『田野浩志の'そうだ スーツ、着よう'』Vol.23

いつも弊社のWEBサイトをご覧頂きまして本当にありがとうございます。

「そうだスーツ、着よう。」でお馴染み?弊社の大阪店がございますHERBIS PLAZAの2階に期間限定になるかもしれない、その名もguji OUTLETをオープンさせて頂きまして、最近ちょくちょくそこに立たされて・・・もとい、立っている田野です。

guji OUTLET!?

そうなんです、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実はネットではかなり以前からOUTLETを運営をさせて頂いておりました。

そんな最中コロナの影響かどうかは定かではありませんが、弊社にとっては願ってもない絶好の区画が空きまして、是が非でも使わせて頂きたいとHERBISさんに申し出たのは良かったんですが、何をするかは如何せんノープランでしたので、とりあえず既にネット上で運営をしていたOUTLETの実店舗をしてみようと思い立った次第です。

ところが弊社は慢性的なSTAFFの人数不足(汗)

ということで僕が駆り出されているという訳なんです。


実際の店舗の写真がこちら↑

基本的には暇な時間が多いですが、意外にいいロケーションでお客様がちらほらと入ってこられます。

弊社のOUTLETに並んでいる商品は全て数年前の物ですので、サイズが揃っていない物がほとんど。

仮に気に入って頂いた物があってもサイズが合わない場合も多いのでご購入に至らないケースもありますが、それでもシンデレラみたいなケースもありまして、掘り出し物好きな方にはお買い物を十分に楽しんで頂けるかなと思っております。

OUTLET店をして良かったことがいくつかあります。

第一にやっぱり過去の在庫を現金化できること(汗)

商売を継続させていく為には避けては通れない、理想と現実の現実の方。

第二に買い周りを楽しんでおられる方が少なからずいらっしゃっること。

時間を掛けてハービスの2階のフロアを回ってゆっくりと自分の時間を過ごしておられるなぁ・・・と勝手に察してニヤけています。

最後に店頭に並んでいる商品が気のせいかちょっと喜んで見えること。

もちろん綺麗に保管はしていましたが、倉庫で日の目を見ることもなく、静かにネットで売れていくのをじっと待っていた商品達が、また店頭でライトを浴びてお客様に触って頂けてなんだか嬉しそうに感じます。

そんなロマンチストではないのですが、何だかそんな気がしてなりません。

これからの企業に求められる責任。

環境への取り組み、サスティナブルはどの業種にも求められる社会的な責任です。

弊社も廃棄にする商品を出さないように、表現は良くないかもしれませんが、色んな物を犠牲にしてせっかく作り出された商品をお客様に大切に長く愛用してもらうという努力は絶対にしていかなければなりません。

そう言った意味でもguji OUTLET、頑張りたいと思います。

ということで、今回の「そうだスーツ、着よう。」ですが、長く大切に着て頂ける物、そしてこれから暑くなってくるこの時期には毎年お勧めしているあの素材にフォーカスしたいと思います。


ビジネスウエアのカジュアル化、これはもう避けられない大きな流れです。

特にこれから夏にかけてはその傾向が否が応にも強くなります。

とはいえ、私共salotto di gujiはその流れを理解しつつも、やっぱり格好いいビジネススタイルをお勧めしたい。

暑くてもエレガントに涼しげに着こなしたい。

お洒落は我慢という言葉はもう死語かもしれません、でもやせ我慢もたまにはいいかも。

なので、やっぱり夏は麻!リネンで決まりです。


私共salotto di gujiではほぼ毎シーズン特選素材としてお勧めさせて頂いております、イギリスの名門FOX BROTHERS。

男らしい無骨さとエレガンスという相反する雰囲気を併せ持つFOX BROTHERSですが、こんな生地はあまり目にしたことがありません。

ホワイト×ネイビーが爽やかでありながらも英国製リネンが男臭い絶妙な塩梅。

コーディネートですが、リネンにはイタリアで言うガルザ、ガーゼの様なメッシュ調のネクタイがよく合います。


インナーに合わせたこちらのシャツ、かなりいい感じです。

リネンのイタリアンカラーですが、夏にはなかなかの優れもので、台襟付きですのでタイドアップも出来ますし、もし恥ずかしくなければ写真のように襟をジャケットから出して着て頂くこともできます。

確かに夏にはTシャツにショーツが一番ストレスレスでリラックスできるかもしれません。でもたまにはイキって格好つけるのもいいものです。


昨年大好評だった・・・と信じたいVITALE BARBERIS CANONICO、所謂イタリアの人気生地ブランドのカノニコのウール×リネン生地を使った、RING JACKETさんとの別注セットアップを今年もまた追加発注しまして、性懲りも無くお勧めしております。

先程のリネンの優れものシャツと同じく、台襟の付いたイタリアンカラーは写真の様にタイドアップも出来ますし、ちょっとイキリたい時のジャケットからの襟出しでも可能です。

こちらはリネンと共に夏に最適なメッシュ素材。

素材感で季節を味わう、ドレススタイルの密かな楽しみです。


セットアップにポロシャツ・・・Tシャツや流行りのニットTも良いですが、salotto di guji的にはやっぱりビジネスには襟付きを着て頂きたいなと。

クールビズにはこんなスタイルがボーダーラインスレスレでご提案したいと思います。


夏の定番コードレーンと言えば、ちょっとアメリカントラッドな感じで着たいところですよね。

ここ最近の着こなしにミックスは外せません。

イタリアはナポリのマリアサンタンジェロのコットン×リネンのシャツに少しトラッドテイストなストライプタイ、しかも素材がガルザという夏のミックススタイルを是非。

ちょこっと裏話・・・

実はこれもセットアップでご用意しておりまして、パンツも同じ生地で別で販売させて頂いております。

撮影の当日、パンツがあるものと思い込んで撮影に臨んだところ・・・あれ!?マイサイズがない(汗)

そんなこんなでジャケットとスラックスというコーディネートになりましたが、怪我の功名でしょうか?こんな着方も出来るという意外にいい感じになったと思っているのは私だけでしょうか?


今までは全てRING JACKETさんと弊社のオリジナル企画でしたが、それ以外ないんかい!?と思われてしまうかもしれませんので、真打!BelvestのJACKET IN THE BOXでリネンジャケットをご用意しておりますので、最後にご紹介させて頂きたいと思います。

Belvestといえば?

世界一のあのブランドのジャケットのOEMを受けているだけに、縫製の良さはもう言わずもがな、最高にエレガントな雰囲気で弊社も創業からずっとお取り扱いし続ける最高のジャケットファクトリーです。

しかもそのBelvestのJACKET IN THE BOXは副資材をほとんど使わず、立体的に仕上げられたBelvestの最高傑作にして、世に幾多とある楽ジャケットの最高峰です。

そんな最高のジャケット、しかもリネン100%のベージュとくれば、コーディネートはラグジュアリー系の一択です。

如何でしたでしょう?今回の「そうだスーツ、着よう。」

読み返してみると少し写真に比べて文章が長かったかなと思いますので、最後はシンプルにしたいと思います。

良いものを長くきて頂きたい、気に入ったものを大切にケアしながら愛用して欲しいと弊社は考えております。

そういった意味でもリネンは実は強度もある素材ですので、夏には毎年お勧めしている素材です。

擦り切れるまで大切に着て頂いて、最後はありがとうとお礼を言ってお別れが出来る様な洋服、そんな洋服ご用意し続けたいと思います。



今回着用したアイテム一覧

そうだ スーツ、着よう

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