木材加工.comの集成材工場に潜入

下の工場の様子と合わせてご覧ください。

フリー板
Step1~Step4で製作される規格サイズの板。
この後、カットや加工が行われることを前提にした状態の板です。
フリー板(2~3枚)セット
Step1~Step4で製作される規格サイズの板を、運送上の都合により長さのみをカットした板。
カット集成材(長方形&正方形)
Step5でご依頼のサイズに正寸カットし、Step7の仕上げをした板。
フリー板で在庫のあるものはStep1⇒Step4までの工程がありません。
カット集成材(円形)
Step5でご依頼のサイズにカットし、Step6で円形に加工した板。
通常販売では、フリー板で在庫のあるもので対応していますので、Step1⇒Step4までの工程がありません。

【注1】フリー板製作の作業は中国で行っており、コチラで紹介している工場および設備は国内の藤井ハウス産業(株)のものです。

【注2】カット集成材で取扱いをしている樹種の中で、フリー板にない種類のものはStep1~4も含め、すべて国内で行われます。

木材加工.comの集成材工場に潜入

Step1 縦継ぎ
集成材工場工程1縦継ぎ

Step2 削り
集成材工場工程2削り

Step3 接着
集成材工場工程3接着

Step4 再削り
集成材工場工程4再削り

Step5 カット
集成材工場工程5カット

Step6 加工
集成材工場工程6加工

Step7 仕上げ
集成材工場工程7仕上げ

Step8 塗装
集成材工場工程8塗装

Step9 梱包
集成材工場工程9梱包

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集成材の工程縦継ぎの説明
カットストックと呼ばれる小さな無垢の木材どうしをつなげて接着します。
小さな無垢の木材から一本の長い角材にしていきます。
集成材の工程縦継ぎの機械説明
この工程では、「フィンガー」という機械を使用します。
「フィンガー」で、小さな角材の端の面に、ジグザグの切り込みをいれます。この切れ込みの加工が「フィンガー加工」と呼ばれます。
次にフィンガー加工された角材を一つ一つ、縦につなぎ合わせていき小さな無垢の木材から長い一本の角材にします。
切る、つなげる、接着するを行うことができる機械です。

木材加工の機械の説明

集成材のフィンガーの様子
フィンガー
小さな無垢の木材の端にジグザグの切り込みをいれます。この切れ込みも「フィンガー」と呼ばれます。
集成材の縦継ぎの様子
フィンガー
ジグザグの切り込みの入った角材を接着剤でつなぎ合わせます。

木材加工の木材の様子

集成材のフィンガー部分
カットストック(無垢の木材)の断面にジグザグとした切り込み(フィンガー)が入った状態の木材です。

集成材のフィンガー部分
ジグザグ部分(フィンガー部分)でつなぎ合わされ、一本の長い角材の状態になりました。

木材加工の担当者

木材加工フィンガーの担当者
清水 定一(しみず さだかず)
自分の作った木材が、誰かの役に立ち喜んでもらえることがやりがいでもあり、仕事の原動力です!

趣味:ガーデニング。お買いもの。コンサートに行くこと。
木材加工フィンガーの担当者
大倉 隆(おおくら たかし)
フィンガーされた角材同士をつなぐ際、隙間なく接着させることが難しいですが、そこをきれいに調整することにやりがいを感じます。

趣味:読書。月に10冊は読みます。

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集成材の工程縦継ぎの説明
フィンガーてつないだ長い角材の段差を削り、フィンガー面を滑らかな状態にします。
集成材の工程縦継ぎの機械説明
この工程では、「モルダー」という機械を使用します。
モルダーは、step1でできあがった角材のつなぎ合わせた部分の段差を取り、なめらかな状態に削ります。

木材加工の機械の説明

集成材のフィンガーの様子
「モルダー」
フィンガーでつないだ長い角材の段差を削っています。
集成材の縦継ぎの様子
「モルダー」
1本ずつ、フィンガー面を削ります。

木材加工の木材の様子

集成材のフィンガー部分
フィンガー直後の角材には、フィンガーでつないだ部分に段差がある状態です。

集成材のフィンガー部分
モルダーで削ったあとです。フィンガーでつないだ部分が滑らかになった角材の状態です。

木材加工の担当者

木材加工フィンガーの担当者
日比 康弘 (ひび やすひろ)
安全第一と寸法正確を心がけて仕事に取り組んでいます。労災もなく勤続30年、工場にある大体の機械は操作できます。

