風邪薬  

太陽病

●少陰病

●少陽病

●太陽と少陽の合病

●長引く咳、痰

●回復期


太陽病top↑

●発病して、3日以内で汗をかいていない。

麻黄湯

平素体力があり、急性上気道炎の勢いが強く、体の深く入り込む、悪寒、発熱に加えて関節痛、筋肉痛を伴う。

葛根湯

平素体力がある程度あり、急性上気道炎の初期で寒気がする。首筋が張る、頭痛、熱の出始めに効果あり。

●発病して、3日以内で汗をかいている。

桂枝湯

日頃から体力があまりない、急性上気道炎を発症してすぐに汗をかき始める。のぼせ、鼻炎、頭痛などを伴う。

香蘇散

比較的体力がない、発熱、頭痛、不安、不眠、抑うつ傾向などの精神神経症状を呈する。食欲不振、悪心、腹部膨満感などの胃腸症状を伴うことがある。風のどの時期でも、効果があり、汎用性が高い。

少陰病top↑

●寒気が強く、熱感がない。高齢者、虚弱者は上気道炎の初期から少陰病を呈する。

麻黄附子細辛湯(要パスワード:要相談商品です。)

顔色が蒼白く体全体が冷や冷やする。熱感はない。微熱はあるが、汗もかかない。頭に鈍い痛みがあり、倦怠感が強い。水様性鼻汁や咳。喉もチクチク痛む。関節など手足の冷えや痛みを伴うこともある。

真武湯

平素冷えがあり、胃腸が弱い。下痢を伴うことがある。だるくて横になりたい。

少陽病top↑

●発病して3日から7日。嘔気、咳・痰(半表半裏)の症状が出現。

小柴胡湯加桔梗石膏

熱が上昇し、咳・痰が出始める。扁桃腺やリンパ節が腫れる。歩いてもフラフラしてしまう。咽頭痛が強い場合には桔梗石膏を加える。

柴胡桂枝湯

小柴胡湯の目標に加えて頭痛、関節痛などがある。小柴胡湯よりやや体力がない人の上気道炎。

太陽と少陽の合病top↑

柴葛解肌湯(要パスワード:要相談商品です。ショップに相談するからご相談ください。)

太陽病の表証があるうちに、咳・痰などの呼吸症状を呈し、急激に進行する急性上気道炎。

長引く咳、痰top↑

上気道炎を発症して7日経過し、咳・痰がしつこく残る。

麦門冬湯

空咳がとれず、痰を出そうとして、顔が真っ赤になるまで咳き込む。

麻杏甘石湯

痰があまり多くない咳でゼーゼーと音がする。発汗傾向があり喉が乾く。胃腸は丈夫。

竹茹温胆湯

咳・痰が残り、夜横になると咳き込んで寝れない。

回復期top↑

上気道炎の症状はとれたが、スッキリしない。

補中益気湯

上気道炎の症状はほとんど取れてるが倦怠感、微熱、食欲不振、寝汗などが残る。

 

参考資料:小島漢方ニュース