繊維の女王といわれるシルクですが、 万能ではなく弱点もあります。 弱点を知って、上手に付き合うことで 長くご愛用いただけます。 |
シルクは黄変します |
シルクが紫外線の90%以上をカットして肌を守ってくれるのは、 それだけ多くの紫外線を吸収しているからです。 そのため、時間が経つにつれ、紫外線や酸化の影響で黄変します。 黄変を遅らせるためには、 ・洗濯には中性洗剤を使い手洗いする ・直接布地に当てないように気をつけて防虫剤を使用する ・2種類以上の防虫剤を使わない ・日光や蛍光灯の当たらない場所へ保管する など、お手入れ方法の工夫が必要です。 |
摩擦に弱い |
シルクは、一本一本の繊維が細いため、 繰り返して着用し摩擦を受けるうちに、 擦れて繊維の束がバラバラになっていきます。 このため、毛羽立ちが起こったり、 褪色したり、薄くなったりします。 なるべく摩擦や連続の使用を避け、 休ませながら着用されると長持ちします。 |
化学繊維のものに比べて、色落ちしやすい |
種類にもよりますが、シルクは、美しい発色性がある一方で 染色堅牢度(染色の丈夫さ)が弱い場合があります。 日光や摩擦、洗濯などによる色落ちに注意が必要です。 特に、赤と黒は要注意です。 |
シルク特有のにおいがする場合があります |
正絹以外のシルク製品は、 シルク特有のにおいが気になる場合があります。 |
品質がいつも一定ではない |
シルクは人工的に作られた合繊などとは違って、 天然の産物の為に、 とれる時期によって 多少の違いが出てしまいます。 果物が時期によって、おいしかったり、 少しすっぱかったりするのと同じで、 蚕も繭も、いつも一定ではありません。 そのため、生地になった時に風合い等が 微妙に変わってきます。 また、色についても、染色のたびに 微妙に違いが出てしまいますこと、 ご了承お願い申し上げます。 |