フウチ01

穏やかに包み込むような
自然の雄大さを刺繍に「フウチ」

草木が芽吹きはじめて“山笑う”季節。富山を代表する「立山連峰」の雄大に連なる尾根や稜線。その風景をつくり出している植物や動物たち。そして、裾野に広がる人々の暮らし――。富山の自然豊かな風景を刺繍で描き出したフウチ。肩の力をふっとぬいて持ち歩ける軽やかなバッグを作りました。

フウチ02

富山の人々を包む雄大な自然を
杢糸でしなやかに表現

「フウチ」の名は、自然の風景などがもつ趣きや味わいを表す言葉「風致」から。

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まさに趣きを感じる、立山連峰の姿。この風景に魅了され、刺繍で表現することを決めました。

尾根や稜線のなだらかな美しさ。そこに暮らす人々や動物たちの姿。その奥行きを表現するために、山らしい直線的な線画のデザインではなく、想像力をかき立てるピクセル状のデザインを採用しました。

フウチ04

感覚を大切に、想いを込めて、手書きで描いたパターンのスケッチ。それをもとに、刺繍として織る幅を考え、綿密に設計しました。
手描きで起こしたパターンには、立山連峰の他に魚のような形や富山の県花であるチューリップも。

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魚のモチーフ(写真左)、チューリップのモチーフ(写真右)

優しくも力強さを感じる、山々の姿。
それを表現するために、刺繍の糸にもこだわりました。

フウチ06

今回、刺繍をお願いしたのは富山県にある刺繍工場。刺繍やレースを得意とする工場が富山にはいくつもあります。

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上が単色の糸、下が2色を組み合わせた杢糸。糸によって印象が違ってきます。

白や青、紫など、6種の糸を試した末に選んだのは、濃淡の異なる青2色が混ざり合った杢糸。単色の糸にはない、やわらかな雰囲気と、立体感が生まれました。

そして、手にしてみると、とても軽やか。全面に刺繍を施していながら、軽快にお持ちいただけます。

刺繍を施したバッグは糸のひっかかりが気になる方もいらっしゃるかと思います。「フウチ」は、柄の一つひとつが小さく、また、柄と柄が隣り合うような構図のため、引っかかりにくくなっています。

フウチ08

長くお使いいただくためのひと工夫。
ハンドルを取り外してお洗濯に

「フウチ」は、ワンハンドルと袋型トートバッグ、2型のご用意です。
どちらも丸みを帯びたフォルムで、ハンドル部分の結び目がアクセントになっています。春夏の装いであれば、どちらも肩掛けできるハンドルの長さです。

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フウチ(ワンハンドル)29,000円(税別)。モデルの身長は168cmです。

綿素材と刺繍の色合いが馴染み、遠目から見ると無地にも見えるため、装いを問わず、気軽に取り入れられます。ワンハンドルのタイプは、口元をファスナーで開閉する仕様。

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フウチ(袋型トートバッグ)32,000円(税別)。 口元のひもを結んだ状態(写真左)と結んでいない状態(写真右)。

もう1型の袋型トートバッグのタイプは、口元がオープンになっていて、ひもで結ぶ仕様です。

袋型トートバッグは、内装にオープンポケットのほか、スリムなドリンクボトルを収納できるポケット付き。バッグの中でドリンクボトルが横になり、バッグの形が崩れてしまうことを防ぎます。スマホなど小物の収納ポケットとしても。

フウチはお洗濯していただけるよう、2型ともハンドルを取り外せるように作りました。

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ハンドルにはホールがあり、本体の端を通して結ぶ仕様です。
金具とスナップボタンでもジョイントしてあるため、本体とハンドルが外れることなく、安心してお使いいただけます。伝統的な風呂敷バッグのような形でありながら、外しても簡単に形を元に戻すことができます。

お洗濯の際は、生地を傷めないよう、やさしく手洗いするか、クリーニングに出してください。

お洗濯中には、もうひとつの楽しみ方が。お手持ちの大判スカーフや風呂敷などをハンドルに付けてバッグとして使うこともできます。

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スカーフの端を穴に通し、結んで完成です。

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モデルの身長は152cmです。

■フウチのお手入れについて■

「フウチ」はハンドルを取り外して、本体部分を洗濯できます。ご自宅で手洗いするか、あるいはクリーニングに出すことをおすすめします。
ワンハンドルのタイプは、口元がファスナー仕様で、ファスナーの引き手は革製です。この引き手は手軽に取り外すことができますので、お洗濯の際には取り外すことをおすすめします。