高品質ワインと食材のセレクトショップ 「ワインセラー エスカルゴ」

お買い物ガイド

ワインご購入についての注意事項

ワインの購入についてのご確認事項


ワインは生産段階から輸送、保管、またご注文後のお客様への配送や、さらには抜栓してからも扱いに気を使う、購入に伴うリスクのある繊細な商品です。
さらにワインは農産物でございますため、ボトル毎の味わいの差もあり、またそれは経年とともに大きくなります。 そのため、特にヴィンテージワインは同じヴィンテージ、同じ銘柄であっても味わいが大きく異なることが多々ございます。
当店と致しましても、出来る限り美味しいワインをお届けするために最大限の努力をさせて頂いておりますが、どうしても商品特性上、お客様の期待通りのワインがお届けできない場合もあるかと思います。 ぜひ下記をご一読頂き、ご購入判断の一助として頂ければ幸いです。


1. ボトル内の液面差について
ワインはボトル内で、年月と共に少しずつ減少し、液面が下がっていきます。また、リリース直後の充填量についてもワイナリーやキュヴェ毎に僅かながら差異がございます。輸入元の液面チェック、また当店の基準に照らし合わせて正常と判断したものを販売させて頂いておりますが、特に古酒についてご心配がある場合はお気軽にお問い合わせ下さい。
2. ボトル・ラベルの経年等による汚れや劣化について
ワインは輸入品のため、輸送中に多少なりともラベルやボトルに傷や汚れが付く場合がございます。また、ヴィンテージワインの場合は経年劣化により、著しい汚れがある場合もございます。予めご了承の上、お買い求めをお願い申し上げます。
3. リコンディションについて
一部のヴィンテージワインには延命を目的として、数十年に一度コルクを打ち直すことをします。それを「リコルク」と言います。基本的にはおおよそ30年以上経たものが対象となることが多くなっています。その場合は、ワイナリーのワインで目減り分を補充する場合がございます。補充用に使用されるワインは同じヴィンテージであったり、近いヴィンテージであったり、最新のヴィンテージであったり、と各シャトーの考え方や、その時の状況によって異なりますが、本来の味わいを保つことを目的とする点は一致しています。 一方で、30年以上経たものでもリコルクされていないものもございます。その場合はコルクにも一定の劣化が発生しているため、抜栓はやや難しい作業となりますことを予めご了承下さい。また、リコルクしているか否かという点については、輸入元やワイナリーに確認出来るものもございますが、一方で希少なヴィンテージワインでは抜栓するまで分からないものもございます。
4. ブショネについて
ブショネはコルク内のトリクロロアニソール(TCA)という物質が原因で引き起こされる、人間の嗅覚遮断が起きる現象でございます。技術進歩によって発生確率は相当に下がってはおりますが、まだ100%完全に防止するということはコルクの場合、実現されておりません。(限りなく100%に近い、と謳っているコルクはございます) 流通上の保管や取扱いによって発生する問題ではなく、コルクを打栓されたワインが抱える避けられないリスクであるため、大変申し訳ございませんが、ブショネにつきましては原則的に返品・交換を承っておりません。 またもうひとつの問題はブショネの有無、また程度についての判断は閾値と呼ばれる感覚器の個人差が大きく、客観的判断が難しいと言う点です。原因物質のTCAは抜栓後の化学分析によって検知することは不可能ではありませんが、費用面においてあまり現実的な方法ではございません。そのため、全てのお客様へ公平な対応という点において実現が難しいことも返品・交換を承っていない理由でございます。ご理解いただきました上でのお買い求めをお願い申し上げます。
5. ボトルバリエーションについて
同じワインで瓶詰めされ、同じ環境に保管されていたものでも、中身が同じ香りと味わいであるとは限りません。外見はもとより、中身のワインの印象は一本毎に異なります。これをボトルバリエーションと呼んでおります。また、お飲みになるタイミングやお客様の体調によっても味わいは変化しますため、厳密な意味での全く同じ味わいのワイン、には出会うことは困難です。徹底した品質管理の下に商品をお届けしておりますが、ワインはこのような不確定要素が多い為、お客様にも多少のリスクを負って頂く必要がある商品でございます。予めご了承の上のご購入をお願い申し上げます。
6. 輸送に伴うワインの疲労について
ワインは輸送によって疲労する、と言われております。移動直後に抜栓されますと本来の美味しさを発揮しない、ということが多々ございます。ワインをお飲みになる1週間ほど前までにお届けできるようにご注文頂けますと、より高い確率で本来の味わいをお楽しみ頂けることと思います。また、ヴィンテージワインについては、より長い時間ご自宅のセラーで休ませて頂けることをお勧めいたします。
7. 希少性や骨董的価値による付加価値について
オールドヴィンテージのワインには、骨董的価値(抜栓していない価値)と経年による市場での流通在庫の減少により付加価値が付与され、必ずしも味覚的な美味しさの基準で価格が決定されているわけではございません。また、新しいヴィンテージであっても極めて需要の高い小規模生産者のワインはその希少性によって著しく市場での価格が変化することがございます。
8. オールドヴィンテージ(古酒)のリスクについて
ワインは熟成と共に複雑に変化致します。特にリリースから10年以上を経たワインはその性質を大きく変化させていることも少なくありません。 その熟成の様子についてあらかじめ予測することは難しく、保管環境やボトルバリエーションによってもその結果は様々です。そのため、期待していた味わいと良くも悪くも異なる結果であることは珍しくなく、期待した、或いは以前に飲んだ状態と異なっていたとしても、何ら不思議はありません。 また、その原因を突き止めることは、どこまでも予想の範囲を出ることは無く、望まない結果であったからと言って流通や保管に問題があったとも限りません。 当店では出来る限り信頼できるルートからの調達を行っておりますが、貴重な古酒につきましては必ずしも蔵出しからの全ての経路が把握できていないものもございます。そのようなリスクもご承知の上で楽しまれることをお願い申し上げます。

以上のような事情から古酒の状態(外観、コルクおよび中身)に関連する返品や返金は承っておりません。ご不安な点などにつきましては、ご購入前にお問い合わせ頂けますようお願い申し上げます。現物の詳細画像など、ご希望に応じて可能な限り商品の情報を提供させて頂きます。
9. 「正規品」或いは「並行品」について
現在のワイン市場においては、一部に「正規」「並行」の二元論での区別が難しい状況もございます。 同じワイナリーのワインを複数のインポーターが輸入していることも少なからずあり、また契約も随時変更致します。また、ワイナリーとインポーターの間には仲介となるサプライヤーやエージェントが入ることも少なくはなく、様々な商流、物流がございます。
何を以て「正規」「並行」(1.アロケーションを持つサプライヤーから供給を受けること、なのか、2.ドメーヌと直接契約・供給を受けること、なのか、3.物流においてドメーヌ蔵出しであること、なのか、等々)と称するかは難しいことがございます。2は間違いなく正規品と言えそうですが、それ以外の場合でも「正規品」として販売しているインポーターは数多くございます。 ワイナリー自身が日本国内のディストリビューターとして輸入元を特定している場合においては、それ以外は「並行」と表現されるのが適当かと思いますが、そういった例は必ずしも多くありません。 正規か並行かという判断基準に加えて、輸入元の管理体制やワインのトレーサビリティを判断基準のひとつとされることをお勧めいたします。
なお、当店および当店取引先の輸入元につきましては、十分な輸送・保管の管理体制が整っていることをお約束致します。