2020.03.07

女性の薄毛の救世主!育毛剤に配合されているボタニカル成分 Vol.2

女性のために開発された育毛剤には、昔から親しまれてきた民間薬や、漢方に使われる生薬の原料となる植物が多く含まれています。
民間薬と漢方薬の決定的な差は、民間薬は1種類の植物を使うことがほとんどなのに対し、漢方ではいくつかの種類の生薬を組み合わせて処方されること。
長い年月に渡る経験から、自然のチカラをもつ植物は複数を組み合わせることで相乗効果が生じることがわかっていたのです。

女性用育毛剤に配合されているボタニカル成分:ボタンエキス

ボタンエキスは、鮮やかな赤やピンクの大きな花を咲かせるボタン(牡丹)の根から抽出したエキス。
ボタンの根の皮を乾燥させたものはボタンピ(牡丹皮)という生薬として、古くから消炎・鎮痛に用いられてきました。

肌を保護する働きがあることから、育毛剤のほかエイジングケア化粧品にも配合されていることがあります。

女性用育毛剤に配合されているボタニカル成分:シナノキエキス

シナノキ(科の木、級の木)はボダイジュ(菩提樹)の仲間で、シナノキ科シナノキ属の落葉広葉樹。
日本原産で、長野県信濃市はシナノキが名前の由来ともいわれています。
加工しやすい樹で、昔から布やベニヤ板、縄、マッチの軸、アイスクリーム用のへらなどに多く使われてきました。
公園や街路樹で見かけることも多く、初夏に咲く薄黄色の花からは良質な蜜が採れます。

シナノキエキスは、シナノキの葉や花から抽出したエキス。
スキンケア化粧品や育毛剤に多く配合されています。
タンニンやポリフェノールの一種であるフラボノイドなどが豊富で、肌を柔らかくし、保湿や肌荒れ防止などの美肌効果にも優れています。

女性用育毛剤に配合されているボタニカル成分:ヒキオコシエキス

シソ科の多年草でエンメイソウ(延命草)とも呼ばれています。
苦みが強く、乾燥させたものは古くからお茶や生薬として利用されてきました。

ヒキオコシエキスは葉や茎から抽出したもの。
保湿効果やキメを整えて引き締める効果に優れ、肌や頭皮をすこやかに保つので、育毛剤やスキンケア化粧品、シャンプーなどに配合されています。

女性用育毛剤に配合されているボタニカル成分:カモミラエキス

カミツレは、ハーブティーでよく知られているカモミールの和名。
ヨーロッパでは「お母さんのハーブ」と呼ばれるほど身近で、カモミールティーは血行をよくして体を温め、リラックス作用があるといわれています。

また、シャンプー後にリンスとして使うと、髪のキューティクルが整ってツヤが出るといわれ、注目されています。

カミツレエキスはカミツレの花から抽出したエキスで、保湿効果や肌の引き締め効果に優れています。

女性用育毛剤に配合されているボタニカル成分:ビワ葉エキス

ビワの実はおなじみの果物ですが、ビワの木は、葉や茎、枝、根、実にもすべて優れた薬効があるとされ、生薬として昔からよく使われてきました。
仏教の古い経典では「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」と紹介しています。
日本でも昔から、ビワの葉を煎じてお茶や入浴剤にするなど広く活用されてきました。

ビワ葉エキスはビワの葉から抽出したエキス。
保湿効果や、肌あれを防いでハリやツヤを与える効果があることから、育毛剤やスキンケア化粧品に配合されています。

女性用育毛剤に配合されているボタニカル成分:ジオウエキス

ジオウは、中国北部からモンゴル地方原産の多年草。
根を陰干ししたものは「地黄」と呼ばれ、滋養強壮の生薬として漢方薬に配合されています。

ジオウエキスはジオウの根から抽出したエキス。
頭皮や髪にうるおいを補給し、髪にハリ・コシを与えることから、育毛剤に配合されています。

育毛剤は、頭皮や髪への効果効能が認められた有効成分が一定量配合されている医薬部外品(薬用)を選ぶのが基本ですが、その他の成分にも注目しましょう。

おススメは、天然成分や天然由来成分が多いもの。
天然成分は私たち人間と同じように自然界に存在している草木や果物などから抽出されているので、人の身体になじみやすいとされているからです。

また、香料や色素、石油系界面活性剤、鉱物油、タール系色素、パラベン、紫外線吸収剤、シリコン、合成ポリマー、殺菌成分、キレート剤、抗酸化剤、ホルモン、ラノリン、アミン系化合物といった“余計なもの”が入っていないものを選びましょう。

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