アネモネパブニナが、朝起きると葉っぱが異常なほど虫に食われてなくなっている。でも虫がいない。翌日さらに食べられている…それはヨトウムシかもしれません。




ギリシャ語で「風」を表す「anemos」が語源になっているアネモネ。ギリシャ神話の中で、美しく悲しい物語の中に描かれています。華やかである一方、はかないというイメージで、世界で愛される植物です。
アネモネ自体の和名は「ボタンイチゲ」といい、漢字にすると「牡丹一華」です。牡丹のあでやかさをほうふつとさせるからでしょうね。
そしてパブニナ「pavonina」は孔雀を意味し、更に華やかさを彷彿とさせます。
そんなアネモネパブニナに朝、水やりをしようと思ったら、葉が虫食いに。
昨日まではなんともなかったのに…。
それはヨトウムシ(漢字で「夜盗虫」)の、昼は株元に隠れ、夜に動きだし、葉や花茎などを食い荒らす性質のせい。
ヨトウムシは、ヨトウガ、ハスモンヨトウ、シロシタヨトウ、シロイチモジヨトウなどを含めての呼び名です。若ければ黄緑色、成長していけば茶色の、幼虫、いわゆるイモムシの姿をしています。
葉裏に卵で沢山産みつけられ、卵からかえると、一斉に葉を食い荒らし、大きくなるにつれて、広く散らばって、昼は茂みや土の中に隠れ、夜に食い荒らしながら移動していきます。
昼の内は姿が見えないので、気が付かなければ、葉が透けて先が見えるほどに食べられてしまいます。
葉が食べられたら見栄えも悪いですが、光合成ができなくなりますし、花茎もやられます。
新芽が好きなので、芽を食い荒らされては成長できず、最枯れてしまうことも。
早めの対処が大切です。


<具体的な症状>

・葉が筋(葉脈)だけ残して、透き通っている。食べられている。

・昼は姿が見えないが、夜が明けると葉や花が食べられている。

・夜、葉からがさがさ音がする。

・糞が落ちている。


<対処の仕方>

卵を見つけたら、葉ごと取り除いてしまいましょう。
葉の裏だから見つけにくく思えますが、葉の裏が白くなっているものを確認するようにすると、発見できます。
卵からかえった時は、沢山一緒にいるので、そのうちにやっつけましょう。
小さいうちは、薬剤への抵抗力がなく、倒しやすいので、葉ごと取り除くか、手袋をしてそのままよくすりつぶしてしまってもよいでしょう。
ある程度大きくなると、昼は土の中に隠れるので、土から掘り出して取り除き、誘殺剤を株元にまきましょう。
ヨトウムシは米ぬかが好きなので、米ぬかでおびき寄せて、殺虫剤で倒したり、つぶすこともできます。
アネモネには有毒成分がありますので、万が一樹液に素手で触れないよう、お気を付けくださいね。


<予防方法>
卵を産み付けられないよう、ネットで囲ったり、部屋の中に置いたり、植木のポットを密集させないようにしましょう。
対処の仕方でも書きましたが、春に殺虫剤や防虫効果のある薬剤をまいておく、米ぬかでおびき寄せて事前に倒しておく、というのも効果的です。




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