■シュトックマー社蜜ろうクレヨンの楽しみ方
このクレヨンはただ描くだけではもったいないのです。
シュトックマー社の蜜ろうクレヨンだからこそできる技法があるのでちょっとご紹介いたします。 |
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●重ね塗り
あっと驚くほど凄いことができるのです。
通常クレヨンで塗った上に違う色をのせても色が混ざり合うことも無く、上に描いた色が勝ってしまいます。その点シュトックマー社の蜜ろうクレヨンは透明度の高い蜜蝋を使用しているので、重ね塗りした場合、下の色が透けて、色が混ざったかの様に見えます。
このクレヨンをすでに使っていても、あまりにも自然で気が付かないかもしれませんが、凄いことなのです。
ただし、その色の変化を楽しむ場合は必ず薄い色から描くようにして ください。濃い色の上に薄い色を塗り重ねても下の濃い色のほうが勝ってしまい、色の変化がわかりにくい場合があるからです。 |
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●スクラッチ
まずはじめに薄い色から画用紙にしっかり塗りこんでいきます。ごしごし力強くしっかり塗ってください。何色使ってもかまわないのでどんどん上に塗り重ね、今回は最後に黒を塗ってみることにします。 |
これはしっかり塗りこんだほうがいいのですが、子供だけでは疲れるかもしれないので、途中で疲れたらバトンタッチしてください。しつこいですが、くれぐれも徹底的にごしごし塗りこんでください。さてこれで準備OKです。 |
スクラッチ用の道具(缶入りのクレヨンに付属しています)でも割り箸、爪楊枝、フォーク、スプーン、なんでも結構です。引っかいてみましょう。そうすると、あらビックリ! |
上の濃い色がはげて、下の色が綺麗に見えました。これで新たなお絵かきができます。
注意することがひとつ。
引っかくと当然ですが黒ーい《削りかす》が沢山でます。手で払うとせっかくの作品が台無しになるので、刷毛などでやさしく取ってください。 |
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●溶かし絵
蜜ろうクレヨンは当然ですが《ろう》です。熱で溶けます。この性質を利用して、ホットプレートの上で絵を描いてみましょう。
まずはホットプレートの上に新聞紙を数枚重ねてひきます。この上に画用紙を置き、80度くらいに温度を上げます。
ここで注意をひとつ。ホットプレートが熱くなりますのでやけどに要注意!スティック、ブロックいろいろ試してみましょう。 |
水の上をすべるようなすらすら描けるといった感じです。 溶けたクレヨンが紙にしみこんで、水彩のような、ひょとするとそれ以上のしっとりとした独特の表現が可能となります。
描いた画用紙はガラスのような透明感ある紙になり、さらに布でこするとツヤツヤでステンドグラスのように輝きます。窓などのガラスに張ったらかっこいいですよ。一度お試しあれ。 |
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冒頭で楽しいという表現をいたしました。
画材で楽しい?不思議に思われたかもしれません。
でもこのクレヨンは《楽しい》という言葉がピッタリなのです。 |
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