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キャンプのポイント

キャンプサイト場選び

キャンプ場にも個性いろいろ。まずはタイプを調べましょう。

テントやタープを張る場所をサイトと呼びます。
キャンプ場のサイトには大きく分けて2つのタイプがあり、ひとつは広々とした場所に思い思いに設営するフリーサイト。自由にスペースを確保できますが、場所取りは先着順。より快適な場所を選ぶなら、なるべく早めに訪れるのがおすすめです。

もうひとつは垣根やロープで仕切りがあり、自分のエリアが明確になる規格サイト
キャンプ場によっては両方のタイプを持つところもありますので、予め確認しておきましょう。

キャンプ場のタイプ

キャンプ場を探すポイント

1.ロケーション
周辺の環境、サイトからの眺め、騒音はしないかなどをチェックしましょう。

2.設備
炊事場やトイレ、シャワー、お風呂の有無を確認します。

3.サイトの広さ
駐車スペースの有無、芝か砂利かも調べます。

4.周辺のレジャー
付帯施設だけでなく、周辺情報も把握します。

5.アクセス
朝出発して、お昼頃には到着できるような距離が理想です。

予約をする前に、確認事項をメモしておく

日程と場所が決まったら、早めに予約を入れましょう。
予約不要のキャンプ場でもとりあえず電話して、ある程度のシステムを把握しておくのがオススメ。予約の電話をする前には、確認事項を準備しておくのを忘れずに。希望日はもちろん、利用人数や希望サイト、借りたいレンタル品など必要最低限のことはメモしておきましょう。やむをえずキャンセルする場合には、必ず連絡しましょう。

また、渋滞などでチェックイン時間に間に合わないような時は、連絡しておかないと自動的に予約キャンセルになることがあるので、チェックイン・チェックアウトの時間は必ず調べておきましょう。

焚き火を禁止しているサイトもありますので、焚き火をする予定があれば、予約時に確認しておきましょう。

事前の情報収集がとても大切

キャンプ場が決まったなら、出発から帰宅までの計画を立てておきましょう。

あらかじめ、交通情報天気予報を調べておけば、当日は余裕を持った行動ができます。
天気予報は、キャンプ場のエリアの市外局番の後に177をダイヤルすれば、地方別の詳しい情報が得られます。週間天気予報を利用すれば事前の計画も楽ちん。交通情報は、混雑するシーズンなら特に大切です。

ただし、天気予報を確認して出かけてきても、自然の中では天候が急変することもしばしばで、台風の進路にあたっている場合などは、強い風が吹き、大雨になることが予想されます。このような時は早めにキャンプを中止して帰る決断も必要です。

サイトを設営する場所

より安全・快適に過ごすために、サイト(テントやタープを張る場所)選びは重要なポイント。
以下の項目をチェックしながら、より良い場所を探しましょう。また、通常は先着順にサイトを割り振っていくキャンプ場が多いので、なるべく早めにチェックインしましょう。

こんな場所がおすすめ

・トイレや炊事施設から近からず遠からず。
・人や車が頻繁に通る道路から離れ、独立性を確保できる
・日当たりが良好で風通しも良い
・地面が平らで水はけが良い
・隣のサイトと隣接していない

こんな場所はNG

・川の中州
・崖の下
・くぼ地

キャンプサイトのレイアウト

キャンプ場の多くのサイトは仕切られていて、使える場所が限られています。
その限られたスペースの中で、いかに効率よくテント等のキャンピンググッズをレイアウトするかがキャンプを快適にするポイント。

サイト設計のツボ

サイトのレイアウトは、タープを中心に詰めるのがセオリーといわれます。

まずは、サイトの広さと形をしっかりと把握し、タープやテントの位置など、全体的に大まかなレイアウトをイメージします。
次にタープを広げ、イメージ通りにレイアウトできるかをチェックしてみてください。特に狭いサイトこそ、タープの配置が決め手となってきます。

タープを広げたときに確認しておきたいポイントは、まずテントが予定の位置に置けるか、そして張り綱が出入りの邪魔にならないか…。これがとても重要です。もしこれを確認し忘れてしまうと、せっかく頑張ってタープを張ったのに、もう一度ペグを打ち直したりしなくてはならなくなったりと、大変なことになってしまいます。

立ち上げ後の修正を最小限にしておくために、この時点でしっかりとチェックしておきましょう。

基本的なレイアウト

1.スクリーンテント・タープ・テント

キャンプ場ではテントの中よりもタープやスクリーンテントの下にいる時間が長いのでまずはタープやスクリーンテントの居住性が最優先。テントはタープ・スクリーンテントの風上側に張ることで適度に風を和らげてくれます。

