ウェルベスト  

今年も、抜け毛の秋がやってきました。
薄毛が気になる人にとっては、いつにも増して 入念なヘアケアが必要なシーズンです。
薄毛を進行させないためには、 この時期のお手入れが大きなポイントとなります。
そこで、ウェルベストの毛髪診断士・巻野公子が、 育毛専門医の桑名隆一郎氏に、 抜け毛の秋を乗り切る秘訣を伺いました。

■シャンプーは2日に1回程度に
巻野 秋に抜け毛が増えるのは、どうしてでしょうか。
桑名 大きな理由は、動物の毛の生え替わり現象の遺伝子が、
ヒトにも残っているためです。
そしてもうひとつが生活習慣です。
夏バテやダイエットによる栄養不足、疲れ、ストレス、
紫外線のダメージなどもあるでしょう。
一般に、女性よりも男性の方が秋の抜け毛が多いようです。
これは遺伝子が深く関与していると思われますので、
女性の抜け毛の方が生活習慣の影響が大きいといえますね。
巻野 ヘアケアも生活習慣のひとつですが、どういう点に注意が必要ですか。
桑名 秋になると皮脂や汗の分泌が減少するので、
シャンプーの回数は2〜3日に1度程度にとどめましょう。
とくに、40歳以降は頭皮の皮脂が少なくなりますから、
脱脂力の弱いシャンプーを使うようにしたいものです。
シャンプーをしない日は、頭皮の皮脂を毛先に行き渡らせるように、
ていねいにブラッシングをしましょう。髪のべたつきが気になれば、
お湯洗い(38度程度)をしてください。お湯洗いなら毎日でもOKです

■育毛剤は、洗髪しない日も使いましょう
巻野 育毛剤の使い方で、ポイントはありますか?
桑名 毛母細胞は夜中の1時くらいに活発に分裂するので、
その前に育毛剤をつけて休むのが一番ですね。
育毛のためには、夜更かしは禁物です。
もちろん育毛剤は洗髪しなくても使用できますので、
毎日朝晩きちんとお使いくだ さい。
巻野 頭皮マッサージも効果的だといわれていますね。
桑名 薄毛の人には、頭皮が硬く突っ張っている人が多いんです。
ですから、揉み上げマッサージで頭皮をほぐしましょう。
コツは、1歳児のやわらかい頭皮をさわるようなイメージで行うこと。
強くこすったりたたいたりすると、髪が抜けやすくなりますよ。
■髪を引っ張ると抜け毛の原因に
桑名 ヘアスタイルにも気をつけましょう。頭髪は引っ張る力や圧迫に弱いので、長い髪やポニーテイルは注意が必要です。私の患者さんの中にも、長い間髪をぎゅっと束ねていたら髪が抜けてしまった方がいました。典型的な牽引性脱毛症です。
巻野 髪型でこんなに薄くなるとは驚きました。ブラッシングのときも、髪を引っ張らないようにしないといけませんね。
桑名 そうですね。まず、毛先のからまりをよくほぐしてから、毛の根元から毛先方向へブラシを動かすようにしてください。
巻野 パーマや毛染めによる悪影響を心配される方も多くいらっしゃいますが。
桑名 化学的な薬剤を使うので、頭皮や髪への影響はないとはいえません。それに、髪が傷んでやせてきたり細くなったりすると、どうしてもボリュームダウンして見えてしまいます。
長期間髪を引っ張る髪型をしていたために、薄毛になった患者さんの事例。髪型も薄毛の一因となります。
「女性は男性よりも生えやすいですから、 自信をもってほしいですね」と桑名博士
■更年期以降は髪が生えやすい
巻野 先日、お客さまから「60歳ですが、お手入れ次第で本当に太い髪になれるでしょうか」というご質問をいただきました。
桑名 なれます。当院の症例でも、とくに更年期以降の方は、育毛に励むほど髪が生えやすいんです。
ただ、あまりに脱毛の程度が重いと、改善するのは困難です。やはり、早め早めの育毛を心がけ、なるべく髪の毛を減らさないようにすることが重要ですね。
■育毛には気持ちの持ちようも大事
巻野 とても心強いお話しですね。先生の患者さんでも、ご高齢で髪が生えた方はいらしゃいますか。
桑名 たくさんいらっしゃいますよ。70、80代はもちろん、中には90代の方もいらっしゃいました。ご高齢で髪が生えてくる方は、社交的な方が多いように思います。元気で前向きでシャンとしておられる。さらに髪が生えてくると、見た目だけではなく気持ちもさらに若々しくなられます。
巻野 育毛ってお手入れの仕方だけでなく、気持ちの持ちようも大切なんですね。
桑名 そうです。いくつになっても髪は生えてきますし、「きっと生えてくる」という気持ちも大事です。生活習慣の改善や育毛剤によるお手入れで、抜け毛の秋を乗り切り、いつまでもはつらつとした女性でいていただきたいですね。
桑名博士自らが、巻野診断士の髪と頭皮を、マイクロスコープでチェックしてくださいました。
<インタビューを終えて>
桑名博士によると、「脱毛症は見た目に大きな影響を与えるので、精神的なダメージが大きい」とのこと。人前にも出られず悩んでいる患者さんを目の当たりにして、 どうにかしてあげたいと思ったのが育毛研究のきっかけだったそうです。私もウェルベストの毛髪診断士として、さらに勉強を重ね、皆さまのお役に立てるよう努力してまいりたいと思います。桑名博士、いいお話をどうもありがとうございました。(巻野公子)

頭頂部ふんわりスタイル
年齢とともにボリュームダウンしやすい頭頂部。 この部分にふくらみがあるだけで、 グンと若々しい印象になります。 そこで、パーマをかけずに、カーラーとドライヤーで ふんわりさせる方法をご紹介します。
◎指導/濱地 美加子(ビューティーアドバイザー)
@頭頂部の髪を持ち上げ、スプレータイプのスタイリング剤でカールのくせをつけやすくします。

A立ち上げた髪を太めのカーラー2個を使って巻きます。このとき髪をなるだけ前の方に倒すようにして巻いていくのがポイントです。

Bドライヤーの温風を15〜20秒あて、その後冷風に切り替えて十分に熱を冷まし、カールを固定させます。

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