PMSは月経前症候群ですが、たまにPMDDって聞きませんか?
似てるけど違うの? ややこしいこの名前を紐解いてみましょう。
PMDDは月経前不快気分症候群と呼ばれる状態です。
これもホルモンバランスからくるものですが、完璧なメカニズムが解明されていないために症候群という名前が付いています。
PMDDは、PMSに比べて非常に強い精神作用が起こります。 もしかしたら心療内科に通ってもダメという方はPMDDかもしれません。
PMDDとは『日常生活に支障をきたすレベルのPMS』です。
PMSの場合、イライラや不安はある程度コントロールが効きますが、PMDDは気持ちのコントロールが非常に難しくなります。
PMDDは心療内科が対応できる「うつ」などの精神疾患とは異なり、女性ホルモンのバランスにより、排卵期後〜生理前の期間のみ起こります。
「うつ」に非常に似た症状が出るので心療内科に行ってしまいがちですが、PMDDの場合は原因と解決方法が異なるため、見極めが重要となります。
PMDDの症状はPMSと共通するものも多くあります。
一番の問題はその症状の強度(激しさ)がどのくらいか?という点です。
これからご紹介する症状が複数当てはまった場合、PMSではなくPMDDの可能性があります。
PMS期にこんな症状がないか、確認してみましょう。
クヨクヨしたり凹むというレベルではなく、強い不安や絶望に襲われたことはありましたか?
貧血であたまがクラクラする様な感覚で、不安や絶望の根本もわからないまま、
理由のわからない不安や絶望に襲われたことはありましたか?
職場や出先で人の目が過度に気になることはありましたか?
もしくは外に出るのが怖くなったり、手が震えるくらい物事に執着したり、
部屋の鍵をなんども閉めたか確認するなどの症状が生理前にありませんでしたか?
きょうは元気に1日過ごせそう」と思っていたのに、突然悲しくなったり、何もないのに涙が出たり、急に激しいイライラが襲ってきたりすることはありましたか?
原因不明、自問自答しながらもコントロール出来ない激しい感情の起伏がありましたか?
感情のイライラがエスカレートしたときに、人を傷つけ悲しませる事が目的になることはありませんか?
そして強い後悔に襲われて、激しい自己批判をしたことはありませんでしたか?
どんな熱中したり、依存してハマっていたり、目標を立てていたものでも全て面倒になってしまうことはありましたか?
そして生理が始まると元に戻ることはありませんでしたか?
自分の感情や、周りの手助けも無意味なほど集中できないことはありましたか?
あまりにも眠く無気力に。目は覚めているのに1時間以上起きられないことは
ありませんでしたか?
あたまが空っぽになったように、何も考えることが出来ず、その場から動けないような事が多く起こりませんでしたか?
満腹を感じられないことはありますか?長時間食べ続けたり、「もうこれ以上は異常だ」と思う量を食べ続けてしまうことはありましたか?
普段の自分では考えられないような事も、強い衝動に押されるように受け入れてしまうことはありませんでしたか?
買物・アルコール・ギャンブル・拒食など
PMS期間のみ出てくる依存症のような傾向はありませんでしたか?
PMS期の気持ちが原因で人との関係が悪くなったことはありませんか?
何かを傷つけたり、壊したり、偽ったりしたことはありませんか?
自分を受け入れてくれる環境を壊したことはありませんか?
これらのチェックが3つ以上あてはまる場合や、症状が重い場合にはPMDDの可能性が高くなります。
PMDDはホルモンバランスが原因として起きる精神疾患と考えられていますが、いまだ未知の部分が多く、根本的な治療法が確立されていません。
しかしながら、ホルモンを補うことで症状の軽減が確認された実例は多く存在しており、天然ホルモンの摂取が治療法としては最もポピュラーです。
また、日頃の生活を見直すことで、ホルモンバランスの波を穏やかにすることも可能ですので、健康的かつ天然ホルモンを取り入れやすい生活を意識してみてはいかがですか?