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すずき農産
- 天空の棚田を守り育てる若手農家 -

すずき農産


2021年7月6日取材


すずき農産は、森吉山の麓に位置する阿仁戸鳥内、大野地区でお米を生産している農事組合法人の専業農家。米農家の高齢化が進む中、代表の鈴木豊さんはすずき農産の3代目として34歳の時に代表に就任。将来を期待される若手農家の一人です。家族3人を中心に従業員、パートさんと共に、祖代々受け継がれてきた土地と生産技術で、おいしいお米作りに励んでいます。


未来に残したい日本の原風景
地域の宝「戸鳥内の棚田」


北秋田市 収穫風景


北秋田市旧阿仁町は、森吉山の麓に位置し、古くからマタギの里として知られ、今もなお人と動物が共存する自然あふれる地域です。戸鳥内(ととりない)大野地区には、階段状に田んぼが連なる「棚田」があり、美しい日本の原風景を今に残しています。森吉山を仰ぎ見る標高300m~350mの高台を、天に向かって広がる約200枚の水田は素晴らしい景色です。大野集落の自慢であり宝として、すずき農産も代々この水田を守り育てています。

北秋田市 棚田



先祖の大変な苦労があっての棚田


昔は山間部や高地は農業用水の確保が大きな問題でしたが、食料不足の危機にあった昭和初期、この地域でも米作りをしようと、わざわざ森吉山の中腹から約7㎞もの長さの水路を引いてこの棚田を造ったというから、昔の人がどれほど苦労したか計り知れません。森吉山のミネラル豊富な伏流水を使い、さらに山間部独特の寒暖差によって、この棚田で育つ米は味・香り・粘りに優れ、格別においしいと言われています。これはまさに先祖の努力の賜物です。

北秋田市 棚田 秋の風景
北秋田市 棚田 夏の風景


棚田の景観を守り育てる


棚田がある山あいは、決して作業効率や利便性の良い場所とは言えません。寒冷高地での稲作は他とは違う農業技術が必要で苦労があります。また棚田は一枚一枚の面積が小さく、傾斜地のため坂道を何度も上り下りしての点検や草刈り、農機具を使うのも大変な労力を要します。また地域の過疎化と高齢化で棚田の維持が難しくなり、どんどんこの景色が消えていってしまいます。そうならないよう、工夫しながらこの棚田での米作りを維持・管理し続けています。


3代目が目指すすずき農産の米づくり


すずき農産では、栽培が難しい棚田で培った農業技術を活かし、他の水田でもおいしいお米を作り、農業を続けることで、棚田を守る取り組みをしています。先祖代々受け継がれてきた土地に、これまで培ってきた生産技術と社員達の農産物に対する情熱をプラスして作る自慢のお米。代表の鈴木さんは、親がやっていたから農家を継いだのではなく「夢が持てる、やりがいのある、嫁がやってくる」、そんな農業を実現することを目指し農業に取り組んでいます。

北秋田市 棚田 秋の風景
北秋田市 棚田 夏の風景


すずき農産の想い


「若い人たちが農業って素晴らしい仕事だ!自分もやりたい!と思ってもらえる農業を実現すべく、日々奮闘しています。農業という職業を通じて、私達は良質な生産にこだわり、一人ひとりが技術の向上意欲を持つことで、この原風景を受け継ぎ、守り続けることができるのではないかと考えています。」と、代表の鈴木さんは言います。

日本の食を支える大切な仕事を次の世代へつなぎ、そして、田園風景を守り育てるすずき農産。これからもずっと応援し続けたいですね。
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