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1月に続き、寒さ厳しい2月は、春に向けてのお庭の準備が肝。
この時期だからこそやるべき、お庭仕事をまとめてみました。
2月は、パンジーやビオラ、ノースポール、デージーなどの花苗が園芸店に並び、彩りが減るこの冬の時期に、お庭に明るい色を添えてくれます。寒さ厳しい時期から5月ごろまで、花を咲かせてくれるので、花壇が一層華やかに。
苗を選ぶときは、葉色が鮮やかで、ずんぐりとしたものを選びましょう。
夏から秋にかけて、花壇を一層にぎやかにしてくれる春植え球根たちが、店頭に並ぶシーズンでもあります。
ダリアや、グラジオラス、クルクマ、サンダーソニアなど、様ざまな品種があります。
3月から5月にかけてが植え込み時期ですが、2月のうちに花壇のレイアウトや、植え込みの計画を立てておくのが良いでしょう。
寒さが一層厳しくなるこの時期は、昔から、土づくりの適期と言われています。お庭も畑も、この時期の土づくりが、あたたかくなった時の植物たちの成長を左右します。
土を深く耕して、寒風にさらすことで、土の中の害虫や病原菌を駆除します。これを、「天地返し」と言います。こうして、耕した土を冬の間風にさらすことで、春には土がサラサラに。重労働ではありますが、毎年行うことで、植物たちがすくすく育つ環境を作ります。
市販の培養土を利用するのも良いですが、土から育てるのも園芸・家庭菜園の楽しみですね。
バラの冬剪定は、2月がラストチャンス。蔓バラ、シュラブ、木立性のバラも、剪定の適期です。新芽が動きだすまえに、不要な枝を取り除きましょう。
合わせて、枝が絡み合わないよう、誘引します。
蔓バラは、芽が膨らむのが早いので、芽を傷つけないよう気を付けて行います。
1月に続き、この時期は、落葉樹は、落葉しているため剪定の適期です。
葉が落ちると枝姿がはっきりとわかるので、剪定がしやすいです。
不要な枝を整理し、樹形を整えます。ただし、ウメやハナミズキなどの花木は、花芽がでてきているものも。花芽をを落とさないよう注意が必要です。
休眠期に入るので、強剪定にも適した時期です。 太い枝を切った後は、カルスの形成を助ける癒合剤を塗布しておくと良いでしょう。
落葉樹や果樹は、枝葉の落ちている2月も、植え替え・植え付けの適期です。葉が落ち、水分の蒸散も少なく、地温も下がりすぎないこの時期がベストなのです。
ウメやコブシ、ハナミズキ、ヤマボウシ、ボタン、モクレン、カエデ、等の落葉花木。モモやリンゴ、イチジク、ベリー系等さまざまな果樹苗植え付けが可能です。
深めの穴を掘り、根はできるだけ広げてあげて、腐葉土やたい肥を混ぜ込んだ土で覆います。
植え付けた苗は、風に倒されたり、根が切れないよう、支柱を必ず添えます。また、株元にマルチングを施すとよいでしょう。
もしも、「寒肥」をまだ行っていない場合は、新芽が動き出す前に、早めに済ませましょう。
花木や果樹が休眠している間に、遅効性の有機質肥料を与えます。暑い季節とは異なり、寒さの中ゆっくりと肥料が分解され、根が活動を始める3月ごろに、効き始めます。
春先には、庭木の新芽や花芽が増える等、元気な姿を見せてくれることでしょう。
2月は、春まきのハーブが出回りはじめます。3~5月が種まきの適期です。まだまだ外気は低いので、室内で発芽させて、苗を作っておくのもよいでしょう。
ルッコラやコリアンダー、チャービル、カモミール等があります。
室内とはいえ、窓際は夜や早朝にはぐっと冷え込みます。日に当たる日中は良いですが、冷え込み時間帯は、部屋の中央に移動させると良いです。エアコンの風で乾燥しまったり、葉が痛む可能性もあるので、直接風が当たらない場所が良いでしょう。
また、冬場は、空気が乾燥しがち。霧吹きなどで保湿してあげましょう。