ふとんの玉手箱 スタッフ
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羽毛布団の選び方、お取り扱い方法

羽毛布団 と 羽根布団は違う物です

『羽毛布団』と『羽根布団』…漢字で書くと「毛」と「根」の一字しか違わないので、一緒だと思っている方が多くいらっしゃいますが、それは間違いです。

『羽毛布団(うもうふとん)』とは、ダウンの比率が50%以上の物を指します。
『羽根布団(はねふとん)』とは、ダウンの比率が50%未満の物をを指します。

ダウン50%未満の場合、フェザーの含まれる率が50%以上になりますので、フェザー=羽根で「羽根布団」とといいます。
羽根布団はガサガサした感触で、当店では羽根布団の取り扱いはしておりません。 当店ではダウン80%~95%の羽毛布団を取り扱っておりますのでご安心してお買い物ください。

羽毛布団イメージ

『ダウン』と『フェザー』の違い

ダウン(=羽毛)は、タンポポの綿毛のようなもので芯がなくフワフワした感じで、ダウンボールともいいます。 ボール状で空気を含みやすく、軽くて保温効果が高いです。 ダウンボールが大きいほど保温性も高くなります。

フェザー(=羽根)は、真ん中に硬い羽軸がありますので、弾力性も保温性もほとんどありません。 長さ6.5cm以上を「フェザー」、6.5cm未満を「スモールフェザー」といいます。 羽毛布団に含まれるフェザーは、スモールフェザーです。 ダウンと比べると保温効果はあまり期待できませんが、通気性がいいという特徴があります。

『ダウン』と『フェザー』の違い

暖かいのは『ダック』よりも『グース』

ダック(アヒル)よりもグース(ガチョウ)のほうが体が大きい分、 一つ一つのダウンボールも大きく、温かい空気をよりたくさん含んでくれるので 保温性が高くなります。 グースダウンの中でも、さらにグレードアップしたものに『マザーグースダウン』があります。 エッググースとも呼ばれ、ダウンボールも大きく、かさ高性・弾力性・保温性に最も優れた羽毛です。

『ダック』と『グース』の違い

より寒い地方で採取した羽毛が優れている

寒い地方に暮らす水鳥の方が寒さから身を守る防寒機能に優れており、羽毛布団に使用されたときにもその優れた保温機能を発揮します。 高級羽毛の有名な産地は 『ポーランド』『ハンガリー』『シベリア』などです。

山イメージ

ダウンパワー(かさ高)が高い方が優れている

2012年4月1日よりゴールドラベル(品質表示ラベル)の評価基準が変わりました。 羽毛布団に使用される羽毛のゴールドラベル(品質表示ラベル)の区分を『かさ高』として品質表示を行っていましたが、 2012年4月1日より、その基準を『ダウンパワー』とし、より現実の使用感に近い単位として、ふとんの中での羽毛1gあたりの体積を基に羽毛を評価することに変更しました。

良い羽毛は重さあたりの体積が大きくより多くの空気を含む事で高い断熱性を発揮します。 そのため、重量に対し、よりふくらみの大きいものが高品質の羽毛であると言えるのです。 つまり、羽毛の『ダウンパワー』の数値が大きいほど高品質の羽毛布団であるということになります。

『京都西川』『西川リビング』『西川産業』には、さらに厳しい西川独自の基準があるため、ゴールドラベルを付けていません。

羽毛天秤イメージ

側生地も大変重要です。

もし、羽毛布団の生地がビニールだったら、どんなに最高級のダウンを入れても布団としての機能は発揮しません。
羽毛は空気の入れ換えがあって初めてその良さ(温度、湿度の調節)が生きてきます。この事は、羽毛の選定と同じくらい良質な生地を選ばなければならない事を意味しております。

ガサガサ音がせず、しなやかに身体にフィットすること
側生地で一番大きな不満があるのが生地の音です。羽毛布団は羽毛の吹き出しを抑えるため、ダウンプルーフ加工が施されております。
これにより普通の生地の場合はガサガサと音がしてしますのです。

そこで、60サテン『超長綿』を使う事により、音を低減させています。当店では、60サテン以上の羽毛布団のみを取り扱っておりますので、ガサガサ音は気にならなくなります。
高級品になると100番手~350双糸を使用しております。このクラスは風合いも肌ざわりも抜群ですが、価格のそれなりに上がってきます。

側生地イメージ

側生地の種類(綿)

230本
ブロード(平織)
生地の柔らかさ
★★

230本ブロードとは1インチ(2.54cm)の間に40番手(※)の糸を230本使って織った平織り。

平織りとはタテ糸とヨコ糸を一本ずつ交互に組み合わせた織り方で、丈夫ですが糸の交差点が多い為、 硬めのものや張りのあるものになり易く、当店の羽毛布団の中でも一番硬い側生地です。 衣擦れの音が一番気になりやすいので側生地の音が気になる方にはお薦めいたしません。
※側生地の硬さはカバーをかけても補えません。

40/50ツイル
(綾織)
生地の柔らかさ
★★★

40/50とは50番手(※)の糸と40番手(※)の糸を縦横に使用しているという意味です。

ツイル(綾織り)とは織り目が斜めになった織り方で表面に斜めの線が見える為、斜文織りともいいます。 平織りに比べ光沢があり、柔らかい風合いになりますが、当店の羽毛布団の側生地の中ではやや硬めの部類に入ります。
※側生地の硬さはカバーをかけても補えません。