趣味:読書。特に日本の歴史が大好きで、時代小説をよく読んでいます。

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集成材の工程接着の説明
Step2でなめらかな状態になった角材に接着剤を使用し、圧力をかけて接着をします。角材どうしを横に並べて接着し、巾広い板にします。

集成材の工程接着の機械説明
この工程では「回転プレス」という機械を使用します。
藤井ハウス産業には、
厚み150mm巾1050mm長さ6150mmまでの板の製作が可能な回転プレスと
厚み80mm巾1460mm長さ4100mmの板の製作が可能なプレス機があります。

木材加工の機械の説明

集成材の回転プレスの様子
「回転プレス
角材に接着剤を付けて並べています。
集成材の回転プレスの様子
「回転プレス
回転プレスで挟んで圧力をかけて接着しています。

木材加工の木材の様子

集成材の回転プレス部分
回転プレス前のバラバラの角材の状態です。

集成材の圧着プレスされた木材
回転プレス後です。巾の広い一枚板になりました。

木材加工の担当者

木材加工回転プレスの担当者
津曲 邦嘉(つまがり くによし)
回転プレスは4~5年ほど担当しています。のりをつけて早く接着しないと乾いて接着不良になってしまうので、その作業を手早くすることを気を付けています。長いもの、大きいものを作った時は大きなパズルを完成させた時のような喜びを感じます。

趣味:休日の午前中はウォーキングをしています。徐々に距離も伸びてきて、今は地元地域を2時間ほど歩いています。仕事も力仕事のため、体力には自信があります。

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※ここで、もう一度「Step2」と同じ「削り」を行います。
接着した木材どうしの段差をなくすためです。
木材の様子と機械の様子は省略します。

なお、フリー板はこの状態の集成材(積層材)となります。

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集成材の巾カットの説明
お客様からのご注文に合わせて大小様々なサイズにカットします。藤井ハウス産業のカットの精度の基準は、巾・長さに関しては1mm以内の誤差を許容範囲としています。
集成材の工程長さカットの機械説明
この工程では、「パネルソー」、「リップソー」という機械を使用します。
藤井ハウス産業では、木目の流れている方を「長さ」、そうでない方を「巾」と呼んでいます。
おもに 長さのカットは「パネルソー」、巾のカットは「リップソー」にて行っています。

木材加工の機械の説明

集成材のフィンガーの様子
「リップソー」
集成材(積層材)の「巾」をカットしています。
カットできる巾のサイズは25~320mmまでです。
集成材のフパネルソウ様子
「パネルソー」
集成材(積層材)の「長さ」をカットしています。
刃が上から降りてきて、まっすぐ切ることができます。

木材加工の木材の様子

集成材の巾カットした木材
巾をカットした集成材(積層材)の状態です。
長さをカットする前に、巾をカットします。

集成材の長さカット
長さをカットした集成材(積層材)の状態です。

木材加工の担当者

木材加工巾カットの担当者
方山 淳(かたやま じゅん)
ご注文がたくさん入ったとき、要領よく仕事をすることを心掛けています。

趣味:子どもと遊ぶこと
木材加工パネル層の担当者
近藤 貴代治(こんどう きよじ)
時間内に仕事ができるように一日の流れを組み立てて、能率よく仕事ができるように心掛けています。

趣味:漫画を読むこと。特にジャンプ・マガジンが好き。
木材加工カットの担当者
達富 昇太郎(たつとみ しょうたろう)
大きい木材を注文通りの寸法に切り終えたとき、達成感を感じます。

趣味:ギターを弾くこと。映画鑑賞。ドライブ。食べ歩き。

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この工程では、「NCルータ」、「NC溝加工機」という機械を使用します。
NC加工器は平面・断面の加工を行っており、比較的大きなものの加工をしています。

集成材のNCの説明
特殊な形のカットを行います。円形にカットしたり、斜めにカットしたり、穴のくり抜きをします。
また、リップソーで対応できない巾広の集成材の巾カットも行います。
集成材の工程NCの機械説明
「NCルータ」は、
平面加工および一部の断面加工を行っています。階段の加工やカウンターなどの加工をしています。
NCルータではできない小さな木材の加工は、職人が手作業で行います。

木材加工の機械の説明

集成材のNC加工の様子
「NCルーター」
比較的大きな木材の加工をします。藤井ハウス産業のNCルーターは、長さ5000mmまで対応できます。
集成材のNC加工様子
「NCルーター」
コンピューター制御で刃が動き、厄介な曲線などのカットを図面どおりに行うことができます。