テントを張ったら、すぐにスリーピングバッグを広げましょう。いくら中綿たっぷりのスリーピングバッグでもロフトが回復しなければ暖まり方が遅くなり、就寝直前に広げてもその効果は低いのです。
天気がよければ、干しておくとさらに暖かく眠れるはず。スリーピングバッグには「使用可能温度域」が表示されていますが、体感温度には個人差があり、あくまでも目安です。

そして欠かせないのが地面の凹凸や冷たさを遮断してくれるマット。エアーマットは別として、発泡ポリウレタンのマットにはおそらく巻き癖がついているので、これもすぐに広げてセットしておきます。

2.車の位置

テーブルやチェアの積み下ろし易いイチがベスト。日差しや風が強いときは日除け・風除けに使うのも手。
車自体の出入りも考えないと「車で出かけられない…」なんてことになりますよ。

3.テーブル・チェア・キッチン

キッチンはタープ・スクリーンの風下側へ。風当たりが一番弱いので安定した火力で調理ができるし、風であおられた炎や火の粉でテント等に穴をあけてしまうこともありません。

キッチンレイアウトは家のキッチンに似せてしまいましょう。普段通りの流れで作業ができて使い易いはずです。
自然の中のキャンプ場では理想どおりにレイアウトできない方が多く、天候や人数でもレイアウトは変わってくるので、キャンプを楽しみながら自分なりのレイアウトを探しましょう。

虫を遠ざける工夫

自然の中で生活するキャンプに虫はつきものです。
キャンプは好きだが虫は苦手だという人は少なくないはず。しかし、嫌いだからといって近づいてくる虫を殺してしまうのは、自然をいたわる気持ちに欠けてはいませんか。

虫を遠ざける方法のひとつとしてメッシュパネルのスクリーンタープを使用するのがベスト。
もしスクリーンタープがなければ、ランタンも使い方次第で虫避けになります。強い明かりに集まる虫たちの習性を利用しましょう。照明度の強いランタンをテーブルから遠くに設置すれば、虫たちはそちらのほうに集まります。

テーブルの明かりには照明度の低いランタンを使えばいいでしょう。ほのかな明かりのロウソクでテーブルを照らすのも趣があります。

焚き火

アウトドアの基本&醍醐味といえば焚き火。
調理にバーナー、照明にランタンが便利で当たり前の現在でも、揺らめく炎には何物にも代え難い魅力があります。

焚き火をするには場所が大事。草木が近い場所は火事になる可能性が高いので、土地が開けた燃えやすい物が無い場所を選びましょう。風下にテント等が張ってあると火の粉で穴が開く可能性があるので注意。

最近ではキャンプ場以外でも直火禁止の場所が多いです。そんなときはかまどの代わりに焚き火台を使用して焚き火を楽しもう。

焚き火に必要なもの

軍手
化繊が入っているものやゴムクリップが付いているものは炎の熱で溶けて、やけどの原因になるので必ず綿100%のものを。使い捨てないマイ軍手が用意できればよりエコロジー。

火バサミ
BBQやダッチオーブンなど、薪や木炭を使う調理をする場合の必須アイテム。ボンファイヤーなど燃やしっぱなしのときはあまり必要ないが、後片付けでも使うので用意しておこう。

焚き付け
BBQなどで最初から木炭を使う場合は着火剤が必要ですが、薪で焚き火をするときは新聞紙や使用後のわりばしで十分。

ナタ
現地で薪を調達する場合には持っていると便利。太い枝を細く割ったりするためのもので、くれぐれも立ち木の枝を叩き切ったりしないように。

うちわ・火吹き竹
あると便利だけど頼ってあおぎすぎると辺り一面灰だらけになってしまう。とりあえず用意だけしておこう。

マッチ・ライター
忘れずに必ず持っていこう。

1.かまどをつくる

かまどをつくる

大き目の石を7~10個集めてコの字型に並べる。コの字の開いている辺りを風上に向けないとうまく空気が流れなくなるので注意。

内側の幅は約40cm。広すぎると調理で使うときに網が乗らなかったり、内側で風が巻いたりして使いづらくなります。
深さは20cm程度。石の高さが足りない場合は地面を少し掘り下げよう。

※直火禁止の場所では必ずかまどの代わりに「焚火台」を使いましょう。

2.薪を組む

薪を組む

かまどに焚き付けを置く。
新聞紙は空気を含むように軽く丸めて置き、わりばしや細い枝、木屑は新聞紙の上に密集させる。地面が湿気っているときは新聞紙や薄い板を敷くと焚き付けが湿気りにくい。

