今こそ飲みたいイタリアワイン ー4つの銘酒ー
今こそ飲みたいイタリアワイン ー4つの銘酒ー

今こそ飲みたいイタリアワイン ー4つの銘酒ー

イタリアでは多くのブドウの品種があり、全土でワインが造られています。 そのため、イタリアワインは品種の魅力や土地の特色といった奥深さをもち、 熱狂的なマニアを生み出す魅力をもちます。
けれど、その多様な魅力から、ワイン選びが難しいという声も。
そこで、今回は、Firadis WINE CLUBが厳選したイタリアワインをご紹介!
北部のピエモンテ州に位置する世界的に人気の高い産地の銘酒”バローロ”、 中部のトスカーナ州を代表する銘酒”ブルネッロ” ”キャンティ”、 南部のカンパーニア州を代表する銘酒”タウラジ”の4つの銘酒をご堪能ください。

セット

バローロ

バローロとは?

バローロは、イタリアワインナンバーワンの知名度を誇る「王のワインにしてワインの王」とも呼ばれるワインの名称であり、その産地名です。トリノという最大の都市が有名なイタリア北部のピエモンテ州に位置します。

元々バローロは19世紀中ごろに、非常にタンニン量が多いネッビオーロという品種を100%使用した長期熟成型の辛口ワインという特徴を確立し、「王のワイン」としてイタリアの王宮で楽しまれていました。しかしその長期熟成型という特徴は扱いにくいという短所にもなります。その当時は国際的な評価はあまり高くありませんでした。

評価が変わったのは1980年代から。法律が変わり自身の土地を手に入れた小作人たちが現代的な手法を取り入れた革新を起こします。最新の撹拌機械を取り入れてより柔らかな味わいに仕立てたり、より小さな樽で熟成するようにすることで、リリースしたてからも楽しめ、万人が美味しいと感じるワインへと生まれ変わりました。そして世界的に人気の高いイタリアを代表する銘酒となったのです。

ブルネッロ

ブルネッロとは?

ブルネッロはフィレンツェで有名なイタリア中部、トスカーナ州を代表する銘酒です。
「イタリアワインの女王」と呼ばれる、しなやかさ、柔らかさ、果実の伸びやかさが特徴のワインです。

ブルネッロは元々、トスカーナの伝説的な生産者であるビオンディ・サンティのみが生産していました。イタリアで最も栽培面積の大きい品種、サンジョヴェーゼ。これの突然変異によって生じた、より皮の厚いサンジョヴェーゼ・グロッソを100%使用して、1888年から生産を開始しました。この特殊な品種のみを使い、長い熟成期間を設けるなど、非常に厳格な定義付けをしていたため、長きにわたって他の生産者はほとんど参入しませんでした。

しかし品質は高かったため、1980年のワイン法改正において原産地呼称制度における最高等級DOCGにバローロと並んで選ばれました。これがきっかけとなりブルネッロの生産者は一気に増加、現在では200以上の生産者がしのぎを削っています。

キャンティ

キャンティとは?

キャンティもブルネッロと同じくトスカーナ州の銘酒です。
元々は14世紀から存在するようで、現在のサンジョヴェーゼ主体のスタイルになったのは18世紀ごろだといわれています。

親しみやすい味わいが特長。チェーン展開するカジュアルイタリアンやスーパーの店頭にも必ず置かれていて、ワインに全く興味が無い方でも一度は名前を聞いた事がある、とてもポピュラーな銘柄です。

ですが、そこで問題が生じます。実はキャンティは比較的規定が緩やかなこともあり、生産者によって品質の幅が非常に大きいワインでもあるのです。 人気銘柄なので数も多く、価格や品質がピンからキリまで様々です。だからこそ試飲を重ねて自信を持ってお薦めする、フィラディスのキャンティをお楽しみください。

タウラジ

タウラジとは?

「南部のバローロ」と呼ばれる、ナポリの街で有名な南イタリアはカンパーニア州を代表する銘酒です。
火山性土壌の丘陵地帯でアリアニコという品種を主に用いて造られます。

南イタリアの太陽を感じられるワインです。ただ暑いだけでなく、標高の高さが寒暖差をもたらし、さらに火山がもたらした恵まれた土壌がブドウをゆっくりと熟成させます。
ちなみにこの火山とは、あのポンペイという街をその噴火によって火山灰の海に沈めたことでもおなじみ、ヴェスヴィオ火山です。