アウトドアで、ベッドルームの役割を果たす、テント。
少人数向けの軽量・コンパクトなものから、家族・グループ向けのゆったりとしたものまで様々です。
日差し・寒さ・雨・風から守ってくれる、大自然の中でのくつろぎ空間を作ります。
さあ、帰りたくなくなるくらいの快適な空間をつくりましょう。
テントの選び方
大きさ
テント選びはまず使用する(宿泊する)人数に合わせて検討しましょう。
大人で幅60cm×長さ200cmを基本に床面積考察。荷物を置くことも考えて、人数+1~2人分の広さがあるとベスト。
ゆったりと寝られることだけでなく、立ち上がった時に窮屈でないように高さもチェックしましょう。
数字だけで広さはわからない
テントの使用人数は、大人が寝るスペースを目安にフロア面積から算出していますが、荷物の置場所など実際に使用する状況を考慮して選ぶならば
・フロアサイズが270×270cmで定員5人までのテントなら、大人2~3人での使用が快適。
・300×300cmで定員6名までのテントなら、大人3~4人での使用が快適。
フロアサイズに比べて見落とされがちなのがテントの高さ。
天井高が自分の身長より低いと、腰が曲がってテント内での作業がしづらくなります。また電池式ランタンなどを吊り下げたりすることを考慮すると、天井高は「身長+10cm」位あるとストレスなく過ごすことができます。
これらはカタログの数字を見ればわかることですが、数字だけではわからない広さもあります。
ドームテントは、ポールを湾曲させて空間を作っているため、底面から上部へ行くにしたがって有効空間が狭くなります。しかし、ジョイントパーツなどを使ってサイドの立ち上げをおこしたり、ベンディングポールを採用するすことでテント内の居住空間を広くし、数字では見えない快適性を作り出しています。
タイプ
よく使用するシチュエーションを考えてセレクトします。
- 夏に家族4人でキャンプ
- ちょっと広めのドーム型6~7人用
- 家族4人でオートキャンプ
- 荷物は車に置けるので、4~5人用のドーム型
- 2日以上の滞在
- ゆったり過ごせるロッジ型
- 大自然の中で、本格的なアウトドア
- ロッジ型の中でも底がしっかりしたもの
- 1人でバイク旅
- コンパクトにたためるツーリング型
- 夏の海辺でレジャー
- ワンタッチで設営可能なUVカット加工のビーチ用
耐水性
山の天気は変わりやすいもの。突然の雨にも慌てることがないよう、耐水・防水性の高いものを選んでおくことをおすすめします。
以下の点をしっかりチェックしましょう。
CHECK POINT
- ・シーム(縫い目)にシームテープで防水加工がされているか
- ・グランドシートが浸水しないように袋状に縫製されているか
- ・どの程度の雨に耐えられる「耐水圧(生地に雨が染みるのを抑える性能の数値)」か
耐水圧の目安
- 1,500mm
- 強い雨にも耐えられる
- 1,000mm
- 普通の雨なら十分
- 500mm
- 小雨までならOK
前室
大勢で使用することを考えると、前室が付いているものがおすすめ。
最低でも、雨の日に靴を履けるくらいのスペースがあると便利です。 荷物を置きたいなら、広めのものを。
インナーテントのポール構造
インナーテントを2本のポールだけで立ち上げるタイプと、ルーフ部分とサイド部分で別のポールを使って立ち上げるタイプがあります。
2本のポールをクロスさせて立ち上げるタイプ
アルミ合金ポールなどを採用して軽量化されたモデルがあり、またベンディングポールによって室内空間を広く確保したものもあります。
1本のポール長が長いので、慣れないうちは設営は2人で行なうと良いでしょう。
ルーフポールとサイドポールをジョイントパーツで接続して立ち上げるタイプ
天井部の柔軟性が必要なところと、サイドの強度が必要なところで、ポールの素材を変えています。
サイドポールにはスチール素材を採用しているので、2本ポールタイプのものと比べて重量が重くなりますが、1本のポール長が短く、
2回にわけてテントを立ち上げるので一人でも簡単に設営することができます。