秋田県八郎潟町
八郎潟町は面積17km平方と秋田県で一番小さい町で、町のほとんどが開けた平地です。県内では積雪が少なく、自然災害が少ない地域でもあります。 また、八郎湖(八郎潟残存湖)に面し、潟とともに歩んできた歴史のある町です。 県の中央部に位置し、ベットタウンとしての機能が高まってきています。 特徴的な伝統文化もあり、秋田県指定無形民俗文化財である、願人踊(がんにんおどり)や一日市(ひといち)盆踊りが、町を盛り上げます。
八郎湖
八郎湖
かつて琵琶湖に次ぐ第2の面積を持つ湖沼であった八郎潟は、干拓事業により現在の八郎湖に姿を変えました。 八郎湖は霞ヶ浦・琵琶湖と並び称される釣りのメッカとなり、特にブラックバスや巨鯉・鮒の釣り場として名が知られています。また、冬のワカサギ釣りは八郎潟の風物詩となっています。
願人踊1

願人踊2

日市盆踊り

願人踊/日市盆踊り(秋田県指定無形民俗文化財)
もともと願人踊とは江戸時代に全国各地で行われていた願人坊主(下層の僧)の門付芸能が発祥とされ、 八郎潟町に伝えられたのはおよそ300年前と言われています。 早いリズムに合わせて踊り手が力強く奔放な踊りを披露する途中、歌舞伎仮名手本忠臣蔵五段目の山賊「定九郎」と爺ちゃ「与市兵衛」がコミカルな寸劇で観衆を沸かせます。 毎年5月5日の一日市神社祭典で奉納踊を演じた後、各家々を門付けして回ります。
一日市盆踊り(ひといちぼんおどり)は、秋田県三大盆踊りの一つとされ、毎年8月18日から20日までの3日間、一日市商店街を会場に開催されています。歴史は古く、寛文2年(1662)、八郎潟町に「宿場」と「御伝馬所」が開設された頃から現在の形になったと伝えられています。 昔は様々な踊りがありましたが、永い年月の間に「見る踊り」ではなくなり、いわゆる「踊る踊り」として大衆化し、現在ではテンポの速い<デンデンヅク踊り><キタサカ踊り>、都から採り入れた優雅な<三勝踊り>の3つが伝承されています。 浴衣姿や色とりどりの仮想をした踊り子が太鼓や笛の音に合わせて歌いながら踊る姿は、夏の風物詩となっています。
ニャンパチ
八郎潟町イメージキャラクター「ニャンパチ」
八郎潟町におよそ300年前から踊り継がれる伝統芸能「願人踊(がんにんおどり)」の手つき腰つきがネコの仕草に見えたことから 生まれた町のイメージキャラクター。町の”おもてなし係長”も務めています。