アイスクリームミックスQ&A
お客様からのご質問にお応えします。
Q1: アイスクリームミックスとソフトミックスの違いについて
A1: ソフトミックスは、業務用の強力な冷凍能力を備えたソフトクリームフリーザー専用として配合してあります。このため、業務用フリーザーでは乳成分の低いミックスでもソフトクリームを作ることができるのです。ただし、他社ソフトミックスが無脂肪または乳脂肪分が3~5%なのに対して当社製品は8%ですからソフトミックスとしては最高品質となっています。
これに対して、家庭用アイスクリーム(ソフトクリーム)メーカーはあらかじめ冷凍庫で蓄冷した容器を使用するために、ある程度以上の固形分が含まれていませんとアイスクリームとして十分なオーバーランや保型性を作り出すことができません。このために、家庭用アイスクリームメーカーでも充分おいしく作れるように配合したのが弊社アイスクリームミックスです。
(家庭用メーカーにソフトミックスを使用するとかなりやわらかいソフトクリームになります。)


Q2: ソフトクリームメーカーでアイスクリームもできますか?
A2: ソフトクリームメーカーで出来上がったソフトクリームを容器に入れて冷凍庫で固めればアイスクリームになります。
ご注意:出来上がったアイスクリームは冷凍庫で長期間保存しないでできるだけ早めにお召し上がりください。

Q3: どんなメーカー(機種)がおすすめですか?
A3: 目的によって異なります。
ソフトクリームもアイスクリームも作りたいという方にはタイガー魔法瓶またはエレクロラックス社製のソフトクリームメーカーを使うと、コーンカップにきれいにソフトクリームを盛り付けることができます。
また、アイスクリームだけを作りたい方はデロンギ、貝印、東芝社製のアイスクリームメーカーがお勧め。
喫茶店やレストランなど少量ながら業務用として効率的に作りたいという方にはタイジ株式会社製(TGM-1000N:コンプレッサー付きで連続生産が可能)をお勧めします。
以上の機種については当社でテスト済みです。
機種の構造上の違いから当社ミックスが適合しない場合がありますのでご注意ください。
(パナソニック社製品には当社アイスミックスは適しません)

Q4: アイスクリームミックスはスーパー等の店舗でも販売していますか?
A4: 当社アイスクリームミックスは、生乳のおいしさを生かすために添加物の使用を控えており冷凍保存する商品となっています。このため品質管理の観点から通販による直売のみを行っておりますので、通常は店頭での販売をいたしておりません。

Q5: アイスクリームメーカーの蓄冷容器はアイスクリームを1度作ったあと、すぐに続けてもう1回作ることはできますか?
A5: 蓄冷容器の能力は1回分の蓄冷を考慮して作られていますので、続けて作るのは避けてください。

Q6: 昔、買った「どんびえ《でも作れますか?
A6: キッチンの片隅にしまいこんである「どんびえ《でも根気よく回せば充分においしいアイスクリームが作れます。
ただし、どんびえには材料の注ぎ口が付いていないため、ミックスを蓄冷容器に流し込んだらすみやかにフタをして羽を回すようにしないと固まってしまうのでご注意ください。固まってくるにつれて羽が重くなってきますが(けっこう力が要ります)、15分前後回していると電動メーカーに負けないくらいきれいに出来上がります。

Q7: 容器の蓄冷上足などでうまく固まらなかったミックスは捨てるしかないのですか?
A7: 半分出来かけのミックスを一度溶かして冷蔵庫に保管し、蓄冷容器をもう一晩よく冷やしてから使うことができます。ただし、一度開封したミックスは日持ちがしませんので速やかに使い切り出来上がったアイスクリームも早めにお召し上がるようにしてください。

Q8: 推奨機種以外のメーカーで作る場合に、途中で羽が固まってしまったり、オーバーランがあまりでない時はどうしたらいいの?
A8: メーカーの羽の形状や駆動力の関係で製造途中で羽が固まってしまう場合には、牛乳やホイップしたクリームを加えてミックスを柔らかくするとうまく出来上がることがあります。

Q9: アイスクリームミックスを業務用のフリーザーで作るとダマができてしまう
A9: アイスクリームミックスは乳脂肪分が高く(乳脂肪分8%、無脂乳固形分10.0%)しかも無添加(安定剤・乳化剤上使用)のため、撹拌をしているとミックスがダマになることがあります。その際は撹拌速度をゆっくりにすると改善することがあります。

Q10: アイスクリームミックスが分離してしまった
A10: アイスクリームミックスは乳脂肪分が高く無添加のため、冷蔵庫で解凍して1週間くらい置いておくと沈殿して上部が薄くなり下部が濃くなることがあります。ちゃんと冷えていて賞味期限であればよく振って混ぜていただければそのままご使用になれます。


アイスクリームのQ&A
Q:アイスクリームの賞味期限は?
A:アイスクリーム類は省令で賞味期限の表示を省略することが認められています。
これは、通常*18℃以下で冷凍保存されると細菌は減ることがあっても増えることがないこと。長期間の化学的な品質変化が極めてわずかなこと。そして一度溶けてしまうと状態が元に戻らないため、外観がきちんとしていれば正常であると判断できることなどがその理由となっています。


