みなさんからよく寄せられるご質問にお答えしてます。
ふとんとベッド、どっちがいいの?
ふとんの特徴
- 寝室専用のスペースがいらず、部屋を多目的に使える。
- 敷き寝具の種類が豊富で、好みの素材や寝心地のものを選べる。
- 部屋の掃除が比較的簡単である。
- 急な来客にも対応できる。
ベッドの特徴
- 寝たり起きたりの動作が楽に出来る。
- ふとんの上げ下ろしをしなくていい。
- 敷きふとんを干さなくていい。
- 昼間疲れたときなどすぐに横になれる。
- 床面の温度・湿度の影響を受けにくい。
- 床面から離れているので、ほこりを吸う量が少ない。
寝具や寝室は他人には見せたくないといった考えを持っている人には、押入れにしまえる布団は便利です。しかし、他人には見せたくないからと質の悪くなったふるい寝具を使い続けるのは健康にもよくありません。
そのような点からも、利点の多さではベッドに軍配が上がります。
人生の3分の1は眠っています。その意味でも寝具の重要性だけは忘れないで下さい。もし、中年以降にどちらにしようかと考えているなら、管理が簡単で収納の必要がなく、寝たり起きたりの動作が楽なベッドの方が適しているといえます。
羊毛・羊毛混敷き布団に固綿が入っているのはなぜ?
固綿はポリエステルを圧縮・溶融して板状にしたもので、巻きわたの羊毛わたやポリエステルわたのへたりを補うために使われています。更に、ふとんの価格を安くする意味合いもあります。
しかし、価格の安すぎる羊毛敷き布団や羊毛混敷き布団には、質の悪いポリエステル固綿が使われていることが多く、寝心地が悪い、突っ張って扱いにくいなどの欠点があります。
上記のことから消費者からいろいろな不満があり、それらを解消する意味から新しいタイプの羊毛敷き布団、羊毛混敷き布団が作られています。弾力性がある、暖かい、表面がさらっとしている、日常の手入れも楽という、羊毛布団本来の長所をいかした寝具といえます。
多層式の羊毛敷き布団
- 固綿を使わず、羊毛わたをシート状にして何枚も重ね、へたりにくくしたもの。
- 多層式の羊毛わたと高機能クッション材を組み合わせたもの。
固綿をなくした羊毛混敷き布団
- ポリエステルわたと羊毛わたをミックスし、パーマ加工(圧縮)し、適度な堅さを保ったふとん。
- ソフトタイプの羊毛混敷き布団。
- 中芯にソフトニードルわた(ポリエステル100%)を使用し、自由に折り曲げられるもの。
- ポリエステル固綿をシート状に何枚か重ねることで折り曲げやすくしたもの。
ウレタンフォームの敷きふとんとは?
敷き布団の中素材には、綿、羊毛などがありますが、忘れてならないのがウレタンフォームです。
ここではほかの敷きふとんと重ねて使うものではなく、1枚で使うタイプを紹介します。
ウレタンフォーム敷き布団の長所
- 表面や裏面の形状に工夫が施され、正しい寝姿勢が保てる。
- 湿気がこもらず、手入れが簡単。
- ダニやほこりの心配がない。
- 耐久性に優れ、打ち直しが不要。
ウレタンフォーム敷き布団の短所
- ほかの素材よりも価格が高い。
- 押し入れに収納する場合は、重い、やや突っ張るなどの難点がある。
- 専用カバーを使うことが多く、好みのカバーリングを楽しめない。
主な使用例
- ムアツふとん
- 西川の人気商品です。表面を波形にカットした凸凹構造は、多数の点となって体を支え、血行を妨げません。厚さ80ミリ、90ミリ、ハードタイプなどがあります。
- ソフレスト
- 硬さの異なる4層のウレタンが接着され、第一層から三層に特殊な切れ込みが入っているので柔らかな感触が得られ、正しい寝姿勢が保てます。
- エバーライトエルゴ敷き布団
- 裏面が多数のキノコ状にカットされ、その部分が体重の負荷を吸収、分散、キノコ状の根元に空間があるため通気性もあります。
- ニューロマンスエコー
- 体に触れる層は凸凹構造のポリエチレンフォームで出来ており、皮膚呼吸を妨げません。真ん中の層は点で体を支えるウレタン、下の層は腰部分が固めのスーパーハード、頭と脚部分はハードタイプのウレタンフォームです。
使用するとき気をつけること
- 湿気が床面に移動するため、敷きっぱなしはやめる(カビ防止のため)
- 直射日光に当てて干さないこと。ときどき風通しの良い日陰で陰干しをして下さい。