焚き付けの上に細薪から中薪の順で角錐状に薪を組もう。

3.着火

焚き付けに火をつけて待つ。
うちわなどであおると、薪に火が移る前に燃えやすい焚き付けだけが燃え尽きてしまうので、薪に火が移っているかじっと観察していよう。

4.火力の調整

中薪に火が移ったら太薪を足していきましょう。
鍋を火にかける場合は、鍋の底に広がる程度の炎の大きさがベスト。鍋の横を駆け上る炎は鍋をススで汚すだけです。

BBQの場合は太薪がひととおり燃えたら木炭を足していき、木炭に火が移ったらかまど全体に木炭を広げましょう。
肌寒い時期の焚き火は顔にほのかな暖かさを感じるくらい、暖かい時期は話し相手の顔をほのかに照らすくらいを目安にしましょう。

5.後片付け

基本は全ての薪を白い灰にすること。
薪をしっかり消火し、灰捨て場がある場合は指定の場所へ捨て、灰捨て場がない場合は袋に詰めて持ち帰ります。
かまどの石は邪魔にならない場所に置き、地面は土をならして「焚き火」のあとを消して帰ろう。

あると便利な小物

日ごろ家庭で使っているようなもので十分に間に合うので、準備しておきましょう。
下記はあくまで目安です。自分でいろいろ工夫してみましょう。

ガムテープ
ゴミ袋をテーブルやチェアの後ろに貼り付けておけばゴミも捨てやすく、ゴミ袋も風に飛ばされません。また、キャンプ道具の破損時の修理にも使えます。様々な用途で非常に重宝しますので是非持っていきましょう。

予備のロープ
洗濯物や使用後のシュラフを干したり、S字フックを利用することで様々なものをかけておくことが可能です。
風が出た時にタープやテントを補強したり、使い方は様々です。

ぞうきん
屋外でのイベントですし、何かと汚れることもあるので、常に近くに置いておくといいでしょう。主にキャンプ道具を撤収し、車に積み込む際に汚れを落とすのに必要です。

針金
ストーブのゴトク、テーブルやイスの脚が壊れたときに重宝します。
針金ハンガーもおすすめです。

ゴミ袋
即席のレインポンチョやザックカバーなど、降雨時に役に立ちます。汚れ物を入れて持ち帰るときや、雨の中のテント撤収の時にもあると便利です。大きなものと小さなもの、両方を用意しておきましょう。

手袋
火や熱いものを扱う時に大活躍。綿製か皮製のものがいいでしょう。

クスリ箱
火傷や切り傷に対処する救急用具は必携。

あると便利な小物

荷造りのコツ

車に積み込むポイント

1.荷を安定させること
2.後方視界を確保すること
3.降ろす時を考えて積み込む順番を決めること

基本的にテーブルなど、かさばるものは先に積み、ランタンなどの壊れやすいものは専用ケースに入れて保護します。
燃料類はキャップを硬く締め安定した場所に置きます。

なお、着替えなどを入れたバッグ類をすき間に押し込み、緩衝材として利用するというのは効果的です。

そして荷の高さをできるだけ車のウエストラインに近づけ、後方視界を確保します。
クーラーをリアハッチ付近に置くと、上蓋の白い色がガラスに反射して後方視界を妨げることがあるので要注意です。

携帯灰皿は必携

携帯灰皿は必携

タバコのポイ捨てはもってのほか。
タバコは有機分解にかなりの時間が必要で、自然にとっては小さくても有害なのです。

また空き缶を灰皿代わりに使う人もいますが、これだと缶の再生がきかなくなってしまいます。アウトドアマンならずとも、屋外で喫煙する場合は携帯灰皿を持参するのが常識であり、マナーです。

あとでゴミを出さない準備を

自然を愛するキャンパーとして、ゴミを減らす方法は心得ておきたいことですが、食材購入時にちょっとした工夫をすることで、かなりの量を減らすことができます。

例えば肉や野菜は自宅で切っておき、ジッパー付きのポリ袋に入れてもっていきましょう。計画段階で食材の分量を決めておけば、余分に作りすぎるということもなく、食べ残しもでません。
当日使わない肉などはあらかじめ冷凍しておくと、クーラーの保冷効果にもなります。

新しく購入したキャンプ用品のケースやビニール類は、自宅で開封しておきましょう。買い出しには自前のバッグを持参し、スーパーなどのビニール袋を使用しないようにします。これだけでゴミはほとんどなくなるはず。

