『田野浩志の'そうだ スーツ、着よう'』Vol.2

新しく定期コンテンツとしてスタートした『そうだ スーツ、着よう』、第二回目は第一回目に続き、RING JACKETの敏腕営業マンであり、インスタグラムで1.6万人のフォロワーを持つ"Maidoookini"こと笹本氏にご登場頂いています。
氏のインスタグラムからもわかる通り、あまりにも個性が飛び出過ぎて「奇抜過ぎる」、「参考にならない」、「笹本さんやから似合うやつやん」、「でも恰好良い」というオンリーワンの境地に達したスタイリングテクニック?を駆使して頂き、"令和の時代はクリ坊でいく"こと弊社代表田野とともにVゾーンコーディネートを披露して頂きました。
ちなみに使用しているアイテムは全て弊社gujiで取り扱いのある商品です。

田野:では、まず僕から。ジャケットはビジネススタイルの基本、ネイビーのホップサックにしようかな。
このジャケットもRINGさんとのコラボレートモデルで、スーツのジャケットと同じシルエットでパッチポケットに変更して軽快さを出したやつ。
で、今僕はサックスブルーのシャツにハマってるから、これにもサックスブルーのクレリックを合わせました。クレリックじゃなくても別にいいんやけど、襟が白くなることで清潔感も出るし、誠実な感じに見えるからビジネスには凄く向いてるかな。

田野:で、ネクタイはAtto Vannucci(アット ヴァンヌッチ)のスフォデラート。トレンドのブロックストライプなんやけど、Atto Vannucciはちょっと違った色気のある見え方になるから、カチッとしたスタイルに合わせると凄く良い抜け感が出る。裏地無しやから軽いし、結び目もキュッとコンパクトになるからスマートに見えるしね。
で、色も素晴らしい。ボルドーはまぁたまに見かけるけど、合わせている地色がホワイトって、ネクタイでは本当にないねん。そもそもクラシックなスタイルのストライプタイでは需要がないんかもしれんけど、このちょっとモードの風を感じさせるところが僕がAtto Vannucciをセレクトしている理由です。

笹本氏:確かに珍しいわ。ウチでもナポリでネクタイ作ったり、いろいろ仕入れたりしてるけど、やっぱりAtto Vannucciはちょっと違うもんね。

田野:で、このジャケットのおすすめポイントがもう一つあって、おまけがあるんです。購入頂ければ交換用のメタルボタン(もしくはホワイトのリネンチーフどちらか)と取り換え可能。だから、こんな感じでブレザーライクにも着て頂ける。で、飽きればまた普通のに戻せるし、結構便利じゃない?

笹本氏:確かにナイスアイディアやね、それ。メタルボタンにしたくても探すのが面倒くさいし、どこに行けばいいのがあるのかもわからない。で、気に入るものがあるかどうかもわからない。でもこのメタルボタンは装飾感も控えめで、上品なゴールドやし万人に受け入れられやすいタイプやと思うわ。

田野:ネクタイがボルドーやし、ちょっとカレッジぽさも匂わせつつメタルボタンで着て頂くのがいいかな・・・と。

田野:ネクタイをブラックに変えて、プレッピースタイルにgujiらしくモード感と色気をプラスするのもアリちゃうかな。本来ネイビーとブラックはあまり合わせない色なんやけど、昨今のトラッドやクラシックは以前のセオリーを度外視した新しい合わせ方も出てきているし、それが新鮮な見え方になってるのも事実やから、こんなコーディネートもおススメかな。

笹本氏:ちょっと地味ちゃう?

田野:笹もっちゃんにはね・・・汗。でも、だいたいこのくらいやで。このくらいがほんとにちょうど良いねん。ちょうどモテる感じ。笹もっちゃんって男から見たらめちゃくちゃ格好良いけど、個性強すぎて女子受けしなさそうやん??

笹本氏:聞いたことないし、それはわからんわ・・・汗 て、僕のことは置いといて・・・

笹本氏:僕はこんな感じかな。
gujiさんには、しかもビジネスカテゴリーのsalottoさんには直接関係ないかもやけど、RING JACKETの今シーズンのテーマは"ジャムカラー"。やから、このコーディネートにもジャムを連想させる綺麗な色をミックスしたいか〜と思っていて、丁度良いのがあったんですわ。スーツはコラボモデルのDelfinoのギャバタイプ。これ、ベージュなんやけど、よく見たらパンっぽくない??

