ウェルベスト  
 
 

顔や手足に比べると、手薄になりがちな頭皮の紫外線対策。
しかし、皮脂の分泌が多い夏は、頭皮にオイルを塗ったような状態になるため、日焼けしやすくダメージが大きくなります。
頭皮は髪が育つための土壌です。
肌と同様に紫外線A波、B波の害から守って秋の抜け毛を最小限にくい止めましょう。

  頭皮は角質層、表皮、真皮、皮下組織の4つの層から成っています(図1)。
この構造自体は顔などの皮膚と同じですが、実は頭皮は他の皮膚に比べて角質の水分量が少なく、乾燥しやすい傾向にあります。
 
さらに、年齢を重ねると、皮膚のうるおいを保っているセラミドなどの角質細胞間脂質が減少(図2)するため、頭皮の乾燥がいっそうすすみます。
この「乾燥」が、髪の生育を妨げる大きな原因となるのをご存じでしょうか。
乾燥は皮膚のバリア機能を低下させるため、混入した刺激物によって、髪を育てる頭皮組織がダメージを受けてしまうのです。
 
 
 
この時期、大いに気をつけたいのが紫外線による頭皮の乾燥です。
直射日光を受けて頭皮が乾燥すると、フケやかゆみなどのトラブルが発生。
また、紫外線を繰り返し浴びることによって、皮膚の表面が硬くなり頭皮の弾力が低下。
顔などの肌と同様に、皮膚の老化がすすみ、髪のすこやかな成長に影響を及ぼします。
 
 
  とくに、毛髪によるガード力が弱い薄毛の人は、日差しを頭皮にダイレクトに受けてしまうので注意が必要です。外出時には日傘や帽子を使用するほか、ひんぱんに分け目を変えるなどして、紫外線の当たる部分を分散させましょう。
屋外に長時間いた日などは、“頭皮に負担をかけないお手入れ”が重要です。
刺激に敏感になっている頭皮にとって、シャンプー剤の洗浄作用は負担になりがち。
洗髪はぬるま湯か水で行い、マッサージやブラッシングも控えましょう。
頭皮が赤く炎症を起こしている場合は、シャワーの水を当てるなどして冷やすようにします。
日焼け後は、顔と同じく保湿も重要です。赤みやひりつきが引いた後、保湿成分の入った頭皮エッセンスなどで、たっぷりと潤いを与えましょう。
 
 
 



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