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フィルム選定ポイント

フィルムを選ぶポイントとしては、用途目的(対策)とそれに伴なうリスクを考えます。
最近のガラス用フィルムは、複数のメーカーや様々な機能がありますが、基本的には性能表(光学特性と物性)で表せます。
数値上で3%程度の違いは、実用性から見ると大きな違いとは言えません。

例えば、可視光線透過率2?3%程度の違いは、人間が体感できるレベルではありません。経年劣化などを考えてもメーカーによる差違は殆ど無いと言えます。

基本的に、建築窓ガラス用フィルムは多機能フィルムです。よって、UVカット(紫外線対策)及び飛散防止(安全対策)を目的とする場合は、遮熱断熱(省エネ対策)や貫通防備(防犯対策)など、その他全てのフィルムを選択対象に入れる事ができます。

【遮熱断熱系フィルムについて】

遮熱断熱フィルムは、省エネ(主に暑さ対策)に有効なものです。しかし、種類が多く、様々な色も着いているので、サンプルなどを請求をして検討すると良いでしょう。

選定のポイントは、遮へい係数と可視光線透過率です。

遮へい係数は暑さを遮る目安になります。遮へい係数は、1.0で3mmの透明ガラスと同じです。
遮へい係数が約0.6以下であれば遮熱効果を体感でき、省エネ効果もあるといえます。

また、可視光線透過率は明るさや見え易さを表します。これも、60%以上であれば、貼ってある事がわからないほどで、違和感がほとんど無いでしょう。

当店のRSAシリーズを目安として考えた場合、会社事務所や施設などは、15番20番35番、一般宅の省エネ用には、35番及び50番、UVカットや飛散防止に付加する程度で省エネを考える場合は、60番及び70番です。その他、店舗や透明性が重要視される場所などの場合は、透明断熱系(SL7480SS7090など)となります。

【サンプルでの検討】

サンプルを並べて、簡易的に貼り付けます。(セロハンテープなどでOK)色合いを見たり、手をかざしてみたり、色々な角度で検討してみてください。
サンプルを手に取って確認しただけですと、実際にガラスへ貼り付けた時にイメージと違って見える事があります。

また、直ぐに結論を出さず、できれば数日間検討しましょう。曇天や晴天、また夜間などで見え方が違うので、実際の使用環境に近いレベルで判断すると、後悔の無いフィルム選びができます。

【貫通防止フィルムについて】

貫通防止(防犯対策)なら、フィルムの厚みを検討します。ここでは、単純にフィルムの厚みが厚いほど貫通防止効果が高いと覚えておくと良いでしょう。

200μm(マイクロメートル)厚程度から貫通防止機能(ガラスが割れた状態を保持してガラスの脱落や穴が開くのを防ぐ)があると言えます。

防犯フィルムの規格(CPマーク)の場合、350μm厚以上の他に、ガラス・カギ・施工者など、色々な条件があります。

【CPマークの発行条件】

  • フィルムは破壊試験に合格し登録されているもの。
    (物性、厚み、引き裂き強度、伸び率、粘着力などが同等以上でも、登録されていないと発行されません。)
  • 対象ガラス厚は、5mm以上。
  • カギは、クレセント、補助錠など2つ以上を設置してある事。
  • 貼り付け施工者は、防犯フィルム施工技能者、またはガラス用フィルム施工建築フィルム技能士など。

【フィルムを貼る事による影響】

下記に効果とそれに伴なうリスクを表にしてみました。

期待できる効果 効果に伴うリスク(損なわれる事)
UVカット・飛散防止・貫通防止

フィルム全般のリスクです。
清掃時の注意事項と経年劣化による貼り替え、虹彩現象など。

遮熱断熱(省エネ効果)

一般的に遮熱効果を高めると可視光線透過率(明るさ)が損なわれます。効果と明るさのバランスを検証しましょう。

遮熱効果と明るさを両立した、透明系フィルムもありますが、遮熱効果には限界があり、価格も高価になります。

目隠し(視線カット)

乳白色のフィルムだけでも多数あります。
透明度や明るさ、空間イメージ(閉塞感を感じないか)などを考慮しましょう。

【コスト面での選定ポイント】

DIYの場合は、やはり安価なものを選ぶべきでしょう。

フィルム貼り付けは、一般ユーザーでも比較的容易にできますが、貼り付けミスや経年劣化(プロの技能士が貼れば10年以上は問題ない)を考えると、防犯フィルムや透明断熱フィルムなどの高価なフィルムは、プロに依頼した方が結果的に安いと言えます。