身体が必要としている魚油

一般的な魚油(fish oil)はイワシ・サバ・カツオ等の青魚に多く含まれます。
古くから日本人は魚を多く食する民族でしたので、魚油に含まれるEPAやDHAを自然と
摂取してきましたが、近年、魚の摂取量が減り、サプリメントなどで補う方が増えてきました。
なぜ、EPAやDHAは魚に多いのか?
EPAとDHAは、α-リノレン酸を豊富に含む植物プランクトンを
動物性プランクトンが食べ、動物性プランクトンの体内で
EPAとDHAが生成されるという、海中生物の食物連鎖の
過程で作られるものです。その動物性プランクトンを
食べた小魚を中型の魚が食べ、さらに大型の魚が食べる
という食物連鎖が進むにつれて、EPAとDHAもどん
どん増えていくのです。
野菜を食べなくても健康?
EPAの研究はデンマーク領グリーン
ランドのイヌイットとデンマーク人を
比較した1960年代の疫学調査が発端です。
イヌイットは主にEPAやDHAを豊富に含んだ
海獣や魚の肉を食べ、ほとんど野菜を食べない
食生活なのに、非常に健康体であるそうです。

油と脂の違いは融点の違い

魚油の優れた点は「油」の融点が低く、常温では液体です。
この常温で液体の油を「不飽和脂肪酸」といいます。
 魚油は「不飽和脂肪酸」の中でも「オメガ3」といい、
 人間の身体にとって大切な働きをする「必須脂肪酸」です。
厚生労働省が推奨するオメガ3系脂肪酸の1日の摂取量
オメガ3系脂肪酸は18~49歳で男性2.6g/日以上・女性2.2g/日以上
50~69歳で男性2.9g/日以上・女性2.5g/日以上の摂取を推奨しています。
動物の肉の「脂」は融点が高い。
ですから動物の脂は、常温だと固体です。
この様な常温で個体の脂を「飽和脂肪酸」といいます。
ちなみに「あぶら」を漢字で書くと「油」と「脂」がありますが、
常温で、液体の物を「油」、固体の物を「脂」、と表記します。
つまり、

魚のあぶらは油、肉のあぶらは脂、ということになります。

豚の脂を「ラード」、牛の脂は「ヘット」、鶏の脂を「鶏油(チーユ)」といいます。
現代人はこの「肉の脂」のような「飽和脂肪酸」を摂りすぎる傾向にあるため、控えた方が良いとされ
ています。中でも、牛の脂は人間の体温でも溶けず、固まったままの状態で入ってくると考えると
ちょっと嫌ですね。脂が乗った牛肉を食べる時は、食べ過ぎないよう注意しましょう。

魚を食べよう!EPAやDHAは体内で合成されず、食品から摂らなければいけない必須脂肪酸です。しかも、魚以外から摂るのは難しいです。EPAやDHAを効果的に摂るには、サバ、サンマ、イワシなど青物の魚やマグロのお刺身で食べるのが一番ですが、不飽和脂肪酸は酸化しやすく、酸化した脂肪は動脈硬化を促進する恐れがあるので、注意が必要です。

とはいえ魚は苦手な人もいるし、料理に手間がかかることも事実です。

そういう方には
サプリメントを利用するのがお薦めです。
EPA&DHAのサプリメントを普段の食生活の中に
上手に活用してあなたも健康を手に入れましょう!