60サテン
80サテン
(朱子織)
生地の柔らかさ
★★★★~
★★★★★

60、80とは、60番手の糸(※)、80番手の糸(※)を使用しているという意味のサテン生地。

サテン(朱子織り)とはタテ糸もしくはヨコ糸を長く表面にだし、糸の持つ光沢を際立たせ、 ソフトな感触とドレープ性を持たせる織り方。

【超長綿】
超長綿とは、「摘み採った繊維の長さが長い綿」という意味で基本的に繊維が長い方が糸に紡ぐとそれだけ継ぎ目が少なくなりより繊細で強い糸になります。

特長として、
1.ソフトでしなやかな感触。
2.光沢が艶やかで上品。
3.吸湿性・通気性が高い。
4.やわらかなドレープ性。

100単サテン
100双サテン
(朱子織)
生地の柔らかさ
★★★★★★

100番手の糸(※)を使用したサテン生地。
”単”と”双”の違いは単子と双糸の違い。

単糸とは、一本の糸をそのまま織り、双糸は単糸を2本撚って一本の糸として織る。 単糸よりも、双糸の方が丈夫で、細い糸を2本使うので、キメ細かく肌触りがよい。 サテン(朱子織り)とは経糸もしくは緯糸を長く表面にだし、 糸の持つ光沢を際立たせ、ソフトな感触とドレープ性を持たせる織り方。

160双サテン
(朱子織)
生地の柔らかさ
★★★★★★

160番手の双糸を使ったサテン生地。絹のように滑らかで超高級生地。

双糸は、細い糸を2本使うので、キメ細かく肌触りがよい。 サテン(朱子織り)とは経糸もしくは緯糸を長く表面にだし、糸の持つ光沢を際立たせ、ソフトな感触とドレープ性を持たせる織り方。

ピーチスキン調サテン
(朱子織)
生地の柔らかさ
★★★★★

桃の皮表面を触った時の肌触りに例えられて付けられた名前。ベロアのような感触。
サテン(朱子織り)とは経糸もしくは緯糸を長く表面にだし、糸の持つ光沢を際立たせ、ソフトな感触とドレープ性を持たせる織り方。

ゴアラミネート加工
生地の柔らかさ
★★★★★

ゴアラミネート加工は最高級エジプト綿の超薄番手糸に、独自の形状安定ソフト加工を施して織りあげた生地にePTFEメンブレンを貼り合わせます。
ですから従来のように羽毛の吹き出しを防ぐために繊維を押しつぶす加工(ダウンプルーフ加工)をする必要がなく、生地本来の風合いをそのまま活かせるのです。
さらにしわになりにくい形状安定加工でこれにより、心地良くフィットする優れたドレープ性を実現します。

●優れた防塵性→ホコリやダニを通しません。
●高い透湿性→布団の中の湿気を発散してくれるので蒸れない眠りを実現。
●高いダウンプルーフ加工→羽毛の吹き出し防止を維持。
●優れた防汚性→中綿の汚れを防ぎ清潔さを保ちます。

(※)○○番手(の糸)とは "番手"とは、糸の太さを表す単位。 英国式で、綿糸の場合、重さ1ポンド(約454グラム)で長さが840ヤード(約768メートル)のものを1番手とするもので、長さが2倍になれば2番手、3倍になれば3番手とし、その数が多くなるほど糸は細ります。 ですので、番手数が大きい細い糸で作った生地ほどきめ細やかで滑らかな生地といえます。

その他の側生地

ポリエステル混
(TTC)
生地の柔らかさ
★★★

ポリエステルは強度がありシワになりにくく生地が軽くなるということです。
一般的に超長綿側として出回っている60サテンの場合は生地重量が140g/平米位ですが、ポリエステル混にすると80~100g/平米とかなり軽くすることができます。 綿かポリエステルかで言えば綿がお勧めですが、綿85%ポリエステル15%の混紡ならばどちらのメリットも感じられます。

シノン(プロミックス繊維)
生地の柔らかさ
★★★★

プロミックスは1970年代に日本の東洋紡㈱にて開発され、 動物性たんぱく質(ミルクガゼイン)を30~60重量%とアクリル繊維の原料となるアクリルニトリルを結合して作ります。
動物性たんぱく質は牛乳に含まれており、ミルク繊維ともいわれています。ちなみにこの繊維を100グラム作るのには、牛乳1.4リットルが必要となる贅沢な繊維です。
合成繊維特有のぬめり感がなく、繊維形状が絹に近いため、ソフトでしなやかな風合い、美しい光沢を放ち、吸湿性、乾燥性がとても良好です。

●ミルク蛋白(アミノ酸)の働きにより保温調節作用があります。
●汗などの湿気をすばやく吸い取りドライな爽やかさに保ちます。
●体温に速くなじみ、冷えを防ぎます。

リヨセル(テンセル)
生地の柔らかさ
★★★★

「リヨセル」は、オーストリアのレンチング社が開発した商品の商標で、「テンセル」は、 イギリスのコートルズ社が開発した商品の商標です。
「リヨセル」は、ブラジルで計画植林された「ユーカリの木」を原料に作られている、 エコロジカルな新天然繊維素材です。綿・麻・レーヨン・リヨセル(テンセル)などの繊維を「セルロース繊維」といい、 これらは天然のセルロースをそのまま使うので「天然繊維」です。
●独特な風合いで、肌にやさしいシルキータッチ
●弾力性があり、美しいドレープ
●縮みにくいので、家庭洗濯も可能で、洗濯後もその風合いは変わりません。
●優れた速乾性で、夏にはさらっとした感触で心地よく、冬には体になじむ風合いで暖かく感じられます。

絹交織
生地の柔らかさ
★★★★

交織とは、異質の織糸を2種以上用いて製織すること。
絹交織とは、絹糸を主として、綿糸など絹糸以外の糸を交ぜて織った、又は、絹を含む混紡糸で織った生地のこと。