石こうボードとは、チョークなどにも使われる「石こう」を厚紙で包み、板状に加工した建築素材です。
低価格でありながら断熱性、耐火性、防音性が高く、日本の住宅では8割以上の壁や間仕切りで石こうボードが使われています。
さまざまな優れた機能を持つ一方で、石こうは脆い性質も持っているため、壁に物を取り付ける際、通常どおり穴を開けてしまうと、ポロポロと崩れてしまったり、強度に耐えられず大きな穴が開いてしまったりすることも…。
そういったことを防ぐためには、「石こうボード専用」のピンやフックを使用する必要があります。例えば、専用のピンには複数の細い針がついており、刺し込むとそれらが中でクロスし、壁を傷つけずにしっかりと固定できるものなどがあります。
ただ、石こうボードはコンクリートや土壁などと異なり、壁を見ただけでその素材を判別することができません。多くの場合、家の骨組みとなる木材に石こうボードがビス止めされ、その上から壁紙が貼られた構造になっているためです。
そこで今回は、ご自宅の壁に石こうボードが使われているかどうか確認する方法を3つご紹介します。
壁をノックしたときに、「コンコン」と壁内側が響くような音がすれば、壁紙の裏側は石こうボードです。
外壁との間に空洞があるためそのような反響音が鳴りますが、コンクリートに壁紙が貼られている場合などは、「ペチペチ」と中身が詰まったような音がします。
ただし、石こうボードにも一定の間隔で間柱(下地材)が入っており、響きが少なくなる場所があるので、いくつかの場所を叩いて確認してみてください。
画鋲などのピンを刺し、抜いた針の先に白い粉が付いている場合は、石こうボードです。
ピンが刺さらない場合は、コンクリートや木壁、刺さったとしても白い粉が付かない場合はベニヤ板などの薄い木壁である可能性が高いです。
針の穴が目立たない場所で試してみてくださいね。
コンセント口を外すと、壁の断面を直接確認することができます。ドライバー等で壁の内側をなぞったときに、白い粉が削れて付くようであれば、石こうボードです。
作業時は、安全のため電源ブレーカーを落としてから行ってください。
石こうボードの確認はできましたでしょうか?
「賃貸で暮らす。」では、石こうボードに取り付けられる棚やフックなどを数多くご用意しておりますので、ぜひチェックしてみてください。お部屋づくりを楽しみながら、より快適な空間をつくっていきましょう。