蔵王山頂/お釜

蔵王刈田岳・熊野岳・五色岳の3峰に抱かれた円型の火口湖で、釜状なのでお釜という名前がついています。
湖面はエメラルドグリーンの水をたたえ、荒々しい火口壁と対比して神秘的な雰囲気をもち、冬の樹氷とともに
蔵王の象徴となっています。 今まで26回の噴火を繰返し最近では、明治28年2月15日に噴火しました。
昭和14年測深した当時は、深さ63メートルありましたが五色岳断崖の崩壊により年々埋まり昭和43年測深時では、
最大深度27.6メートル、平均深度17.8メートル、周囲1,800メートル、東西径325メートル南北径335メートルでした。
湖水は強酸性のため生物は生息できません。水温は表面から10数メートルの深度で摂氏2度まで下がり、
それより深度を増すと温度が高くなる特殊双温水層で、世界でも例がない湖です。太陽光線の当たり方で、
さまざまに色を変えるため「五色沼」とも呼ばれています。南西から流れ出て濁り川となり、賽の磧の北側を迂回
して太平洋側へ流れ出ています