りんご農家になって
良かった
ことは
なんですか?
神さんはりんご農家となって4年目。
以前は会社に所属し、米栽培を行っていた。しかし、自分で作ったものを自分で販売したいという思いから実家のりんご農家を継ぐことになった。
「やっぱ美味しいっていわれたら、すごく嬉しいです。買ってくれた人が親戚に広めてくれて、その親戚からも注文が来たのがめちゃくちゃ嬉しかったです。こだわって作った美味しいりんごって、みんなを幸せにするんだって思いました。りんごを通じて、自分の想いが伝わることがやっていて良かったなと思います」
エースファームジンのHPには神さんのことはもちろん、りんごについての思いが親しみやすく記載されている。
そのHPにはネットショップとInstagramのURLが掲載され、生産者の人となりを知ってりんごを購入することができる。
「市場にも出しますが、売れる分は自分で売りたいんです。SNSを使って、自分のことを知ってもらうことで信頼が生まれるのかなって」
信頼のもと購入されたりんごは、購入者がベストな状態で味わえるように、きちんと味が乗った時を狙って収穫される。
「鮮度が高く一番ベストな状態で、完璧なりんごを出してあげたい。一番いいものをお客様に提供したいから、収穫時期は毎日味見をしてます。ここが一番こだわってます。多分ここが果物屋さん、他のりんご農家と違うところです」
教えてください
高齢化が進み、年を重ねたりんご農家が畑に手をかけることが難しくなっている中、若いりんご農家は体力があるため畑を広げたいと思っている人が多いという。しかし、20代である神さんは真逆だった。
「自分で手をかけて、ひとつひとつのりんごを最高品質にしたいんです」
神さんは去年までりんごは待てば待つだけ美味しくなると思っていた。しかし、グラフのように収穫のタイミングにも頂点があり、3日も違えば味が大きく変わる。その頂点である『最高の美味しいところ』を過ぎると甘ったるくなってきて美味しくなくなると気が付いた。
「最高の技術と飛び切り美味しいりんごを求めていきたいです。美味しい時に収穫ができるように土地を狭めて80歳まで頑張りたいです。この仕事が好きなので一生りんご一本で生きていきます」
「絶対納得させます。一度寄附してくれた人が何回も買ってくれるように努力をします。絶対毎年毎年美味しくなっていくんで、それをやっぱり体感して貰いたいですね。去年よりは今年の方が美味しいって自分は思っているので。継続して買ってもらって、『来年はもっとおいしくなってんじゃん!どこまで美味しくなるの』と思わせる自信があります」