もみの木。葉先から枯れる、木の根元が腐ってくる。などは疫病かも?

 

こんにちは(^^)ゲキハナの古屋です。




もみの木に病気や虫がついてしまうのは、とても心配ですよね。


放っておくと、ひどくなってしまうだけではなく、

最悪、枯れてしまうこともありますので、

早め早めに対処しておいた方が良いです。



ここでは、対処の仕方や治しかた、薬剤の種類や、予防の方法なども記載しておきますので、

ぜひご参考にしてください!


正しい知識を身につけて、もみの木を病気や害虫から守ってあげてくださいね!




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具体的な症状
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・まだ元気な枝なのに、葉先が黒く枯れてきた
・茎の一部が黒くなり、そこから先っぽの方が枯れてくる
・土に近い、木の根元近くの樹皮が、腐ったようになってくる
・全体に元気がなくなり枯れる

※主幹に近い方の葉が、茶色くなって枯れ落ちるのは、この病気ではありません。
 もみの木は、葉先に栄養がいき成長するため、幹に近い方の葉は、自然と枯れて落ちます。
 病気ではなく、自然の摂理なので、安心してください。
※葉だけが茶色くなって落ちるが、枝や幹は枯れずに育つなら、この病気ではありません。
 「松枯れ用」のキトサン溶液を使って回復を助けます




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対処の仕方
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●周辺の土ごと処分
●残った土には「殺菌剤(消毒剤)」をまぜて、土の中の殺菌を徹底をする


疫病は、土の中に潜んでた疫病菌(カビ菌)が、

胞子を飛ばすことでおこる伝染病です。

急速に、ほかの植物へも感染するため、発症すると、

ちょっと厄介です。


対処法は、

薬剤がないため、薬剤を使って回復を待つのではなく、

感染したところや、感染した植物自体を、全て破棄処分し、

他に広がらないようにします。



●症状
樹木の場合は、2通りの症状があります。

・葉の先から黒く枯れてくる(苗疫病)
・木の根元の樹皮が変色し、腐ってくる(すそ腐病)


どちらも、原因となる菌の種類は違いますが、

土の中に、疫病菌(カビ菌)が潜んでいることで発症します。



暖かい時期の長雨などで、このカビ菌が成長し、

飛ばした胞子が、樹木につき、発症に至ります。

菌糸類なので、ジメジメとした、

梅雨時期や、秋の長雨の時期に発症しやすいのです。


胞子が空中に飛んでいる時に、雨が降り、

胞子を巻き込んだ雨ツブが、枝につくと、そこから黒く枯れて広がります。(苗疫病)

枝の中央で発症し腐ると、そこから先の方へ、栄養が行かなくなるため

先端の方も、しおれて枯れ落ちてしまいます。(苗疫病)


水やりをした時などに、

土に落ちた水がはね返り、胞子もろとも、枝や幹について

発症したりする場合もあります。(すそ腐病)


このように、至る所で発症がはじまるため、急速に広がります。

ほかの植物にも伝染します。

薬剤も効きません。



●対処法1:周辺の土ごと処分
発症したら、患部だけではなく、できるだけ周辺の土もろとも、ごっそり処分します。
疫病菌がいると思われる土は、全て処分しないと、他の植物もやられてしまうためです。

鉢植えなら、鉢ごと処分でいいですが、
庭に植えていた際は、
(土に潜む菌のため)残った土の方には、薬剤散布などの殺菌が必須になります。

アリエッティ
フロンサイドリドミル
サンボルドー
ダニコールなど、
殺虫ではなく、殺菌(または消毒)と書いてあるものを使ってください。



処分方法は、

どこかに撒かずに、ビニール袋などに入れて隔離する。

または焼却処分します。


その辺に、土を撒いてしまうと、病原になる胞子が飛散して広がる恐れもあるので、

菌を広めないよう、隔離か、焼却処分となります。



近くに、植えている植物があるなら、

その植物も、この菌に感染しているかもしれません。



ちょっと根っこをみて、まだ根っこが元気そうなら、

殺菌剤などで消毒した後、「綺麗な土」に植え替えて、

様子を見てもいいですが、

通常は、周辺の土と一緒に、破棄処分して、

この菌を広めないように。という方を優先します。


なぜなら、

これは、もみの木なら、もみの木。など、

その種類にしか感染しない疫病(菌)もいますが、

複数の花や植物に感染する菌もいるためです。



●対処法2:土の殺菌
次に、残っている土の殺菌方法ですが、

殺菌剤(または消毒剤)を混ぜ込んだり、
日に当てて消毒したり、
など、
土に潜む有害な菌を、しっかりとやっつけることが大切です。

殺菌が足りないと、次の花を植え込んだ時に、
この病原菌が、また悪さをするかもしれません。


そして、

しっかり殺菌したあとには、

腐葉土や石灰などを混ぜ込み、水はけやPHバランスをよくしてから使うようにします。


ちょっと大掛かりになりますが、

神経質なくらいやっておかないと、負の連鎖が続きます。

せっかくやるのですから、1度しっかり土作りをし、

その後のお花生活を、病気知らずの元気な花壇にしたいものです。




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予防方法
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上記に記載したように、

疫病は発症すると、ちょっと厄介な病気です。


発症してからの対処より、

先に「病原菌のいない土」を使って、発症しないようにするのが1番です。



そこで、予防なのですが、


●苗を買う場合
大きな苗では、あまり発病しないそうです。

根付いたばかりの小さな苗ではなく、
1年より2年。2年より3年たった、葉ぶり枝ぶりの良い苗を買いましょう。

ある程度の年月、その土で育ったなら、長雨も無事に越しているということ。

その土には、疫病がいない可能性が高い。という事になりますね。


●苗の植え方
もみの木に限らないのですが、植え方で疫病回避になったりします。
苗は、土中深くに植えず、「浅植え」しましょう。

浅植えとは、

根っこがワラなどで丸く巻かれていると思うのですが、

この根っこ(台木部)を、全て土の中に納めないで、

少し台木部が、土の上(地表面)に出るようにして植える植えつけ方法です。

この浅植えにより、

水が、下へ流れやすくなりますし、水の跳ね返りによる感染を防げます。



●苗を植える土選び
「病原菌のいない土を買う事!」が1番なのは、もうお分かりだと思います。

でも、そんなの見た目では、分かりませんよね。

そこで「ある程度いい土」を買う。

お値段で購入する土(培養土)を決めてはいかがでしょうか。


本来、きちんとした土を買えば、

殺菌、肥料、水はけ、PH(ペーハー)などなど

植物が元気に育つための下処理がなされた上で、販売されているので、

疫病には、かかりにくいのです。



高級な土を買う必要はありませんが、

・一番安い土
・ジメジメしてそうな土
・ずっと売れてなくて古そうな土
・100円均一などの安価な土

などは、最初から土に菌が潜んでいたり、

土の下処理がなされていなかったり、

水はけが悪かったりして、

ある時、疫病を発症させ、もみの木を枯らす。という要因が大いにあります。

安い土は避ける。のは、無難で確実な予防法です。



最安より、もう2つ3つ。ランクを上げても、

数百円の違いだと思います。

でも、この数百円の違いが、

病気になりにくく、元気に大きく育ってくれる事につながるのですから、

とても大切なポイントとなります。


「ある程度、良質の土(培養土)」を使い、

病気しらずの もみの木で、素敵なクリスマスツリーを作って下さい!




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いつでもお気軽にお問い合わせください(^^)




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