田野:色・・・?

笹本氏:そう、色。パンっぽいでしょ?だから、このスーツをバゲットに見立てて、ネクタイにジャムっぽいオレンジストライプを。ギンギンのオレンジやとビジネスは難しいから、あくまでもエッセンスとして入れている感じかな。だからコンビカラーのブラウンのほうが目立つけど、差し色としてこのくらい入っているとキリッと引き締まるはずやわ。 シャツも近しい色でグラデーションっぽく、襟は田野君と同じクレリック。引き算的に丁度良い仕様やね。

田野:確かに、笹もっちゃんらしさもあり、でもウチらしさもあるなかなか良い塩梅・・・悔。

田野:次はこのスーツにしようかな。今着ているE.THOMASのモヘア混、僕のはピークドラペルやけど、ノッチドラペルのタイプもあるのよ。このスーツ、実は結構思い入れがあって、ビジネスで着られる嫌味のないブラウンをずっと探していて、遂に見つけた丁度良い色合いと素材感の生地やねん。だから気に入ってピークドラペルとノッチドラペルの2モデル作ってしまった。正直売れてくれなヤバイねんな・・・汗

笹本氏:でも恰好ええし、いい感じやん。よう似合てるわ。

田野:おかげさまでロロの4シーズンズ程ではないけど、まぁまぁ好評です。で、コーディネートはこれ。

田野:やっぱりブラウンにはブラックを合わせたい。個人的にブラウンに合う一番色っぽい色ってブラックやと思うのよ。だから冬にもブラウンのスーツにブラックのタートルを合わせるのが僕の定番スタイルになってて、それをビジネスに落とし込むとこんな感じかな。
だから柄を入れずに潔く無地。スーツの艶感と合わせて、ネクタイもエレガントに光沢のあるタイプをシャツは季節的にコットンリネンがいいかな。これはMaria Santangelo(マリア サンタンジェロ)のセミワイドカラーFRANCOフランコなんやけど、凄くいいバランスの襟やから、Vゾーンが凄くエレガントに見えると思う。

笹本氏:確かにスッキリしていて、コンサバやけどちょっとモード感がある感じかな。田野ちゃんっぽいわ。
僕はこんな感じ。

笹本氏:またジャムカラー。さっきのがオレンジジャムやったから、今回はベリー系のジャムにしました。 クランベリージャム?ストロベリージャム?どっちでもいいけど、まぁベリー系のジャムですわ。ネイビー系のジャケットに合わせると差し色になるタイプやけど、ブラウンと合わせるといい感じで馴染んで派手さが消えるねんな。まとまって見えるというか、シックな感じになるというか。スーツのブラウンを浮かせず、色気はそこそこにシックさが際立つ感じかな。シャツがサックスっていうのも実はポイントで、白を選びがちやけどこの配色やったらサックスのほうが絶対洒落てると思う。

田野:笹もっちゃんにしてはシックやね。

笹本氏:やっぱり??でも、あんなこと言われたらそらこうなるで・・・。

田野:そもそも今日の恰好も凄いやん・・・。

笹本氏:そうかな?普通やと思うけど・・・。

田野:どこがやねん!!

田野:ストライプのジャケットにタータンチェックのクレリックシャツ、しかもラウンドカラー、パッチワークっぽいプリントのネクタイ・・・、柄&柄&柄やん・・・。で柄は結構直線的で角があるのに、襟だけ丸いとか。コテコテやん・・・。

田野:なんなん、そのソックスの色??

笹本氏:これ、一応ジャムカラーですわ。

田野:何ジャムやねん!?もしかしてマーマレード・・・?で、さらにもしかしてタータンの格子と合わせてる?

笹本氏:やめてや、口で説明されるとちょっと恥ずかしいわ・・・照

ということで、撮影が終わるとさっさと片づけをし、懇親会に繰り出したのでした。
笹本氏、今回は・・・というより、いつも本当にありがとうございます。vol.3は公開の時期を考えるとPitti系の内容になるかな・・・と思いますので、また次回ご期待くださいね。



そうだ スーツ、着よう

Archive