「日本茶のふるさと」として、久御山町佐山浜台の「浜茶」の景観などが文化庁認定の日本遺産「日本茶800年の歴史散歩～京都・山城」の一部にもなっています。この佐山浜台では、町内の茶業家２戸が伝統を受け継ぎ、高級茶である碾茶を生産されています。また、奥に見える木津川にかかる橋は、流れ橋といい全長356.5ｍの日本最長級の木橋です。この名は、増水時の抵抗を少なくするため、橋げたが流れるように設計されていることに由来しています。時代劇の映画ロケがたびたび行われています。

旧山田家住宅（主屋・長屋門・長塀）は、平成22年4月28日国登録有形文化財に登録されました。旧山田家住宅は本町北西部の東一口（ひがしいもあらい）にあり、今は干拓されて面影はありませんが、周囲16㎞、面積800㏊に及んだ巨椋池（おぐらいけ）の南西に位置しています。山田家は本山田とよばれ、淀川・巨椋池の漁業者の代表として、御牧郷13か村をまとめる大庄屋でした。外観の意匠は往時の状態が受け継がれ、建築史、歴史的、文化的に興味深い貴重な建物です。