持ち帰らなければいけないのなら、持ち込まないという発想。面倒だと思うかもしれませんが、次第に浸透しつつあります。

ゴミの処分

ゴミの処分をしてくれるキャンプ場

ゴミの処分をしてくれるところもあります。その場合は各キャンプ場のルールを守ることが大切です。
分別の方法や、指定のゴミ袋の有無などをあらかじめ確認しておきましょう。

ゴミ処分をしてくれないキャンプ場やキャンプ場以外

ゴミは全て責任を持って持ち帰りましょう。

燃える物は焚き火で燃やすという意見もありますが、今問題となっているダイオキシンは700~800度以下の温度でゆっくり燃やすと発生しやすくなり、焚き火の火はそれに近いです。

以前なら生ゴミは埋めるという方法が紹介されていましたが、最近では地中の生態系破壊の原因になるので持ち帰りが一般的です。ちなみに砂浜の場合は有機分解を促進するバクテリアが少なく、埋めた生ゴミは分解されないので必ず持ち帰りましょう。

撤収する時はもう一度サイトを見渡し、来た時と同じように、あるいはそれ以上に何事もなかったように去るのが基本です。

事前に分別しておけば処理するときに楽ちん ゴミは最小限に。ペットボトルは踏み潰し、小さくしてから捨てよう。

油の処理はとっても大事

油の処理はとっても大事

料理にはなくてはならない油。
キャンプ場では少量づつ使うのが原則ですが、ついつい普段どおりの量を使ってしまいがち。そんな場合、余った油をそのまま地面や共同水道の流しへ捨てるのは厳禁です。

もし油が余ったら、凝固剤で固めて捨てるようにしましょう。
もしくは牛乳パックに新聞紙をつめて流し込むのも手です。これらは全て燃えるゴミになります。

まだ新しい油ならば、オイルポットに入れて持ち帰るのも経済的。

天然成分の洗剤を使おう

天然成分の洗剤を使おう

キャンプ場の流し場で、家庭用洗剤で食器を洗う光景をよく見かけますが、化学洗剤は環境汚染の一因になります。

汚水処理施設をもっていないキャンプ場では、排水を川へ流したり地中にしみ込ませたりしているため、化学洗剤は使用不可なのです。キャンプでは洗剤など使わず、水でゆすいで拭くのを基本と考えましょう。

たいていの脂汚れも、お湯で洗い、ペーパータオルで拭けば十分きれいになります。あとは持ち帰ってから洗えばいい話。

もし長期間のキャンプで洗剤を使用するなら、環境にやさしい天然成分の洗剤を使用しましょう。

撤収のコツ

撤収はキャンプの中でも、最も気をつかう作業です。

撤収が中途半端だと、帰宅後の後片付けにも大きなしわ寄せが来るほか、せっかく買った道具も長持ちしなくなってしまいます。次回のキャンプを楽しいものにするためにも、ここは確実にしておきたいものです。

ただ、撤収は天候にも大きく影響されます。雨にも風にも負けず頑張りましょう。

装備の汚れ落とし

テントやタープを長持ちさせるためには、キャンプ場での撤収の際に必ずきれいにしておくことが大事です。
こまめに土や汚れを拭き、濡れたままにせず乾かしておけば、カビやサビの心配もないので安心です。

ポールは濡れたタオルで土を落として乾燥させ、ジョイント部分の汚れは、使い古した歯ブラシなどでこすってとります。サビ止めのスプレーをかければなおいいでしょう。

テントやタープの生地はかたく絞ったタオルなどで拭きます。雨で濡れている場合には、十分に乾かします。
グロメットはよく土を落とし、サビ止めスプレーをかければ万全です。

ペグの回収を忘れないで

ペグの回収を忘れないで

撤収で忘れがちなのがペグの回収。
抜けにくくても、ペグのヘッドにペグを通して回したり、張り綱を引っかけてペグの近くを引っ張ればたいてい抜けるはず。専用のペグ抜きも安価で市販されています。
次の人の安全のためにも、ペグの回収は徹底したいものです。

付いた泥は、タワシでこすりながら水洗いで落とし、乾いたタオルで水分をふき取っておきます。

賢い撤収方法

タープやテント、スリーピングバッグはよく干してから収納しないと、カビや悪臭の原因になります。

雨の日は、タープがあればその下で作業します。まずタープの中のものを片づけ、次にテント内、テント、タープの順。
テントやタープはテーブルの上で作業し、ビニール袋や空のクーラーに入れれば、よけいな汚れが付きにくいです。

片づけが終わったものは、車に積み込む順番に並べておきましょう。また、使っていてメンテナンスが必要になったものや、足りなくなったものは何らかの形で記録しておくと、家に帰ってからの作業効率がまったく違います。

