アネモネパブニナの葉へ、水にしみたような斑点ができ、悪臭を放ちながらドロドロと溶けてしまっていたら、それは軟腐病(白腐病、腐敗病)です。



アネモネはギリシャ語で風を表す「anemos」から来ている名前です。その中の一種であるパブニナは、「孔雀」という意味です。
アネモネの種には長く白い毛が付いていて、風の力で飛んで増えていたところから、風という名がついたとも言われています。
種から育てることもできますが、一般的には球根から育てることが多いアネモネ、パブニナに至っては最近改良されて出回り始めたばかりの品種です。
苗、もしくは球根で購入の方が多いでしょうが、栽培好きなら、種を取って、また植えて栽培する夢を持つ人も多いでしょう。
球根から育てるものは、そのやわらかさから、葉物野菜などでもよく見られる、軟腐病には気をつけなければいけません。
軟腐病は6月~10月、土中にいる細菌が何らかの理由でできた植物の傷口から入り、まず、水にしみたような痕ができます。
土に近い茎の中で繁殖し、養分が植物全体にいきわたるのを邪魔します。
斑点は淡い褐色になって広がって葉や茎がやわらかくなり、悪臭を放ちながらドロドロと腐っていきます。
腐ってしまってはどうにも取り返しつかなくなります。
株自体が駄目になってしまう前に、早めの対処でアネモネパブニナを守ってあげましょう。


<具体的な症状>

・土に近い葉や茎に、水がしみたような、斑点ができる。

・斑点のところが広がり、淡い褐色になり、やがて腐る。

・葉だけでなく、茎などにも広がれば、そこから上はやられ、株全体が枯れることも。

・悪臭を放つ。


<対処の仕方>

病気にかかった箇所をみつけたら、すぐ取り除きましょう。
細菌用の薬剤もありますが、効力が出る前にどんどん腐っていってしまいます、そこから周辺に広がることを防ぐのが、肝心です。
ただし、アネモネには有害成分が含まれており、皮膚が炎症する場合もあります。
素手で触れないよう、気をつけましょう。
薬剤を使うなら、まずは病気にかかった葉、茎、根を丁寧に取り除いてから、全体的に薬剤をかけましょう。


<予防方法>

植物を密集させないようにし、風通しや水はけの良い環境を作ることです。
抗生物質や薬剤を日ごろ散布しておくことも効果的ですが、繊細なアネモネの花(にみえるところ)にかからないよう気をつけましょう。
最近は土中にいますが、株に傷口さえなければ侵入することはできませんから、栽培中に茎は葉に傷がつくようなことがないよう、気をつけましょう。
虫に食べられた痕も、同じく傷ということになります。
ヨトウムシ、モンシロチョウなど、飛来する虫に食べられないよう、防虫ネットなどで覆っておきましょう。




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