浸透し難いのでとても時間と手間がかかりますが、
その代わりにオイルが抜けにくく、使い込んだ時の色艶の上がり方が大変綺麗で、美しくエイジングされるのが特徴です。

プエブロもまたバケッタ製法にて鞣された革で、仕上げ加工として意図的に表面を荒々しく毛羽立たせた、非常に個性的な革です。最初の状態は和紙のような手触りで、
マットな質感故に光沢は殆どありませんが、使う程に表面の繊維が寝て加速度的に光沢が増していき、色も短期間で深まっていきます。艶の上がり方が非常に早いので、
変化の仕方がとても劇的である他、使い込んだ時に見せる、吸い付くようなしっとりとした質感も大きな魅力です。革の経年変化(エイジング)がお好みの方にはおすすめの皮革です。

◆ケア方法◆
●初めからオイル分を多く含んでおりますので、基本的にクリームを塗って頂く必要はございません。使い初めの表面が強く起毛している状態でクリームを塗布しますと、
色や風合いが急激に変化してしまう場合がございますのでご注意ください。使い込んだ後に毛足が寝て、表面が滑らかになった際に、革にカサつきを感じましたら無色のクリームを
ごく少量布に取り、良く馴染ませ製品に円を描くように動かし塗布して下さい。その後、柔らかい布で乾拭きを行ってください。(※多量の油分はオイル染みやコシの抜け等、革の風合いを
損ねる原因となりますので、過度な塗布は十分ご注意下さい。)また、汚れにつきましても、水に浸した後きつく絞った布で汚れを拭き取る「水拭き」を行い、柔らかい布で乾拭きをすれば十分です。

【推奨ケア用品】
●コロニル 1909シュプリームクリームデラックス、または プレミアムディアマント 無色(無色の靴用保革クリームでも代用可能です。)
コロニル ウォーターストップ(被膜の張らない防水スプレーであれば他社製品でも代用可能です)
馬毛ブラシ、山羊毛ブラシ

【ご注意点】
●水濡れについて
プエブロは比較的水に強いレザーではありますが、やはり多量の水分を嫌います。多量の水分はカビの原因となり、放っておくとカビが革繊維の内側に根を張り、完全に取り除くことが難しくなります。
?もし多量の水分に濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干しをして下さい。(※ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は、革の風合いを損ねる原因となりますので、くれぐれも行わないようお願い致します。)
また、起毛した繊維の内側に入り込んでしまった汚れは、水気をよく飛ばした後、ブラッシングにより掻き出して下さい。

●汗について
汗に含まれるアンモニアは革の風合いを損ねる可能性がございます。ご使用中、多量の汗の染み込みを感じられましたら、硬く絞った布で水拭きし、陰干しをして下さい。
革表面の繊維が寝ており、既に光沢が上がっている場合は、硬く絞った布で水拭きの後、柔らかい布で乾拭きして下さい。

●移染について
衣類と強い摩擦が生じますと色移りの可能性がございます。また汗や雨などによって製品が湿っている状態ですと、比較的弱い摩擦でも色移りいたします。
白色などお色味の薄いお召し物には十分ご注意下さい。また、長時間紫外線に当てますと退色・変色の原因となりますので、十分にご注意下さい。