きちんとした撤収をすれば、次のキャンプの準備にもなります。

撤収したあとは芝生のケアも忘れずに

地面が芝のところは、撤収時、ペグを抜いた時にめくれてしまう場合があります。
そうなってしまったら、めくれた芝を元に戻し、しっかり踏み込んでおきましょう。そうすれば芝の根付きも早く、快適な芝生のサイトを保つことができます。

自然から天気を予想しよう

山が笠をかぶると雨

山が笠をかぶると雨

湿った空気が山頂部で急に冷やされると笠雲が発生します。
山の斜面を上昇気流となって登るほどの湿った空気が近づいている証拠なので、半日~1日後には雨になる確率が高いです。

飛行機雲がすぐ消えれば晴れ

飛行機雲がすぐ消えれば晴れ

飛行機が湿った空気の中を通過すると、通貨時の高い圧力や排気ガスの粒子で雲が発生します。
飛行機雲が発生しなかったり、すぐ消える時は、上空の空が乾いているので雨の心配はいりません。

星が瞬くと風が強くなる

星の光が暖かい空気と冷たい空気の中を通るときに屈折すると、星がチカチカと点滅したりユラユラ揺れたりして見えます。
大気が不安定な天気の変わり目で風が強くなるので、テントの張り綱をしっかりチェックしてから寝ましょう。

クマに注意しよう

クマに注意しよう

クマは本来おとなしい動物で、人を襲うのは人がビックリさせたり怒らせたりした場合です。
出会ったときは「背を向けて逃げない」「大声を出したりしない」等々言われていますが、まずはクマに出会わないよう以下の点に注意しましょう。

クマ出没情報を問い合わせる
地元の市町村や営林署にキャンプ場周辺で出没情報がないか確認しましょう。

山道からそれて藪に入っていかない
山は元々動物たちの住みか。特に早朝と夕暮れ時はクマも良く動く時間帯なので要注意です。

存在をアピールする
クマは視覚よりも聴覚・嗅覚が優れた動物。鈴やラジオなどで遠くにいるときから存在をアピールしましょう。
1人静かに山菜採りや釣りをしているときが一番危険です。

食べ物を残さない・捨てない
クマが人に近づく一番の理由は食べ物。残して捨てた食べ物はクマを呼び寄せる餌になってしまいます。

こんな生き物にも注意

自然の中で生きる生物には、クマの他にも危険なものがたくさんいます。

代表的なのがハチ。その中でも特に気をつけなくてはならないのがスズメバチです。
夏から秋にかけて活動し、性格は非常に攻撃的。もし刺されてしまったら、素早く毒を絞り出すように摘んで水でよく洗いましょう。そして、すぐに冷やすことで痛みは緩和できます。その後すぐに病院へ行って治療を受けましょう。

その他にも、ヒルには毒はありませんが、血を吸った痕から雑菌が入りやすくなるので、素早く処置をしましょう。
ムカデは、こちらから触れたりすると噛みつかれてしまいます。衣服や靴の中に入ってしまった時は、慌てて上から叩こうとせず、脱いでから追い出しましょう。

火傷やケガへの対処

森の中や川辺だけでなく、キャンプサイト内にも危険な場所はたくさん。
ストーブ、ランタンなどの燃焼器具に近づいて火傷をしてしまったり、転んで怪我をしてしまうこともあります。

もしも火傷してしまった場合は、すぐに水で感覚がなくなるまで冷やしましょう。衣服も一緒に焼けている時には、無理に脱がせようとしてはいけません。その際は衣類の上から直接水をかけるようにします。
サイトの中での事故を防ぐために物と物の間隔は広めにとっておきたいものです。

怪我の場合は破傷風に気をつけましょう。すみやかに傷口を水で洗い消毒液を塗布して、化膿を防ぎましょう。

キャンプ場でトラブルが起こった時は、管理事務所に連絡をしましょう。

キャンプで役に立つロープワーク

テント・タープをしっかり設営するのに必要なロープワークを覚えましょう。

もやい結び

結び目を移動することにより、作りやすいのに絶対ほどけない使い勝手の良い結び方。
テント、木や石に結ぶときに便利です。応用範囲が広いので是非覚えておきましょう。

もやい結び

自在結び

自在金具のないロープでテンションを調整したいときに便利な結び方。
結び目を移動することにより、ロープのテンションを簡単に張ったり緩めたりすることができます。

自在結び

バタフライノット

ロープの途中に輪を作る結び方。連続してつくれば簡易はしごにもなります。

バタフライノット