●蔓荊子(マンケイシ)

【効能】消痰、鎮静、鎮痛、消炎

【薬理作用】疏散風熱・清頭目・鎮静・鎮痛作用がある。

【性味:性】微寒

【性味:味】苦・辛

【帰経】肝・膀胱・肺経

【用量】3~9g

【使用上の注意】

 

●麻子仁(マシニン)

【効能】粘滑性緩下薬。利尿、鎮咳、鎮痛

【薬理作用】潤腸通便、緩下作用がある。

【性味:性】平

【性味:味】甘

【帰経】脾・胃・大腸経

【用量】9~18g、多いときは30~45g

【使用上の注意】 古人は経験的に、麻子仁を多食すると滑精を生じるのでよくないとしているが、この説の確実性と理論的な根拠につい ては今後の研究に待たねばならない。ただし現在でも麻子仁を長期間連続して大量に服用はせず、慢性便秘などには毎月3~4回の服用で 十分である。このほか、麻子仁を一度に60~120g以上服用すると、嘔吐・下痢・甚だしいときには昏睡などの中毒症状が生じる、という 報告があるので注意しなければならない。