(平成24年3月までの基準)
 嵩高はフィーリングパワーとも呼ばれ、羽毛自体が持つふくれる力を数値化しております。
 羽毛の用途としては、毛さばき,フェザーミールなど、羽毛を直接に使用するものと、ウェア、ふとんなどの充てん物として使用するものとに区別をされていますが、現在そのほとんどが羽毛ふとんなどの充てん物として使用されている状態です。よって羽毛試験方法の適用範囲を"羽毛製品に用いられる充てん材料用羽毛"としました。
 試験項目として、羽毛製品に使用されている充てん材料用羽毛に要求される機能は何かと審議を進めた結果、充てん材料用羽毛に要求される機能として以下の4点に要約されました。

(1) 軽くて、暖かいこと。
(2) かさがあって、回復性がよいこと。
(3) 悪臭などがないこと。
(4) ラージフェザー、きょう雑物などがごく少量であること。

となり、これらの機能に対する性能項目として、以下の性能が考えられました。

(1) 比容積(かさ高性)、保温性
(2) 圧縮弾性(圧縮率、回復率)
(3) 油脂分率、清浄度、酸素計数
(4) 組織混合率

 
 羽毛布団のラベルについているJIS企画のかさ高性

 JIS(日本工業規格)で定められた羽毛の「かさ高性」試験の値です。

 前処理をした羽毛30gを円筒に自然落下させて入れます。次に120gの円盤をのせ、2分後の底から円盤の指標までの高さを「かさ高性」と言います。(精製羽毛の初期のかさ高です)




羽毛布団の使用時のポイント!
羽毛布団って買ったばかりだと輸送時の関係上空気をある程度抜いてお届けされていますのでかなりぺちゃんこになっていてボリュームがないと思います。
まず届いたら、袋から取り出して、布団の足元にあたる部分から羽毛布団の端をもって軽くふります。
ふることにより羽毛布団のなかへ空気を含んでいきます。
その後で布団の両側から内側にかけて押していき全体に空気をいれていきます。

するとだんだんボリュームが出てきて本来の羽毛布団の状態に戻ってくるかと思います。
羽毛布団は使っているうちに空気をいっぱい含みそこへ身体から伝わる体温が空気の中に含みどんどん保温力があがります。

2枚合わせがとくに暖かいのは上層部と下層部の間に空気層ができるためそこに熱がたまり保温力がアップするからです。