Q:オーバーランって何ですか?
A:アイスクリームは凍っているのになめらかな舌触りが楽しめますが、これは空気が含まれているためで、アイスクリームに混ぜられた空気の泡や脂肪の粒子が、冷たさを伝えにくくし、独特の組織とソフトな口あたりにするのです。この空気の混入割合をオーバーランといいます。1リットルのミックスに1リットルの空気を混ぜると2リットルのアイスクリームができ、このときのオーバーランは100%です。ふつう60~100%で、オーバーランが低いとねっとりした重みのある味になり、高いとフワッと軽い味になります。
当社1000ml容器入りのアイスクリームについて、「1000mlと表示してあるのに、1000g入っていないのはおかしいのではないか?《という問い合わせをいただくことがありますが、これは上記の通り空気が含まれているためで、品種によりオーバーランが異なっていて重量もそれぞれ異なります。
(アイスクリームはオーバーランを高めに、またラクトアイスやシャーベットは逆に低く設定しています。)
【オーバーランの計算式は下記のとおり】
オーバーラン(%)=(アイスクリームの容積)-(アイスクリームの重さ)÷(アイスクリームの重さ)×100
例:オーバーランが80%の1000ml入りアイスクリームの重さはだいたい550gということになります。


Q:アイスクリームとソフトクリームはどう違いますか?
A:ソフトクリームとアイスクリームの違いは、一言でいえば「硬さ《だけの違いです。フリーザーから出てきたばかりの出来立てのアイスをコーンに盛ればソフトクリームになって、コーンに盛らず容器に詰めて-30℃以下で硬化したものがアイスクリームになります。つまり、ソフトクリームは“出来たてのアイスクリーム”といえます。(乳脂肪分の違いによる種類別は下記参照)
この硬さの違いは保管温度の違いでもあって、ソフトクリームの製品温度は-5~-7℃で、アイスクリームは-25~-30℃で保管されています。


Q:ソフトクリームミックス1本(1000ml)からソフトクリームは何個作れますか?
A:一般的なソフトクリームフリーザーのオーバーランは大体30%です。盛り付けるコーンのサイズによって異なりますが、1個当り130~145ml盛り付けた場合、1000mlのソフトクリームミックス1本からは8~10個作ることができます。

Q:ソフトクリームの中に黄色い粒々ができることがありますがこれは何か?
A:当社のソフトクリームミックスは乳脂肪分が8.0%と一般的なミックスに比べてかなり高いため、攪拌時間が長くなると脂肪分が凝集して黄色い粒状になったものです。(バターの小さい粒と同じ)

Q:アイスクリームを食べたら舌にピリピリ感じましたが異常ではありませんか?
A: 一般的にアイスクリームからピリピリ感を感じる可能性として、ドライアイスが昇華する際に二酸化炭素が、アイスクリームに吸収されることが考えられます。ドライアイスは水に溶解すると、刺激や臭気として感じられるのです(炭酸飲料のような状態)。特に密封された容器の中で外気温との差がある場合、長時間放置しますとその傾向が現れやすくなります。商品が届いてすぐお召し上がりになるような場合にこのようなことが起こることがありますが、この現象は、アイスクリームを冷凍庫などに移して保管しておきますと時間の経過とともに二酸化炭素が抜けピリピリした感じが消失します。

Q:保冷剤のドライアイスが入っていませんでしたが…
A:当店では保冷箱にアイスクリームを入れて出荷する際にドライアイスを入れて発送いたしますが、到着時にはドライアイスが無くなっていることがございます。これは、時間の経過とともにドライアイスが気化して無くなってしまうためです。ドライアイスは当店から商品を出荷した後のわずかな温度変化時にも低温を保つために入れているものです。配送中は運送会社の徹底した温度管理の下、お客さまのところまでお届けいたしますので、もしドライアイスが無くなっていても問題はございません。(万一、商品が完全溶けた状態で届いた際にはご連絡くださいませ。)

Q:アイスクリームとジェラートの違いは何ですか?
A: ジェラートはイタリア語でアイスクリームと定義され、凍ったお菓子(氷菓)を広義に指します。しかし日本ではアイスクリームと呼べるものは法令で乳固形分15%以上その内8%は乳脂肪でなければならないと定義さています。(下記参照)イタリアでは通常5%前後の乳脂肪でジェラートを製造するのが一般的ですので、分類・規格ではアイスクリームではなくアイスミルクになります。しかし、ジェラートは脂肪分が少ないことからヘルシーな面があることと、新鮮なフルーツなど素材の風味を生かしたアイスという特徴もあります。
アイスクリーム類の種類
アイスクリーム類の定義と区分 (厚生労働省)
種類別 乳固形分 うち乳脂肪分
アイスクリーム 15.0%以上 8.0%以上
アイスミルク 10.0%以上 3.0%以上
ラクトアイス 3.0%以上
氷菓