那智勝浦町のまぐろは、はえ縄漁で一本一本丁寧に釣り上げ、一度も冷凍していない新鮮な状態の生まぐろです。勝浦港は、この生まぐろの水揚げが日本一です。黒潮に育てられた近海のまぐろを、釣り上げてすぐに船上で活け締めし、氷水で保存します。そのため、新鮮さを保ったまま。さらに漁場が勝浦港から近く、釣り上げてから水揚げされるまでの時間が短いため、一度も冷凍していない新鮮な生まぐろを提供することができます。
はえ縄漁とは
日本で開発された漁法で、一本の幹縄(みきなわ)に針の付いた枝縄(えだなわ)を一定間隔で取り付けた漁具を使います。幹縄の長さは数百メートルから時には数百キロに及ぶこともあります。餌にする魚の大きさを調整することで、幼魚ではなく十分に成長した魚を選択的に漁獲するというマグロ資源を大切にする持続可能な漁法です。
- まぐろの王様本まぐろ
- 漁獲量が少なく「黒ダイヤ」の異名をもつ高級まぐろの代名詞です。日本近海、大西洋、地中海などで獲れる最高級品のまぐろのことです。
- 赤ワインのような透明感まばちまぐろ
- 目が大きくパッチリとしていることからこの名がつきました。比較的暖かい海域で獲れ漁獲量が多いため、日本人が口にするすしネタの多くがめばちまぐろです。
- モチモチ感がクセになるびんちょうまぐろ
- まぐろの中では小型で胸びれが長いまぐろです。那智勝浦町の食卓で最もポピュラーなびんちょうまぐろの刺身はもちもち感が特徴です。
- 春先にトロになるきはだまぐろ
- 肌(表皮)が少し黄色がかったまぐろです。身はピンクで赤身とトロの区別がなく、あっさりしているため、刺身のほか、缶詰等に加工されることが多いまぐろです。
本物を食す・本物と出会う
勝浦港に水揚げされるのは、船上で活け締めされた生まぐろだけです。そのため、生まぐろが持つ本来の旨味を味わっていただくことができます。この生まぐろを求めて全国から多くのお客様にお越しいただいており、那智勝浦町が誇る本物の一品となっています。
生にこだわるまぐろの味わい
まぐろを冷凍すると、解凍したときにまぐろの旨味が流れ出てしまうことがあります。生まぐろは、その心配がなく、まぐろ本来の旨味そのままでお召し上がりいただけます。