『田野浩志の'そうだ スーツ、着よう'』Vol.28

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「そうだスーツ、着よう。」でお馴染み?少し前はよくベージュマンと呼ばれていた田野です。

ところで、誰も興味がないと思いますが、何を隠そう僕が一番好きな色はブルー系です。

飛行機はJALよりANA派。

理由は色がブルーだから。

でも待てよ・・・

確かにガンダムでは赤い彗星のシャアより青い巨星のランバラル派ではあるけれど、あのスマートでイケメンなシャアより、男臭くハードボイルドなランバラルのキャラクターが好きなので、色の問題ではないような気がしますね。

しかも僕はドラゴンズではなくてジャイアンツファンなので、色はあまり関係がないかも・・・

申し訳ございません。

いつもながら、何の話やねん!?てな感じのスタートですが、何が申し上げたかったかと申しますと、僕の大好きな色はブルー系で間違い無いのですが、以前はよくベージュマンの異名をもらう程だったので、何を隠そうブルー系の次に好きな色はベージュ系だということなんです。



実は昨年辺りから主にレディースで注目度が上がっている色はベージュ系。

例外はあるものの、洋服のトレンドはレディースから少し遅れてメンズに波及するケースが多いのは紛れもない事実。

しかもこのコロナ禍で、癒しを求めてベージュだったりライトグレーの様な優しい色目が気分的に求められているとも聞きます。


何と!

この秋冬の私共gujiのテーマは、奇しくもシャーベットの様な淡いグレイッシュなベージュという意味の造語"ソルベージュ"。

そしてgujiのドレスセクションであるsalotto di guji、これまた何と!意識的にかどうか?この秋冬はベージュ系のジャケット、スーツを多くセレクトさせて頂いております。

ということで、今回の「そうだスーツ、着よう。」そのお勧めベージュのジャケット、スーツ特集です。

ドレススタイルにベージュ・・・

少し使い辛い印象があるかもしれません。

もちろん使い易さで言いますと、ネイビー系、グレー系、特に濃色が使い易いことは言うまでもありません。

ただ最近のお客様の傾向を観察していますと、仕事で必要に迫られて着たくも無いのにスーツを購入するという方は弊社では極端に少なくて、どちらかというとジャケット、スーツスタイルが大好きでお洒落として購入されるケースがほとんど。

であれば、多少難易度は高いかもしれませんが、今本当に格好いい、でも意外にずっと着て頂けるベージュ系を是非お勧めしたいなぁ・・・と思っての今回のご提案ですので、是非参考にして頂ければと思います。


「そうだスーツ、着よう。」と言いながらの、まさかのジャケットからのご紹介。

いいものを長く着て頂きたいという思いから、毎シーズンお勧めしているカシミヤ素材ですが、今シーズンは昨年に増して多くの種類をご用意させて頂いております。

カシミヤは淡色こそ原毛のクオリティの良さが問われます。

あのLoro Piana(ロロピアーナ)で素晴らしい色のカシミヤを見つけました。

淡〜い絶妙な少しグレー掛かったベージュは最高にラグジュアリーな雰囲気です。

生地の柔らかさもさることながら、縫製はいつものRING JACKET(リングヂャケット)さんですので、一生とは言いませんが、長く大切に愛用して頂きたい至極のジャケットです。


RING JACKETさんとの別注企画では、特選素材としてほとんどのシーズンでご用意させて頂いております、イギリスを代表する生地ブランドのFOX BROTHERS(フォックスブラザーズ)。

そのFOX BROTHERSの代名詞ともいえるフランネル。

しかもこのCBT5というシリーズは250年変わらぬレシピで織られるという、FOX BROTHERSの・・・いえ世界の銘品です。


あのイギリスの伝説の首相、ウィンストン・チャーチルのマシンガンを持った有名な写真でも着用していたいうこの生地のシリーズで、この色目は個人的には初めてお目にかかりました。

エレガンスと男臭さが絶妙にマッチする、歴史的な生地です。


僕達salotto di gujiが猛プッシュのイタリアはパルマのスーツブランドGianfranco Bommezzadori(ジャンフランコボメザドリ)。

長年自信を持ってお勧めできる、所謂"いいスーツ"を探し求めて辿り着いたこのブランドを大切にご提案し続けたいと思っています。

名だたる世界的ブランドのOEMも手掛けるGianfranco Bommezzadoriの仕立ては本当に素晴らしく、モダンなエッセンスがありながらも伝統的な製法で仕立てるという、僕達にはピッタリなブランドです。

そしてこのGianfranco Bommezzadoriでも、今期の秋冬の気分にぴったりな生地を見つけました。

ベージュとライトグレーが混ざった様な微妙なニュアンスがイタリアらしくて最高ですね。


同じくGianfranco Bommezzadoriから、ベージュではないのですが、ベージュと同様にお勧めのライトグレーのストライプをご用意しました。

ビジネスで明る過ぎるグレーは格好は良いものの少し使い辛いかなと思いますが、明る過ぎず、暗過ぎない、ギリギリのグレーをしかもフランネルで見つけました。

ベージュを使ったコーディネートで全体を優しくラグジュアリーに仕上げました。


私共gujiが2006年にオープンして以来ずっ〜とお取り扱いをし続けるBelvest(ベルベスト)からもベージュ系のスーツをご用意させて頂きました。

これ実は前回の「そうだスーツ、着よう。」でもご紹介させて頂いたお勧めのスーツ。

本当はBelvestでもカシミヤのベージュジャケットをご紹介したかったのですが、生憎まだ未入荷ということで、前回に続きましてコーディネートを変えてのご紹介です。

世界一エレガントなジャケットを作らせれば、恐らくBelvestが一番先に思い浮かぶ程。

ベージュの生地とのマッチングも最高ですね。

いかがでしたでしょう?今回のベージュ特集。

今回のコーディネートは敢えてブラウン系で優しく見える様にしたつもりですが、もちろん以前からお勧めしているベージュ系×ブラック系とのコーディネートもお勧めです。

先にも書きましたが、ベージュはドレススタイルにおいてネイビーやグレーと比較するとやはり使い辛い印象はどうしてもありますが、でも実はトレンドに左右されない、コーディネートもし易い色目だと思いますし、何と言ってもただただお洒落に見えます。

お洒落をして出掛けるケースが少なくなったとよく耳にしますが、少し涼しくなってきましたし、もし緊急事態宣言が解除された暁には、仕事もプライベートも存分にお洒落を楽しみましょうね。

ではまた次回、ciao!ciao!



今回着用したアイテム一覧

そうだ スーツ、着よう

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