なぜ自社で製品を作るのか
原料屋 Genryoya

オリジナルの商品を作るからには、自分たちで納得のゆく商品を作りたい。原料屋の商品は一部 外部に製造を委託している物もありますが、多くは自社で製造しています。製造を外部に出すと、 製造が「作業」になってしまいます。作業になってしまうと、袋詰め作業を決められた時間に決めら れた数量完成させることだけが目的になってしまいます。

例えば、青汁などは同じ原料でも、ロットによって色や香りが違うことがあります。外部に製造を委 託していれば、その微妙な色の違いなど関係なく、決められたグラムと個数だけを作って納品され るだけです。一度パッケージされてしまえばその中身がどんなものだったのかわからなくなります。

しかし原料屋の製造スタッフは作業の中で色、香り、異物、その他の微妙な違いに常に注意して います。少しでもいつもと違う場合は必ず作業を止めて確認することを義務付けています。その上 でなぜ今回はこういう違いがあるのか、必要であればメーカーに問い合わせします。

出来る限り不明なことは無くしてゆきたいのです。同じ質問を生産者様にすると、親身になってい ろいろその原因を考え、検証される方もいらっしゃれば、残念ながら「色が違う原因はわかりませ ん」とあっさり片づけられることもあります。もし、その答えに納得しなかった場合、不適と判断した 場合はメーカーに返品交換をお願いすることもあります。場合によっては製品販売を止めることも あります。

私たちが努力しても改善できない事は仕方がありませんが、努力してできることはできる限り改善 してゆきたいと思っています。製造する時も目の前に「あるもの」をただ指示通りに詰める人ではな く、どこから来た、どの原料を今扱っているのか、その原料は本当に自信をもってお届けできる状 態であるのか。常にその気持ちを持ちながら作業できる人が製造するようにしています。