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まず今回新しくなった「DELICIA」開発での苦労話などを聞かせていただけますか? |
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今回の一番の目玉は、「清掃性をよくしましょう。」
ということです。
一つは、ガラストップ天板への焦げ付きを防ぐ根本対策。
「天板の温度を下げる」という取り組みです。
火にかけた鍋からの熱幅射によってバーナーまわりのガラス表面温度は220度にもなってしまいます。
この高温での焦げ付きを解消するために
天板の温度を、炭化しない温度「200度」以下にすることを
目標に取り組みました。 |
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具体的にどのようなご苦労があったのでしょうか? |
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そうですね。
最初は、よく電化製品などについている放熱用のフィンで、できないかを試しました。
大きいものから小さいものまで、十種類以上は試作品を作りましたね。
表面積を多くし、そこに風を通して器具の温度を下げるというものでした。
しかし最終的には、とてもシンプルな構造に行きつきました。
熱伝導の良い「アルミ板(2mm)」をガラスの下に全面に組み込み、そこへ熱を逃がすのです。
そうすることで熱は拡散され、
結果、表面温度160度まで下げることができました。 |
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どうして「アルミ板」へ行きついたのですか? |
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当社の「DELICIA グリレ」という商品は
唯一アルミ天板を使用したコンロで、そのコンロの天板では焦げ付きが少ないという報告からですね。 |
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なるほど〜 |
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二つめは、コンロから少し広がって「室内環境」をキレイにするという取り組みです。
魚を焼く際にでる、匂いと煙が嫌で魚を焼きたくないというユーザー様からの声から、
なんとかして「脱煙、脱臭」をできないかと考えました。
IHクッキングヒーターでは、「触媒」という技術で匂いを吸着する方法で脱臭を試みています。
当社でも触媒を試してみましたが、魚のニオイを分解することで「魚らしからぬ匂い」に変化することが分かりました。 |
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魚らしからぬニオイ?
どんなニオイだろう・・ |
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これは個人的な感想になりますが(笑)
どこか酸っぱいようなに匂いにかわる感じですね。
私的にはよろしくないなと判断しました。
触媒以外の方法を探した結果、煙を出口で焼ききってしまうという「アフターバーナー」に行きつきました。
触媒では300度に熱し、活性化させるのに対し、
アフターバーナーでは、シュバンクバーナーを採用し800度で焼き切ります。
結果、排気口からでる煙は従来の81%、ニオイは99%のカットを実現しました。 |
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すごい!それではこれから使用されるお客様の反応が楽しみですね。 |