市長の言葉
本市は、古くから茶の集散地として栄え、茶を基幹産業とした農業振興を展開しており、現在では、多くの生産者が茶や水稲などの有機農業に取り組んでいます。私は、この宣言を契機に、安心安全な有機農産物が消費者から選ばれる食材となるよう、生産から消費まで一貫したサイクルの実現に向け、強い信念と覚悟を持って、ここに「オーガニックビレッジ宣言」をします。
オーガニックとは
化学的に合成された肥料・農薬や、遺伝子組み換え技術を利用しないことを基本として、農業生産による環境への負荷をできる限り減らした農業のこと。
※病害虫などにより農産物に重大な損害が急迫していて、他に防除する手段がない場合は、日本農林規格(JAS規格)で天然由来のものを中心とした農薬の使用が認められています。
藤枝市オーガニックロゴ
ロゴは藤枝市の有機農業の象徴であるお米とお茶のモチーフをシンボルとし、右下には後世にも残していきたいお茶畑、豊かな水源、土壌をデザインとしました。
稲穂の形は、藤枝市の「F」の形を表現しています。
藤枝市の取組
藤枝の有機農業の生産者
1松下明弘さん(有機米生産者)
私の家では、先祖が農地を開墾してから300年近く農家を続けており、現在有機米を栽培しています。雑草対策に力を入れ、雑草を発芽させないことに着目し、酸素と光を遮断して雑草を生えにくくさせています。農薬を使わず工夫していくことで、田んぼには多くの生き物が集まって生態系が豊かになり、病害虫に負けない健康な稲になりました。(松下さん)
これまでの苦労
かつての藤枝の田んぼでは、農薬散布を続け自然の生態系が保てなくなり、それまで存在していた有機的循環が断たれていました。それにより無駄な化学肥料に頼らざるを得なくなり、さらに有機循環に負荷がかかっていました。松下さんはこの悪循環を絶ち、自然の生態系を復活させることに成功しました。
有機米づくりへの思い
土地と共存していくためには、土や水を汚していたら人はその土地で生きていくことが難しくなります。いかに人間が余分なことをせずに植物が本来持っている生命力をどれだけ引き出せるかであり、生命力を妨げてしまうような農薬や化学肥料は必要ありません。(松下さん)
2杵塚民子さん(有機茶生産者)
私は代々続く茶農家で育ち、1976年に先代の父が無農薬栽培に切り替え、お茶作りを始めました。幼木から除草剤を使用せず、茶畑の畝間にある雑草を一本一本手作業で取り除く苦労があります。また、有機茶の加工も行っており、煎茶のほかに紅茶も作っています。紅茶の加工では、ウンカという虫を活用して甘い香りを引き出しており、自然環境と生物多様性に寄り添ったお茶作りをしています。(杵塚さん)
今後の取組
藤枝市オーガニックシティ
推進協議会
藤枝市オーガニックシティ推進協議会は、これまで先進的にオーガニックに取り組まれてきた有機農家や関係団体を組織化したものです。有機農業に長けた農家や団体など、多種多様なメンバーが参画することで、行政のサポートおよび方向性を明確化する役割を担っています。
【藤枝市有機農業実施計画の取組内容】
オーガニックビレッジ宣言後、「藤枝市有機農業実施計画」に基づいた事業を実施しています。本計画では有機農業面積や有機農産物販売量の拡大、有機農業者を増やすことを目標にしています。有機農産物の生産、加工・流通、消費を一貫して取り組むため、さまざまな事業を展開していきます。