木材加工の木材の様子

集成材のNC加工平面
1枚の集成材から、NCルーターで曲線にカットされた集成材です。


集成材のNC加工断面
NCルーターで、断面加工された集成材です。一部の断面加工もNCルーターで行うことができます。

木材加工の担当者

木材加工NCの担当者
栗田 義久(くりた よしひさ)
仕上がりをきれいに見せるため、出来上がりに応じて刃物選びをすることが難しい。自由度の高い機械なので自分の力量が試されます。責任を持って仕事をしています。

趣味:釣り
木材加工NCの担当者
服部 恭平 (はっとり きょうへい)
当然のことですが、加工後に必ず間違いが無いかしっかり確認することを一番に心がけています。 NC担当になって1年~2年で、パソコンにデーター入力するのが難しくまだ勉強中ですが、難しい加工を、先輩に相談したり、自分で考えて作り上げたときに達成感を感じます。

趣味:愛犬の散歩、家でゆっくりすること、RPGのゲーム
木材加工NCの担当者
志村 拓磨(しむら たくま)
階段材の加工を主に行っていて、データの入力、加工後の寸法が間違いが無いかきちんと確認することに気を付けています。化粧ひな壇のノミ打ちは難しいのですが、しっかり直角が出たときにやり遂げた!と感じます。NC担当は1年半ぐらい。

趣味:ゲーム とくにドラクエをよくやります。
木材加工NCの担当者
田中 智之(たなか ともゆき )
やったことのない形状のものを、加工して綺麗にできたときに喜びを感じます。加工後の想像が難しいですが、見取図や展開図を頭のなかで描きながらデータ入力をします。入社してすぐNCを担当していて、6~7年くらいやっています。

趣味:ゲーム とくにディアブロをよくやります。

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集成材溝加工の説明
木材の断面および平面に溝の加工します。
鴨居や敷居などに溝加工は欠かせません。
集成材の溝加工の機械説明
「NC溝加工機」
断面加工を行っています。溝加工は窓枠や、ふすまの溝加工をしています。
NC溝加工機ではできない小さなものは、職人が手作業で溝を削っていきます。

木材加工の機械の説明

集成材のNC加工の様子
「溝加工機」
溝をほっています。

木材加工の木材の様子

集成材のNC加工平面
溝がほられた状態の集成材(積層材)です。

木材加工の担当者

木材加工NCの担当者
吉田 貞治(よしだ さだはる)
ミスしないように気を付けて、作業をしています。

趣味:家族と買い物。
木材加工NCの担当者
伊藤 彰浩(いとう あきひろ)
納期は絶対に守って作業しています。最初はわからなかったことも、今は感覚をつかんでスムーズにこなせるようになりました。

趣味:子供の頃から自動車が大好きで、カスタムやメンテナンスなどします。

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木材の加工工程の仕上げおよびて加工

集成材仕上げの説明
サンダーで、仕上げを行います。また、NCルーターで加工できないような断面加工も手作業で行います。最終仕上げのため、サンドペーパー(紙やすり)等を使用し、丁寧に表面を仕上げ、ムラを無くします。
集成材の仕上げの機械説明
この工程ではサンダーという機械を使用します。
「サンダー」とは表面の毛羽立ち、ざらつき、細かい傷を削り、なめらかな状態にする機械です。大小様々なサンダーがあり、木材の大きさ毎に使い分けています。最後の仕上げ作業の為、丁寧に削っていきます。
また、NCの機械でできない断面加工などは、この最終段階で「ルーター(手で持つ工具)」や「トリマー」で手作業にて加工します。

木材加工の機械の説明

バーチカルサンダーの様子
「バーチカルサンダー」
木材の表面のざらつきをとりなめらかな状態に仕上げます。大きいサイズのものは、この「バーチカルサンダー」で表面の仕上げ行います。
集成材のトリマー加工様子
「トリマー」
NCルーターで加工できない断面加工などを行います。この作業は、職人による手作業となります。
集成材の仕上げ様子
「サンダー」(手作業)
機械ではできないような小さな木材は手作業で、滑らかな状態に仕上げます。

木材加工の木材の様子

集成材のNC加工平面
「トリマー」で小さなRの断面加工を行った状態の集成材(積層材)です。


集成材のNC加工断面
集成材(積層材)の表面に毛羽立ちが確認でき, ざらざらとした状態です。


集成材のNC加工断面
サンダーで毛羽立ちを削り、滑らかな集成材(積層材)に仕上げてあります。

木材加工の担当者

木材加工仕上げの担当者
服部 博文(はっとり ひろふみ)
上手く現場を回すことができたときにやりがいを感じます。材種(樹種)がいろいろあり、加工内容が同じでも、材種(樹種)が違えば同じにはいかない。その材種(樹種)に合わせて加工しています。

