チューリップの葉にビロードのようなものが出来ていたら灰色かび病です
こんにちは(^^)ゲキハナの古屋です。
春といえば、カラフルなチューリップ。
一重や八重、フリンジ、模様、可愛らしいものからシックな色合いまで楽しませてくれます。
オランダが有名ですが、
原産地はトルコのアナトリア地方とされ、古くはオスマン帝国の時代から愛されて、
トルコのトプカプ宮殿やブルーモスクのタイルにも描かれています。
そんなチューリップをきれいな姿で楽しむために、
気をつけていきたい病害虫への対処法をお教えします。
<具体的な症状>
灰色かび病は、もともと球根の時から土の中で同居しています。
芽が出て葉が育った時に、球根に付いていたはずのカビが湿気や雨が多い時に大きくなり、多発する病気です。
葉や花びらに、白色で楕円形のまだら模様にカビができて拡大し、そのいくつかがくっつくと更に大形のビロード状になります。また、季節より早く生育されたものは地面に露出した球根にも感染します。同じようなを病斑ができ、やがて黒い粒状の黒色菌核を作ります。
腐って枯れ落ちた葉や花びらから、または雨が降ることによって花壇全体に広がりますので、見つけたらすばやく対処しましょう。
葉が早く枯れて球根が育たなければ、美しい花を咲かすことがきませんからね。
<対処の仕方>
何と言っても相手はカビ。
発病株は伝染しないように抜き取って処分しましょう。
大型病斑ができた場合は、発病した葉もしくは株ごと抜取り、その周囲全体にフポリベリン水和剤、ダコニール1000などを散布します。
特に開花後に病気の勢いが進展するため、花を摘んだらすぐに薬剤を散布しておくと少し安心できます。
<予防方法>
水をやる時は、茎や葉に直接かからないようにように与えます。
発病する前からフロンサイド水和剤 やラビライト水和剤を定期的に散布するといいですね。
ただ、菌に耐性ができることがあるので、使い続けたりすることのないように気をつけて。