●乳香(ニュウコウ)

【効能】鎮痛、止血、筋肉の攣縮攣急を緩和する

【薬理作用】活血・止血・舒筋・作用は鎮痛・消炎である。

【性味:性】温

【性味:味】辛・苦

【帰経】心・肝・脾経

【用量】3~9g、大量では15gまで。外用には適量で、滅菌する。

【使用上の注意】

 

●人参(ニンジン) 

【効能】強壮、強精、鎮静、抗疲労、強心、利尿
【薬理作用】大補元気・安神益智・健脾益気・生津 滋補強操作用があるが機序は以下のようである。
 神経系の興奮作用、下垂体-副腎皮質経の興奮作用、性機能の増強作用、強心作用・血糖の降下作用、高コレステロール血症発生抑制・ 血中コレステロール降下作用、抗利尿作用、抗アナフィラキシー作用
このほか初歩的な観察によると、Ehrlich 腹水ガンの生長を軽度に抑制し、実験的な胃潰瘍・心筋炎の治療と予防に一定の効果がある。
【性味:性】微温
【性味:味】甘・微苦
【帰経】肺・脾経
【用量】一般に1~9g、多いときには30gまで使用する。
【使用上の注意】 呼吸が粗い・発熱・脈は滑実有力・便秘・尿量が少ないなどの実熱症のときは、人参を使用してはならない。具体的に は 、高血圧の患者で頭痛・眩暈・のぼせ・目やに・怒りっぽいなどの肝陽上亢(肝腎の陰虚によって生じた病理現象のこと)の症状が ある ときは、人参を多量に服用すると脳の充血をおこしやすく、ひどければ脳卒中を生じる。虚寒(陽虚によって生じた寒象のこと) の症状 があるときは使用してもよいが、少量にすべきである。収縮期血圧が180mmHg以上のものは、どんな型の高血圧症でも服用す べきでな い。湿熱によって生じた浮腫は、人参を服用するとひどくなることが多い(抗利尿作用があるため)。腎機能不全で尿量減少 があるとき にも 使用しない方がよい。
 実証の不眠・煩躁に用いると、睡眠障害がさらにひどくなるので使用すべきでない。
 人参を長期間服用すると、頭痛・不眠・動悸・血圧上昇などが生じることがあるが、服用を中止すると次第に消失すると漢薬臨床応用に 記載がある。人参の持つ温性の働きが必要としないときにおきるものではないかと考えます。

 

●忍冬(ニンドウ)

【効能】利尿、解毒、消炎
【薬理作用】清熱解毒 抗菌作用・抗ウイルス作用・抗真菌作用・収斂作用・利尿作用
【性味:性】寒
【性味:味】甘
【帰経】肺・胃・心・脾経
【用量】常用量は9~30g。下痢には濃煎する必要がある。化膿清疾患には一般に30g、重症には60~90g、ときに120gぐらい使用する。
【使用上の注意】