芸術の街フィレンツェ
スティールライン社は『芸術の街』として知られるフィレンツェ郊外にあります。 フィレンツェを訪れると、多くの歴史建造物に囲まれ、イタリアの美的センスや建築技術に改めて圧倒されます。 中心街から車で1時間弱行ったところにある工場群の一角にスティールライン社はあります。 工場群の回りは非常に緑が多く、トスカーナ地方独特の美しい景色が楽しむことができます。
イタリアで最も歴史と経験があり、
大型生産設備とクラフトマンを備えた
数少ない本格リプロダクト家具メーカー
イタリアではトスカーナ地方のフィレンツェを中心に、30年以上前からリプロダクト家具（ジェネリック家具）の生産を行っています。
スティールライン社では1982年からリプロダクト家具の生産を開始し、『DESIGN900』というブランド名で欧州を中心に販売を行ってきました。
フィレンツェ近郊には多くのリプロダクト家具メーカーが密集している為、リプロダクト家具の半製品（例：コルビジェのソファフレーム等）を他メーカーへ供給（販売）しているメーカーも存在します。
これにより自社工場を持たず、こうした汎用半製品を購入し、自社倉庫で組み合わせただけの製品を自社ブランド製品として販売する零細リプロダクト家具メーカーも数多く存在していました。
しかし、これらのメーカーは汎用品を使っている為、仕様、品質、価格、製品バリエーションのいずれにおいても差別化する事ができず、結果として多くの零細リプロダクト家具メーカーは中国製リプロダクト家具の流通量が増えるに従って淘汰されしまいました。
日本でかつて一世を風靡したレザーフォーム社はスティールライン社から分離独立したメーカーで、イタリア製品としてはリーズナブルな価格で人気を博したが、品質よりも価格に重きを置き過ぎた結果、品質、価格のいずれにおいても市場で優位な地位を確立する事ができず、倒産の憂き目に会いました。
そのような環境の中、自社工場内で金属加工から縫製までのほとんどの生産工程を実施・管理し、武骨なまでに品質に拘りを見せ続けたスティールライン社は、中国製リプロダクト家具とは歴然と異なる次元の製品を生産し続けた結果、最高品質を誇るイタリア製リプロダクト家具市場の中で確固たる地位を築き上げました。
フィレンツェから東京へ
革の検品作業
フィレンツェは非常に品質の高い革を生産している場所としても有名ですが、スティールライン社では革を製品に使用する前に、革に傷が付いていないか、革に硬い部分がないかを専門スタッフによって厳しくチェックします。 問題とされた箇所には問題別に異なる色のテープでマーキングを行い、廃棄あるいは、手に触れることのない箇所へと使用されます。
縫製作業
革製品の品質を左右すると言っても過言ではない、縫製作業は全てスティールライン社工場内で行っています。 これにより縫製箇所の品質管理を徹底しています。 縫製作業はやはり女性の方が向いているようで、担当者は女性ばかりでした。
クッションの中材詰込・整形作業
クッションカバーへ形良く、効率良く中材を詰め込むために、専用の機械を使用しています。 一見簡単な様に見えますが、この機械では想像以上に強い力で中材を圧縮しており、同様の作業を手作業で行おうとすると、女性一人では絶対にできませんし、無理に中材を押し込もうとするとカバーの開口部を破損したり、中材に偏りが発生したりします。
溶接作業
社名からもご想像頂けるかと思いますが、スティールライン社は金属加工において秀でた技術を有しています。 スティールライン社自慢の美しい溶接部分は自社の熟練工によって生み出されています。 スティールライン社で作られた、溶接個所が全く分からないバルセロナチェアの美しいフレームは、正に彼らの熟練された技術の結晶と言っても過言ではありません。 工員の中でも一際平均年齢が高いのも頷けます。
出荷作業
工場内での厳しい検品を終えた後、スティールライン社のあるフィレンツェから日本へ向けて、2ヶ月弱の長い旅が始まります。 ジェネリック家具（リプロダクト家具）としては決して安い方ではなく、納期も比較的長いにも関わらず、多くのお客様にご利用頂いているのは、スティールライン社の30年以上に及ぶ経験と信頼の賜物だと考えています。
日本での流通
2010年から日本で販売開始し、現在では多くのビジネスパートナー様へ卸販売させて頂き、大変ご好評を頂いております。 某英国高級自動車メーカーにおいては、日本全国のショールーム用ソファとしてスティールライン社のLC2をご選択頂き、合計100台以上ご納品させて頂きました。 スティールライン社の最高品質のリプロダクト家具（ジェネリック家具）を皆様も是非お試しください。
横浜ショールーム（完全予約制）
平日のみとなりますが、一部商品をご覧頂けるショールームをご用意致しました。
見て、触って、座って。是非イタリア製品を体感して下さい。
ご予約ご希望の方は下記よりご連絡下さい。