趣味:町内会の行事や農作業をすること。
木材加工仕上げの担当者
安立 正人(あだち まさひと)
仕上げは最終工程のため、サイズや加工など間違いが無いか、製作伝票とにらめっこして作業をしています。ミスもなく良質な商品をお客様にお届けしたと思っています。ボリュームのある注文の仕上げをやり切った後はとても達成感を感じます。

趣味:映画(DVD)鑑賞とくにSFをよく観ます。J-POPも好きでAdoやYOASOBI、大原櫻子などを聞きながら通勤しています。
木材加工仕上げの担当者
田中 義勝(たなか よしかつ)
製作の指示を確認しながら、トリマーを使って断面加工をしたり、サンダーを使って表面を滑らかに仕上げています。とにかくお客様に喜んでいただけるものを作るのが仕事のこだわりです。

趣味:自宅の庭で、バラを育てること。15メートルほどのバラ園ができています。
木材加工NCの担当者
藤津 久美子(ふじつ くみこ)
パートですが、3つ以上の機械を扱うことができるのは自慢でもありやりがいでもあります。

趣味:孫と過ごす楽しい時間。
木材加工NCの担当者
伊藤 璃玖(いとう りく)
傷や凹みなどで、お客様に嫌な思いをさせない様に気を配りつつ、納期厳守も心がけていて、業務時間内にやりきるよう手早くやっています。山のようになった商品の台車を空にした時、やり切った感を感じます。

趣味:ジャニオタで、キンプリの『オスティアラ』です。

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木材の塗装
塗装(ウレタン塗装)
仕上げまで終わった木材の塗装を行います。
塗装には、木材の美観を高め、汚れや水分から木材を保護して耐久性を高める役割があります。
一口に塗装と言っても、下塗りやシーラー、研磨、カラーリング、仕上げ塗装などたくさんの工程があります。
木材の塗装について
この工程では、木材にムラなく均一に塗料を塗布します。
細かいゴミや木くずを「エアーガン」で除去した後に、「スプレーガン」でシーラーや塗料を均一に吹き付けます。
また、仕上げ塗装の前にはサンダーを使用し、下塗り材やシーラーによる凸凹を均します。

木材加工の道具の説明

集成材のフィンガーの様子
「スプレーガン」
刷毛で塗ると手間と時間がかかりますが、スプレーガンだと手早くキレイに仕上がります。

木材加工の木材の様子

集成材のフィンガー部分
下色を付けると同時に塗料が導管に吸い込まれないように下塗りをしています。下塗りの後に、木材のアクやヤニの防止、塗料の密着性を増すためにシーラーを塗ります。

集成材のフィンガー部分
下塗りとシーラーの後、均すために320~400番手でサンダー掛けします。
その後、さらにカラーリングを2回行い、仕上げ塗装をしたら完了です。

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木材の梱包
加工され、完成した木材がご注文の内容と違っていないか検品を行います。
その後、木材のサイズやかたちに合わせて丁寧に梱包します。
木材の梱包について
この工程では、小さなものから大きなものまでサイズとカタチに合わせて梱包しています。
木材はへこみやすいので運送中に傷がつかないようにしっかり梱包しています。
特に、ネットショップの荷物は、運送会社さんに運んでもらいますので、緩衝剤(プチプチ)×2と段ボールを使用しお客様のもとにキズの無い状態で届くように心がけています。

木材加工の機械の説明

集成材のフィンガーの様子
「スパイラル包装機」
長い枠材などを紙でぐるぐると自動で巻きます。そのため、通称「紙巻」。
運送会社を介さずにお届けする商品はご指定いただければ紙巻きでのお渡しも可能です。

木材加工の木材の様子

集成材のフィンガー部分
運送会社さんに引き渡される商品は、緩衝剤(プチプチ)で二重に梱包し、その後、段ボールでさらに梱包します。フリー板は、大きいため段ボールのみの梱包となります。

集成材のフィンガー部分
梱包され、出荷待ちの木材です。
皆様のもとに、無事に届きますように・・・。

木材加工の担当者

木材加工梱包の担当者
天野 哲也(あまの てつや)
セットや数量に間違いがないか、傷が無いかチェックしながら作業しています。大きく重たい商品も梱包しているので、力仕事でもあります。

趣味:お酒。仕事終わりの一杯が楽しみ!
木材加工梱包の担当者
水谷 友則(みずたに とものり)
間違いの無い正確な作業はもちろんですが、お客様の目線で作業するように心掛けています。

趣味:家庭菜園。季節の野菜や柑橘系の果物を育てています。