• のこたつ開発
    ストーリー

    商品の背景にドラマあり。
    EQUALSの代表的な商品のひとつである
    「こたつ」の開発に携わり続けた、

    ある企画開発スタッフのストーリーです。

    こたつエキスパートの憂鬱

    こたつエキスパートの憂鬱

    その「記事」は一瞬で私の心を動かしました。

    たとえば、全長2mを超える大きなこたつ。 ソファのセンターテーブルとして使いやすいこたつ。 椅子に座ったまま使えるダイニング向きのこたつ。 ブルックリンスタイルを取り入れた脚部にアイアンを使ったデザインこたつ。 コンパクトで省スペースに使えるこたつ布団など...... 私は20年間様々なこたつを作り続けてきました。

    ですがここにきて、私は迷っていました。 次に作りたい商品のアイディアがなかなか浮かばない。 ここ数年は発想の枯渇に苦しみ、まるで思案の海を漂っているような感覚でした。

    あの「記事」に出会ったのは、まさにそんなときでした。

    そうだ、星空の下でこたつを囲もう

    そうだ、星空の下でこたつを囲もう

    新しい商品を考えているとき、ちょうど一年前にある高級旅館からこたつと布団の大量の注文があったことを思い出し、何気なくその旅館のwebサイトを覗いてみました。 するとそこに「室外のテラスにこたつを設置し景観や料理を楽しんでもらう新しいサービスが、宿泊者から非日常的な体験ができた、自然と触れ合えたなどと、非常に高い満足感を得られている。」という記事を見つけました。

    一瞬で心が動きました。 外でこたつに入るって楽しそうだな。こんな使い方があったのかと。

    冬の澄んだ空気の中で美しい星空を眺めながら、家族や友達とキャンプのようにこたつを囲む。 楽しそうにこたつを囲んで思い思いに冬を過ごす新しいイメージが、どんどん広がりました。 お部屋のこたつがそのままテラスやバルコニーで使えたら、宿泊施設やキャンプ場のように非日常感を体験できたり自然を感じたり、寒い冬をもっと楽しめるんじゃないか。 「EQUALSで冬を楽しもう!」の開発はこうしてスタートしたのです。

    こたつ新境地・アウトドアこたつブランケットへの試み

    こたつ新境地・
    アウトドアこたつブランケットへの試み

    私はまず、室外で使うこたつ布団に必要なことは何かを考えました。 これまでのこたつ布団は、中綿もぎっしりと詰まっていて厚く重く、持ち運びも楽ではありませんでした。 屋外で使うには従来のものより暖かくなければならない。汚れにくく手入れもしやすい、さらには楽に持ち運べるようにしたいなどと、どんどんハードルは上がっていきます。

    さっそくさまざまな素材を試し、縫製を工夫するなど、何度となく試作を繰り返します。 生地はアウトドア製品に使われる丈夫で快適な素材を選び、中綿は人の湿気で保温性が高くなる機能綿を使用し、持ち運びやすいよう丸めてしまえる専用バッグも作りました。 デザインにもこだわり広げたときにわかるようにアウトドアをイメージし雪の結晶をモチーフにしたキルティング模様を採用しました。

    さらに、EQUALSオリジナルの専用アルミシートをラグの下に敷くことで保温性を高め、冷えと汚れを防止します。 こうしてEQUALSがお届けする冬を楽しむための「こたつブランケット」が完成しました。

    商品を売りたいのではなく、感動を共有したい

    商品を売りたいのではなく、
    感動を共有したい。

    振り返ると私はただ「商品」を売りたいのではなく、私たちの商品やサービスを使ってもらうことでいつもの生活に新しい驚きや楽しい時間を感じてほしい、 それは私を含めたEQUALSの商品開発に携わるスタッフ全員が考え続けてきたことでもありました。 そしてこの開発を通じて「感動できる体験や時間をお届けすること」こそが私の仕事だと、あらためて思い出すことができました。