山形県の母なる川・最上川が町を東西に分けるように流れ、
白鷹丘陵と朝日山系に囲まれた自然豊かな白鷹町は、四季折々の楽しみがあります。
白鷹町は樹齢500年以上のエドヒガンザクラが6本あり、
これらの古木を「古典桜」と呼び、地域で昔から大事に守り続けています。
長く雪に閉ざされた冬を越え、見事に咲き誇る古典桜は圧巻です。
4月中旬~下旬に開花し、満開が近づくころには桜まつりが開催され、
県内外から多くの観光客が訪れます。
古くから一大生産地として知られ、生産・加工された紅花は、
艶やかな紅や衣装として多くの女性を魅了し時代を彩りました。
現代でも、日本有数の紅花の生産量を誇る白鷹町。
「日本の紅(あか)をつくる町」をキャッチフレーズに掲げ、
紅花摘みや紅花染めの体験もできる紅花まつりが毎年行われます。
日本有数の規模を誇るヤナ場には、多い時で1晩に1000匹あまりの鮎がかかります。
急流河川・最上川を力強く遡上することから、
通常よりもひときわ大きく、身のしまりが格別な白鷹の鮎。
塩焼きだけでなく、お刺身や空揚げなど、
獲れたてならではの味覚も楽しめる、秋の風物詩です。
白鷹では昔、頼まれた時や祝いの席などで腕を振るう蕎麦打ち名人が集落ごとにいました。
やがて、独自の想いを持った名人達が開店する上で、
自宅を店として開放しひっそりと営業するようになったことから
「隠れ蕎麦の里」と呼ばれるようになりました。
現在も隠れた名店がたくさんあり、生粋の蕎麦好きが県内外から訪れます。